WWE NXT Takeover Brooklyn

中邑真輔×サモア・ジョー;NXT王座戦


入場のおもてなしがピーク。コンタクトはどうしても鈍重になりがちなジョーのヘビー級性に対して中邑ののらくらりな受動からの解放姿勢がハマることなく進行。ジョーのお祭りモードな技が出ましたが、全体としてエピカルな試合でなかった。☆3.25

ex)ここからはブログのみ

 期待値ジェット気流の会場内のファン。暗転しスポットライトが当たるはバイオリン奏者。奏でる音色は中邑のお入場曲である。その背後の入場ゲートから華やかさを纏い観客に迎えられ、自身の王者への道を思い描くかのように舞を見せる中邑。優雅である。ただ優雅である。ここまでおもてなし精神溢れるエンターテイメントたる入場に感嘆の意を隠しきれない。対するはサモア・ジョー。巨体をズシリズシリとリングに向かう眼差しは野性的。互いに向かい合い運命のときを待つ。中邑はショーの主役に成りあがるべきお辞儀をし挑発と畏敬の念を述べる。ジョーは野性の本能を解き放つか?しかして・・・

 ジョーが武藤オマージュとして、さらに日本リスペクトとしてのフラッシングエルボーがフラッシュポイントだったか、互いにコンタクトは鈍重。特に終盤に向かい徐々にペースダウンしていく様に面白みは感じられなかった。エンターテイメントレスリングのプライドを大いに見せつけた入場が最大風速であり、上陸した中邑ジョー台風は勢力を弱め温帯低気圧に変わるのであった。☆3.25