時の総理、田中角栄が絡んだ収賄事件であるけど、当時子供だったぼくはいい大人が「記憶にございません。」を国会証人喚問で連発するのを見て、全くふざけてる茶番だな、と言う感想をもった。

 

ガスコンロの火が消されてなくて、かけられた鍋の中が焦げ付いていて異常に気が付いた。

 

「君、コンロの火が付けっぱなしだったぞ。」と妻に注意すると。
「私は台所に近寄ってないわよ。」と否定された。

 

この家にはぼくと妻しか居ないわけだから、犯人はぼく以外には考えられない。
鍋をわざわざ置いて点火した記憶がない。

 

あの頃は子供だったから、言い訳だ言い逃れだふざけていると怒りを感じたけれど、もしかして彼らは本当に「記憶に無かった」のかも知れない、社会的地位のある大人なんだから、たかがピーナッツの領収書に何百億ドルも金額が表示されてたら常識から判断してサインするわけもないはずだった。

 

老人の気持ちが解るような年齢になったけど、この先不安も感じている。