全日本 6/11/17 後楽園

諏訪魔×宮原健斗

現全日本においての数え歌になりえるカードですが、今回のシチュエーションは諏訪魔が指を負傷しているという状況下。宮原はベルトを失って王座奪還のためにヒールテイストを混ぜてきますが、前半戦はこじんまり。終盤に向けギアを上げますが、良試合止まり。☆3.5

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 宮原はベルト獲る前の勢い→ベルトを獲った後の王者としての振る舞い→一度王者の味を知っての取り返す側に回ってからのヒールテイストになったとしてもとダークサイドが滲み出てくる姿勢と自己プロデュースのセンスは良いですね。ただ今回は、諏訪魔の指の骨のヒビが入っているシチュエーション。指でなく腕攻めというニュアンスが強く、諏訪魔という歩くダイナミズムに対して、狙うポイントが小さくなりこじんまりしているイメージです。諏訪魔の悲痛な表情とダウン回数もプラスされています。試合構成としては理にかなっているのですが、終盤になって気迫の攻防という定型句に当てはまった印象なんで、試合としては良試合止まりという感じです。宮原の二段式ジャーマンの静止状態の絵作りは目を見張りました。☆3.5