中学受験終了してしばらく経ちます。
受験最中はわからないことだらけ。
でも、終了してから時間が経ち、
全体を見通せるようになりました。
忘れてしまったことも多いですが、
今だからわかることなど、
書いていけたらなと思います。
地理は、暗記に頼ると、すぐに忘れてしまいます。
苦手な子も多いのではないでしょうか。
中学受験の社会は、まず地理からスタートし、歴史、公民と進むので、新6年生になって久しぶりに模試で地理が出てくるとすっかり忘れている子も多いですよね
地理は親子で一緒に勉強してたので、親の私のほうがくわしくなっちゃいました
そこで、地理の勉強法や役に立った参考書を紹介します。
地理の勉強法、いよいよ最終仕上げです。
地理は、単純に暗記だけでなく、
なぜそれを選んだか?
を自分の口で説明できるようになると、確実に点が取れるようになります。
たとえば、地理の問題で必ず出る、雨温図。
なんとなくでも出来ちゃいますが、きちんと説明出来れば必ず正解できるので、覚えないのはもったいない
STEP.1北海道と沖縄を見つける
気温だけを見て、
冬の気温が0度を下回っていたら、北海道(札幌)
冬でも15℃以上だったら沖縄(那覇)
他に特徴として、
- 北海道は、梅雨がないので、夏の降水量が少ない。
- 沖縄は、5~6月の梅雨、8~9月の台風の影響で、夏の降水量が多い。(7月は梅雨明けで雨が降らない)
STEP.2日本海側か太平洋側か分ける
降水量だけを見て、
冬に降水量が多いのは、大雪の影響なので、日本海側(新潟、金沢)
なぜか?
- 北西の季節風の影響で冬は雪が多く降るから、降水量のグラフの形が他とは大きく異なるのです。
夏に降水量が多いのは、梅雨と台風の影響なので、太平洋側
- 太平洋側で、6月~9月の降水量が多くてよく出るのは、頻繁に台風が来る高知。
- 特によく出題されるのは、9月に笑っちゃうくらい突出して雨が多い、尾鷲(大台ヶ原山)
紀伊半島にあります。
なぜこの場所に雨が多いのか?
尾鷲は降水量が非常に多いことで有名です。
そばを流れる暖流(黒潮)と、後ろにある紀伊山地の影響です。夏の南東の季節風が紀伊山地にぶつかること、さらに、台風の影響で、東から湿った風が吹き込み紀伊山地にぶつかることで、大雨をもたらすのです。
でもそのおかげで木が育ちます。
人工の三大美林の尾鷲ひのきが有名です。
STEP.3内陸部を見分ける
全体的に降水量が少なめなのは、内陸部。
グラフの形がよく似ているので一番難しいです。
しかし、気温ですぐ分かります。
気温が高ければ(冬でも5℃以上)、瀬戸内(高松、松山、広島)
なぜか?
- 瀬戸内海は中国山地と四国山地の間にあるため、冬の北寄りの季節風の時は、山陰地方に雪が降り、夏の南寄りの季節風の時は、高知県に多量の雨が降る。
- このため、瀬戸内海周辺では乾燥した空気となり、降水量が少ない。
気温が低ければ(冬に0℃)、中央高地 (松本、岐阜)
なぜ雨が少ないのか?
- 日本アルプスなどの山脈が周りを取り囲んでいるため湿気を含んだ季節風が届かないからです。
このように、雨温図を説明するには、日本の地形、山、気候の特徴、季節風の影響がすべて頭に入ってないと、できません。
逆に、これが頭に入っていれば、日本の地形が頭の中でイメージできるようになっているので、なぜそうなるかの記述までできるようになります。
いきなり全部覚えるのは無理ですが、解き直しのとき、なぜ選んだのか書き込むようにすると、だんだん身に付きます。
ただ、ここまで出来るようになるのは、時間がかかります。あせらず、ゆっくり。6年秋までにできればOKくらいな感じで大丈夫です。