N響の打楽器奏者の黒田英美さんは、小柄な身を黒ずくめのシャツブラウスに包み、オーケストラの後方で様々な楽器を鳴らしている姿が印象的な人です。特に記憶に残っているのは、2017年12月2日にシャルル・デュトワ指揮のラベル<ボレロ>で、小太鼓を鳴らし続けていた時のことです。(当日の拙ブログ参照願います)

 

その黒田さんが昨夜のNHKEテレ<クラシック音楽館>の後半に登場しました。「N響メンバーによる音楽クリニック」の中で、母校の岸和田高校を訪ねてブラスバンド部の演奏指導をしている様子が紹介されたのです。

 

黒田さんの打楽器への傾倒の原点がだんじり祭のお囃子であることも知りました。そして、ビックリもし、懐かしくもあったのは、2017年12月の<ボレロ>で演奏する黒田さんの映像が流れたことです。もう6年も前のことと感慨も一入でした。

 

音楽は思い出と結びついて印象が深くなります。2017年と言えば、小曽根真がニューヨーク・フィルと<ラプソディー・イン・ブルー>を演奏したのもこの年で、2月27日のNHKFM<クラシック・カフェ>で再び聴くことが出来ました。

 

近頃は、旧刊を読むことに加えて、過去の音源に触れてその時代を懐かしむことが多くなっています。土曜日の<ジャズ・トゥナイト>では1967年にビル・エヴァンス・トリオがヴィレッジ・バンガードで演奏した<Gのワルツ>が流れていたり、聴き逃せない放送が多いです。YouTubeやSpotifyで聴けるのも嬉しい限りです。