センダイガールズ 11/9/16 後楽園 

仙女10周年記念大会

橋本千紘×カサンドラ宮城;センダイガールズワールドチャンピオンシップ

ルーキー同士の王座戦という博打というくらい攻めていたわけですが、若手ゆえの定型句に合わせたプロレスのコミニュケーションは及第点に届かない。ただ現実と虚構たる2人のギミックの光る部分はあった。☆3

ex)ここからはブログのみ

 「現実×虚構」現実側はレスリングの実力者でパワーと若さを推進力にした強引さ。ラリアットの野生の煌めきと殺人的なジャーマンスープレックスは里村の首を狩ったことも納得がいく。虚構側はカサンドラ宮城。ヴィジュアル系のごとくなセルフプロデュースに宿る古き良き昭和性と“女子プロレスラー”というまさに虚構たる存在美。2人が何を織りなすか?と期待は膨らむものの、やはり若手ゆえの距離感と経験値の少なさから、技×技の行間に内在された緊張感が弱いです。橋本はレスリングベースの攻めはスリリングなのですが、格闘技ベースの技に拘ったり、畳み掛けに対してのラッシュの部分は単発になっている。カサンドラは脚攻めの持続性はあるものの、切り返しからの脚関節でフィニッシュへと導くには求心力と説得力、演出力に課題が残る。博打的なるルーキー同士のメインながら互いの定型句のプロレス式コミニュケーションの域は出ず。ただそこにある熱量を選手から観客から伝えようとする様に嘘はない。☆3