現在高3の息子は、共学私立中高一貫進学校に通っています。

四谷大塚の模試だとY45前後、首都圏模試だと55~60前後です。


このあたりの偏差値帯のうち、男女別学の学校、附属の学校を除いた、

宝仙、順天、穎明館、桐光、駒込、淑徳巣鴨、桜丘、駒込、郁文館、

などの学校をイメージしていただければ。



すべての学校にあてはまるわけではありませんが、共通点は、

●進学校、、、と言っても、目指せGMARCH

●首都圏模試のボリュームゾーンかそれ以下

●地味で、ネット上の情報がほとんどない

●高校から入学してくる生徒がたくさんいる


●これなら、中学から入る必要がある?

高校からで十分なんじゃないの?

って、言われがちニヤリ




通っていた栄光ゼミナールでは、ボリュームゾーンでしたが、一般的な中学受験では中堅~下位。偏差値低めです。

このあたりの偏差値帯のブログを書く人はあまりいませんネガティブ

子はなかなか勉強しなくて、親は中学受験を撤退するか続けるかの葛藤を常に抱えていて、とても人様にはさらせないのです魂が抜ける


そんな偏差値低めの共学中高一貫進学校に実際通わせてみて、どうだったか?書いてみようと思います。



一番良かったのは、環境


6年間を落ち着いた環境で過ごせたこと。

たとえ、ゴールが公立中に進んだ子と同じ大学だったとしても、私立に行かせて良かったです。


よく、偏差値低めの学校に行く意味は「環境を買う」ことにあると言われています。

「勉強不足の負け惜しみじゃないか?」と突っ込まれてしまいますが。


それでも、私立中に行かせてよかったと思う点は、

・素直で真面目な子が多く、大きなトラブルが少ない。

・お世話係をする必要がない。

・行事や委員会に積極的な子が多く、積極的な子の足を引っ張られることがない。

と言ったところでしょうか。

小学校高学年はいろいろありましたが、私立中に行かせたことで、精神面の安定を得られました。


小学校でなんとなく違和感を感じている子が、環境を変えるために私立中学があるという選択肢を知ったが、勉強のスタートが遅かったのでこの学校にいるってケースも多いです。



中学は少人数で、だいたい3クラス100人前後なので、先生との距離も近く、仲が良いです。

男女仲良しで、行事も盛り上がっていました。



丸レッド中学高校で一生付き合える友達を作ってほしい。

丸レッド自己肯定感を損なうことなく、思春期を過ごしてほしい。

という親の願望も叶えられたように思います。






面倒見の良さ

この偏差値帯の学校は、面倒見の良さが売り。

生活面も勉強面も非常に面倒見が良い。

(これは、偏差値上位の学校は期待できない所が多い。自由で自主性を重んじた学校は、生活面も勉強面も放置なことが多いです。)



特に英語の指導が積極的で、塾に頼ることなく学校でしっかりやってくれます。

普段から英語の文章を書いたりスピーチをしているので、ライティング・スピーキングにも慣れています。

息子は、学校の授業だけで、中3で準2級、高1で2級を取得しました。面接対策も、放課後英語の先生方がやってくれていました。


探求活動のサポートもしっかりしていて、オタク気質の子が自分の興味のあることを生き生きと発表している姿は、素晴らしかったです。

公立中だと、からかわれたり、やる気のない子のフォローをさせられたりして、難しかっただろうなと思います。


また、

中学のうちから、将来に向けた視野が広がるように、多方面から指導していただきました。

ボランティア活動を通じて生徒に色んな機会を与えてくれたり、外部のさまざまな専門家の話を聞く機会を与えてくれて、自分の将来の学部・職業について具体的に考えられるようになりました。


こういった面倒見の良さは、中堅~下位といわれる学校のほうが充実しているような気がします。

娘がY60前後の学校に通っていますが、自主性を重んじているので自分の自由な時間はたくさんありますが、自分から何もしないと、なーーーんにもないので、親としては物足りなさを感じています。言われないとやらない娘なので、英語力、レポート作成能力は息子のほうが上です。



デメリットもある

勉強面の面倒見が良い=管理型で、宿題が多い。小テストも多い。

だから、親は勉強を見なくていいので楽ですが、本人は勉強させられすぎてキツイかも。


先取り学習で進度が早く、理解できないまま先に進んでしまう教科もあるかもしれません。

偏差値帯に見合わない難しい教科書を採用している学校もあります。

フォロー体制がどうなっているか、説明会で確認しておくことが大切です指差し



また。

高校からたくさんの生徒が入学してくるのですが、だいたい都立残念で入ってくる子が多いのが現状です。

このあたりの私立は、都立二番手三番手あたりの高校の併願になるのですが、偏差値高めの都立高校の多くは、とても自由なのです。制服や校則のない学校もあるのです。

その自由さに憧れていたのに、残念で入学してくるので、「こんな学校に入るはずじゃなかった」とか、「都立の自由さに比べたら窮屈すぎる」とか、不満を抱えて入学してくる子が多い。

と、言うことは、、、

クチコミで悪く書かれがちゲロー







中学受験真っ最中は、

「偏差値低めの学校に行くくらいなら、公立中に進学する」

と決めているご家庭もあるかと思います。

でも、受験本番で本命に落ち続け、なんとか滑り止めの学校だけ受かった状況で、やっぱり公立中に行くと決断するのは、親子とも本当に本当に苦しいです。(身近でもいましたが、結局音信不通になってしまいました悲しい)


よく「幅広く学校選びをしたほうがいい」と聞きますが、はるか下の偏差値帯の学校にも、良いところがたくさんあります。

たとえ滑り止めで入学したとしても上位の成績をキープできれば、自己肯定感は上がります。指定校推薦で難関大学に進学出来たりします。



どの学校に入学したとしても、親子とも前向きな姿勢で中学生活をスタートするためには、

「この学校は魅力的だけれど、あの学校も面白そうだな」とたくさんの選択肢を持っていることが大切だなって思います。


子の偏差値はこれからどんどん変動し、親は一喜一憂します。志望校を変える必要があるかも!?と振り回されます。

学校説明会では、マイナス面よりプラス面を見つける視点で、たくさんの学校を候補に残しておくと、後々あわてずに済むと思いますウインク