一口にサイン馬券と言っても大まかに分ければ、下に挙げたような感じ。それらを抜粋あるいは複合化して答えを見つけ出そうと四苦八苦するものがサイン馬券ってことかな?(^o^)


① JRAが独自に解読した馬券になる馬を別の馬に例えたりイベントなどの物事、ポスター、ヘッドラインなどに変換して知らせてくれているサインネタから、答えを導き出す方法。


② 過去のレース結果からある事象が継続していることを調べて、今回も継続する確率から答えを見つける、データ馬券、リンクサイン馬券。


③ 競馬とは一見あるいは全く関係の無い事象から、答えを見つける予想方法。 世相馬券やのど自慢サイン、昔の日曜洋画劇場などはこれに入ると思います。


私が思うに、レース展開を予想して過去にこんな展開から差し馬が来たとか、スローペースならこの逃げ馬が来るとかの予想も、以前この坂路調教で好タイムだった時はこの馬が激走したから今回もこの馬が穴をあけそう!とか、俗に言う正攻法の予想だって結局は「過去の事例」から未来を予測してるんで、サイン馬券も「過去の事例」から今回はこの馬が馬券になる!とか考えるのは同じだと思うんです。

ただ、予想の基本となるものが違うだけのこと。

例えば、競馬とは一見関係なさそうなポスターやヘッドラインだったり、本当に競馬とは関係の無い?(笑)NHKのど自慢やアメリカのテロ(マンハッタンカフェ、アメリカンボス)などの世相、今年の漢字(「北」の年はキタサンブラックだった)などです。


私に競馬を教えてくれたってか、引きずり込んだ(笑)のは東京で夢破れて地元で麻雀荘を始めた先代オーナーでした。

その人が東京でかじってきたサイン馬券を私に教えてくれたわけです。


当時はネットなんかありませんでしたからサイン解読の武器は、JRA発信ネタとしては木曜日か金曜日のスポーツ新聞に載るポスターや今のヘッドラインにあたる「競馬インフォーメーション」、「レーシングダイアリー」、あとはNHKのど自慢や日曜洋画劇場などの映画関連、これだけを武器にサイン競馬をやっていた訳です。


高本氏の存在すら知らない田舎での解読ですから、試行錯誤、四苦八苦の連続でした。

解読がたまたま上手くいって的中したり、とんでもない方向にいって外れたり(笑)


そんな中での1991年の年末…… 有馬記念の新聞ポスターに牧場の「柵」に肘をかけて佇むJRAイメージキャラクター(当時はこんな言葉すら知らなかった)の高倉健さん。

ポスターの脇に書いてあった文言は、

  

    名優達の競演


だけ(笑)でも、何故 「名馬達」ではなく「名優達」とあったんだろう?って疑問をもてたことが、今思えばサイン馬券開眼だったんだろうな (^o^)


1番人気が メジロマックイーン! これは俳優のスティーブ・マックイーンから直ぐにわかった。でも 名優「達」だから、もう1頭いるはずだよなぁ?すると、目に飛び込んできたのは…… ダイユウサク でした。つまり松田優作さんね!ポスターに柵もあったし(^o^) 

そうは言っても15頭立ての14番人気でしたから勇気が必要でした(笑)

結局、周りには「止めときな」とか散々言われたけど馬連1点買いで的中しちゃったんだなぁ(^o^)



とにかく、これが当たって暖かい正月を過ごせました(笑)

自慢話になってしまいましたが、なるべく簡単かつストレートに考える私のサイン馬券の原点となったレースでした。

でもこれはJRA発信サインの最たるものであって、JRAが解いた答えをオブラートに包んで教えてくれているもの。ちょっとだけ考えれば正解に辿り着くことが出来るかもしれないものだし、ネット情報が簡単に手に入る現代なら1番大事にしなきゃいけない現実的なサイン馬券だと思っています。

では、世相馬券やNHKのど自慢など競馬とは全く関係ないサインネタの場合はどうなんでしょう?
JRAがその気になれば、今回のように 水樹奈々さん がゲストなら 7番や7枠に馬券になりそうな馬を入れることは出来ると思います。
でも、そこまでしなきゃいけない理由がありません。サイン馬券派でもNHKのど自慢ネタを実践している人はごくごく僅かです。つまり一生懸命にJRAが 7番や7枠に馬券になりそうな馬を入れても解読する人がいなければ、馬券売上にも貢献しないことになります。
JRAは頭の良い集団のはず。そんなコスパの悪いことをすることはないと思います。

NHKのど自慢がサインネタ足り得る理由は、サイン馬券の本質とも言えるもの。

  形態形成場作用

古い言葉ですが、これが競馬と全く関係ないサインネタで的中できる理由だと思っています。
長くなりますので今日はここまで。また、機会があれば 形態形成場作用 についても書いてみたい。