WWE Summer Slam 2016


フィン・ベイラー×セス・ロリンズ;WWEユニバーサル王座戦


ベイラーは序盤で肩を負傷してしまうアクシデントがありセスがペースを落としヒールプレイ。終盤まで派手な攻防は厳しい状況だったのか?それでもセスの新日本オマージュ技やインディ時代の技の繋ぎにニヤリ。☆3.5

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 WWEが攻防のリミットをある程度外したことにある受難的な部分もあります。ベイラーは負傷してしまうアクシデントはありましたが、セスがハイフライフローにレインメーカー未遂、ゴッズラストギフトなど何とかサービス精神を見せたのは良しとしたいです。☆3.5

 


AJスタイルズ×ジョン・シナ


前回の試合からグレードアップさせることとエース級の一騎打ちのスペクタクル性を出すために大技の惜しげもない投入とキックアウト、そしてダメージによる疲弊をうまく表現。シナの技のレパートリーのサプライズと関節合戦は見物。真夏の決闘に相応しき好勝負。☆4

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 MITB2016AJスタイルズとシナの試合は互いに探り合った場面も多く楽しさの面は弱かったですが、今回は互いに団体のトップランナーであるがゆえの一騎打ちとしての面白さが大技を出し合ってプライドで勝つという構図が冴えていました。スタイルズは早い段階でスタイルズクラッシュ、シナもクイック式でアティチュードアジャストメントの投入、さらにAJはエプロンでブレーンバスターと、この一騎打ちに対して四天王プロレス的な切り口で勝負をします。シナもパワフルさをアピールするショルダースルーとAJのダイナミックなバンプ、STFとカーフクラッシャーの掛け合いという楽しさ溢れる攻防の妙、シナが技のバリエーションでAJに追いつこうとする気の使いどころも良かったです。シナがまさか本家のビッグEの技を彼以上にアレンジしてしまう珍シーンもあるなんてね・・・。

 最後は雪崩式アティチュードアジャストメントまでキックアウトさせるサマスラだからこその大盤振る舞いの中でAJが勝利。正直、その前のシナがボロボロで立ち上がろうとするシナに冷静な眼差しで狙いを定める視線・目力にキュンキュンしてしまいました。好勝負。☆4


ブロック・レスナー×ランディ・オートン


レスナーは野性的な体格と肉体美、オートンはしなやかな肉体美とフォーム。つまり2人はプロレスラーとしてはイケメンなのです。イケメンは動いているだけで人を魅了します。ゆえに肉体的イケメンは対決するだけで絵になるのです。☆2

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 上記で肉体的イケメンの話をしましたが、プロレスの結末としてレスナーの獰猛生を描くのであれば凄惨なエルボーやパンチでの流血などプロレスというファンタジックワールドの中のリアルとして目を見張るモノがあったと感じます。それがサマスラというビッグマッチのメインとあればそれは怒る人も多いことでしょう。しかし私は楽しめたかなと感じました。それがプロレスラーの肉体的なイケメンにより発生しているものなので、乱雑に投げ、乱雑に投げるだけである程度の楽しさは存在していると思います。そこにあの結末。もしこれが暗黒時代の新日本みたいにその他の対戦カードも終わっている・・・状況ならば激しい怒りを催すと思いますが、今はWWEもカードの有効打性が際立つ今なので、かつての小川直也のような胸くそ悪い肉体的イケメンレスラーの傍若無人性が充実したWWEで拝めるのだからいいんじゃないのかね・・・と思いました。☆2