新日本 7/18/16 札幌 G1 CLIMAX 26公式戦

SANADA×棚橋弘至


クライマックスの畳み掛けが素晴らしい試合でした。序盤は棚橋が復帰戦としての目配せはせず筋肉を強調したヘッドロックで下地を作ります。棚橋は脚攻めでSANADAを封じるかと思いましたが、SANADAの身体能力と加速力のある攻防が光り好試合へ。☆3.75

ex)ここからはブログのみ

 SANADAはフラッシュポイントを作るのが、そしてフラッシュポイントへと誘うのが巧いですね。例えばキレのあるリープフロッグ2連発から引きつけての打点の高いドロップキック。ハンマースローでコーナーに振られるもアクロバティックに切り返してそのままワンカットでスワンダイブ式のミサイルキック。クライマックスのハイフライフローに対してのダイヤモンドカッターなどフラッシュポイントとその演出に真田でなくSANADAとして存在の転換を迎えた印象です。対して引き出すことの妙がある棚橋は、復帰戦の目配せなしの筋骨隆々を見せつけるヘッドロックと得意の脚攻め。棚橋は腕を狙われて鈍重な印象も残しながらもブレない攻めの構成は良かったです。単にSANADAのプッシュ試合になるのではなく、最後の切り返し合戦からの畳み掛けるムーンサルト→ムーンサルト、そしてダメ押しのスカルエンドと鬱屈した真田がSANADAとしての才能の拡散点にまず到達した試合でした。好試合。☆3.75