今回の株価暴落は、とても大きなものでした。何と言っても、1987年の「ブラック・マンデー」の翌日に起きた暴落を越えているというのですから察するに余りあります。
色々、ニュースとか動画を見ていて、一番被害を受けたのは「信用取引」を行っていた人間ではないか?と理解しました。

信用取引は、私が過去に行っていた先物取引と似ています。要は、(證券会社などから)資金を借りてきて相場を張るという手法で、順調に勝っていれば「追証」(おいしょう・追い証拠金)を支払わなくても善いのですが、損が出て一定レベルを超えると、追加のお金を支払う義務が生じて、払えないとなると自分の持ち株(財産)などを自動的に売られるというものです。

私も実際に追い証を払った経験がありますが、相場は本当に「びくびく」ものなのです。今日(8月6日朝)辺りも、「何故相場が下落したか?」などと後付けで、色々理由を述べていますが、「これから「円安」はどうなる」で書いたときに紹介した若林栄四氏に言わせると、「相場は、行きたい方に行く」ので、そのあとで理由を探しても「どうにもならない」と仰った言葉を覚えています。

大体、今回の下落は「予想出来る」性質のものでした。ずーっと高値が続き「最高値更新」など出続けると、普通「おかしい」と思うものです。もし、本当に「おかしい」と思わなかったとしたら、下落の兆候を見逃していたと言うことになります。
前出の若林氏は「円安の反転は近い」と述べ、森永卓郎氏は動画の中で、「日本株はバブルだ」とはっきり仰っていたのです。

その様な、「異論」に耳を傾けないのは(儲けたい)という「欲があるから聞こえない・見えない」のです。大体私は、日本政府の経済指標も疑っています。彼らは、「NISA」を普及させるために、国民受けする・あるいは支持率アップのために耳障りの良い情報しか(国民に)流していないのではと、疑っています。政府のそんな都合の良い情報に煽られ踊らされた国民が、沢山被害者になっているのです。

私は個人的に「レバナス1本リーマン」さんの動画を見て情報収集していますが、彼の内容は「かなり現実をシビアに見て報道しています。」ですから、色々な情報を目にし耳にしていると「どっちがぅ本当かな?」・と迷うことがあります。・・・が、いまになって振り返れば、「レバナス1本リーマン」さんの判断と発信の方が正しかったと考えています。

彼は、今後もアメリカ経済は「ソフトランディング」しないと言っています。それが本当なら、今回の暴落は「起こるべくして起きたもの」であり、簡単には回復しないものと考えています。
余りに、楽観的な意見に耳を傾けないことも大事です。時にシビアな意見にも耳を傾けて「本当かな」と考えてみることが大切なのです。そうでなければ、「すっかり欺され」ますよ。

欺されて「有り金全部叩いた人が」いるかも知れません。政府の罪はまことに、重いと想います。
彼らは、平気で嘘を言いますから、気をつけなければいけません。
(終わり)