2009年3月8日の訓読会での出来事を 『束草(ソクチョ)事件』 と呼ぶようです。 
 この事件は、摂理的に見て非常に重大な事件であったことが、わかってきました。
 大きな分岐点になったと思われます。
 その後、2010年4月23日の異端者爆破者宣布文へとつながっていきます。

火中の栗を拾う  より
束草「偽」霊界メッセージ事件の本質 -お父様の本当の思いとは- 2015/06/03
http://tagosaku1992.blog.fc2.com/blog-entry-40.html

○引用開始
 「束草事件」については全く知らないという人も多いかと思います。
 詳しく知っているという人は顕進様派ぐらいではないでしょうか。

 当時のアメリカ教会では顕進様と幹部との関係に軋轢がありました。
 これを重く見たお父様は、主要幹部と仁進様、顕進様、国進様、亨進様に韓国・束草に集まるように指示されます。
 2009年3月8日、束草・天情苑において早朝の訓読会が真のご父母様を中心にして行われました。
 その場で、お父様が「霊界の実相であるから良く聞くように」と言われた文書が訓読されます。
 一つ目は既に聖和されていた孝進様からのメッセージでした。
 そこには地上におられるときに兄弟を愛しきれなかった責任に対する謝罪と、真の子女がご父母様を中心にして一つにならなければならない事が述べられていました。

 そして、問題となっているのが二つ目に読み上げられたメッセージです。
 実は、これは霊界からのメッセージではありませんでした。
 当時、韓国教会の会長であった梁昌植先生がご父母様への報告文として作成した文書だったのです。

 その内容は大きく分けて次のようなものでした。
 ①祝福家庭は真の子女を通して、真の子女はお母様を通してお父様の前に出なければならない。
 ②ご父母様は真の子女の中心として亨進様を立てられたので、真の子女は亨進様に全てのことを相談しなければならない。
 ③天宙平和連合(顕進様)はカインとして、世界統一家庭連合(亨進様)はアベルとして二つが一つにならなければならない。
 ④亨進様は全ての摂理に関して報告を受ける権限があり、その他の真の子女はそれぞれの責任分担を果たさなければならない。

 このメッセージが訓読された後、ご子女様にはそれぞれ発言の機会が与えられました。
 おおむね顕進様がアメリカ理事会を強行された事に対して「お父様の意思に反する」として批判するものでした。
 これに対して顕進様は「自分と、自分が任命した理事には何の非もない。責任を取らされるのなら自分だけにして欲しい」と主張しました。
 そして、お父様は顕進様に次のように指示されます。
 「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい」
 「お父様のそばにいなさい」と。

○引用終わり

 上記の記事で、事件の概要がわかりやすく説明されています。
 一方、別の観点の記事もあります。

維新の翔ぶがごとくに  より
【再掲載】:米国統一教会のリーダーシップ交替の背後の事実と文顯進様の公的位置の剥奪(4) 2015-05-05

○引用開始
 お父様から緊急にソクチョに来るようにという指示を受けて、台湾で予定を中止された。
 ソクチョでは、お父様は訓母様に対し、霊界からの詳細にわたるメッセージを読むようにおっしゃったが、訓母様は前に出てこられなかった。
 それで別の人がそれを読んだ。
 そのメッセージには多くの詳細な内容があったが、その中には、天は亨進様(最年少の弟)を運動の指導者として任命しているという内容もあった。
 その後、このメッセージは、実は捏造されたものであると判明した。
 このメッセージは公に公開されたこともなければ、公的な連絡の中で言及されることもなかった。
 お父様に提出された「霊界のメッセージ」は、私達の世界教会とその資産の管理に対する詳細な計画書であった。
 そこには真の子女様の責任分担の内容も言及されていた。
 そこには、真の子女様をも含めた全ての人は、最年少の弟である亨進様を通して真の御父母様に繋がらなければならないという内容もあった。

 国進様は全世界の全ての事業体のトップ兼監査役とされており、これによって運動全体の全ての資産は国進様の主管の下に入ることになる。
 この計画は極めて包括的であり、どのように運動の全体が組織されるべきかという誰かかの考えを表している。
 一体どうしてこれが、どのような動機によって、霊界からのメッセージとして提示されたかということは、公的には未だに説明されていないが、霊界からのメッセージとして紹介されたことが、お父様の承認を引き出し、新しい体制を天からのものとして、即ち反論の余地のない事実として固定させようとするところにあることは明らかである。

