九州プロレス 7/30/17 博多スターレーン 9周年記念大会「筋肉山笠2017

玄海&HUB×GAINA&野崎広大;九州プロレスタッグ選手権

玄海は出で立ちから見得の切り方まで役者ですね。格好良い。しかし今回輝いたのがデビュー1年の野崎という事実です。孤立スポット多用されましたが、怯まない突撃姿勢から勢いのある払い腰含め、目の離せない若手の躍動を見られました。☆4

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 HUBGAINAのような元大阪プロレス(沖縄プロレス)勢力が牽引すると思っていましたが、因縁ある玄海と野崎の真っ向からのベテラン×新人という対立構図の熱量で試合をリードしています。まだまだ野崎は未熟な点は多いですが、タックルの際のノーブレーキで怯まない姿勢、パウンスや払い腰のような攻防の流れの中で繰り出す技のキレ、そして表情から躍動感を感じます。玄海の表情つくりから見得の切り方のハイセンスな絵作りと、野崎の期待感溢れる躍動が、終盤助長気味になるエモーショナルな攻防を失速させることなく走り切らせました。好勝負です。☆4

 

 

九州プロレス 7/30/17 博多スターレーン 9周年記念大会「筋肉山笠2017

めんたいキッド×筑前りょう太;九州プロレス選手権

序盤は互いの距離感がぎこちなく心配しましたが、王者のめんたいが44歳の挑戦者筑前のボディに徹底して、過激性も含め一点集中からギアアップ。最後は互いに死力尽くしての必殺級の乱打。不格好な構成でしがエモーショナル。☆3.75

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 序盤の攻防の作り方が、間が合わなかったり、距離感が不透明だったりでローギアでのスタートでしたが、めんたいのボディ攻めのエグさでドラマを作ってきます。一時休業→復帰をした44歳の筑前という挑戦者を料理するのに、ダメージ蓄積が伝わりやすいボディ攻めを敢行。ソバットからダイブへの剣山、そしてダイビングフットスタンプ、さらにはトップコーナーから場外でダウンした筑前へのダイビングフットスタンプという無謀で過激な一撃。インパクトな絵を作りでメモリアルな試合にしようという気概が伝わりますし、筑前のクライマックスの箍のハズシ型も気迫籠ってます。途中繰り出したサブミッションなどかなぐり捨てて、もはやインディシーン限定かと思うような雪崩式スプラッシュマウンテン(落し方が危険)の終盤へのブリッジでの投入。気合いの入った逆水平は早い段階からテンポ作りに使っておけばという印象もありましたが、呼応してメモリアルマッチというコンセプトからめんたいもダブルスタンプ2連発からファイヤーバードをキックアウト挟んで2連撃と、手数と気合いの込め方で彼らなりのエモーションに託した熱戦となりました。抑制の効かない点はあまり好きではないですが、熱さはしっかりと伝わる好試合。☆3.75