 お父様は、霊界からのメッセージと、顯進様がお父様の許可なくHSAの理事を変更しようとしたという報告に基づき、この「乗っ取り」事件の共犯者と見られる理事たちを首にした。
 顯進様は、非難された者達を弁護するために立ち上がり、それは正しくないと主張した。
 顯進様と、その理事たちはお父様の指示に従おうとしただけであると主張した。
 顯進様は、このメンバー達がここにいるのは、地位や権力を求めたからではなく、真の父母様を愛し、信じているから従っているのであると嘆願した。
 顯進様は、もしもこの理事たちが理事会から除外され、公的責任分担を外されなければならないのならば、まず私から首にして下さいと訴えた。
 顯進様は部屋から出た。
 再び部屋の中に戻ってくるように願われ、公的に三回にわたって謝罪するように言われた。
 顯進様は謝罪した。
 その後公的に歌を歌うように言われたが、涙で胸が詰まって歌うことができず、お母様がかわりに歌った。

 顯進様は、UPFとGPFから一年間身を引くようにと願われた。
 一体米国のHSA-UWC理事会会合とUPFが或いはGPFが何の関係があるのか?
 何ゆえに顯進様は、米国の議長の位置を奪われるだけで終わらなかったのか?
 
 2009年と2010年を通じて、このソクチョ事件が、顯進様を攻撃するための根拠として使われてきた。
 顯進様の「不服従」は、自分の責任から手を引かず自分のもとにある全てを弟に譲らないことだとされている。
 顯進様がHSA-UWCの理事会を乗っ取ろうとクーデターを画策したと騒ぐことによって、HSA-UWCと米国の教会に対する責任を、政治的な策略によって顯進様から奪い取ったという、実際のクーデター行為から目をそらさせている。

 世界本部は、その公的宣布を使って、誰から咎められることもなく、自身の計画に従うように強制している。
 彼らの行動に対して、誰も疑念を挟むことができないようにするために、お父様の名前が使われている。
 その計画の中には、顯進様を、流れの中から除去することも含まれている。
 米国教会のウェブサイトでは、顯進様は真の家庭のメンバーから除外されている。
 彼らはよく顯進様とお父様の関係が問題だと指摘するが、実際のところ、彼を除去しようという動きは、ソクチョ事件の起こるはるか以前から始まったことだ。
 これはたんに氷山の一角に過ぎない。
 良心あるメンバーならば、少なくとも、疑わしきは罰せずの原則を適用し、この件をはじめとする全ての深刻な事態に関する、違った側面からの観点に対しても、聞く耳を持つべきであろう。

○引用終わり

【感想】
 霊界メッセージを捏造してしまうなど、神を恐れぬ不届きもの! でしょう。
 霊感商法の霊界メッセージ版、これは笑えないです!
 そもそも、霊界メッセージで大母様が、事細かく人事に関して指示するなんて、おかしくありませんか?
 霊界がそう言ったとしても、大母様の言ったことが 絶対 ということはないのでは?
 大母様は、神様じゃないのですから!
 地上におられるお父様の権威の方が、断然、上です!
 ですから、そのメッセージに同意できないのであれば、お父様はその内容を拒否されればよいのです。
 しかし、お父様は人を疑うことをされないない方なので、そのメッセージの内容が概ね妥当と思われたら、拒否はされなかったのではないでしょうか。
 本然の世界では、人を疑うことはありません。
 疑ったら、堕落圏であることを認めてしまう結果になるので、わかっていても疑ってはいけない立場なのです。
 ある日、突然、教会の体制が変わったように感じたことがあったのですが、実はこの事件がきっかけだったのかもしれないと、今になって思います。

 アメリカの理事の件については、調べてみないとよくわかりません。

 2010年4月23日の異端者爆破者宣布文のビデオの中で、お父様の権威を利用して、「世界本部」という言葉を、執拗に書かせようとしている方がおられました。
 「世界本部」というのは、人ではなく組織です。
 組織に決定権を持たせようとする意図だったのでしょうか。
 血統ではなく法統という。

 束草「偽」霊界メッセージ事件の本質
 米国統一教会のリーダーシップ交替の背後の事実と文顯進様の公的位置の剥奪(4)

◎次回記事 予告
12月11日 文顯進会長のスピーチ(2012年5月6日)
12月13日 ソフトランディング
12月15日 独生女論を斬る!