実を言うと、ぼくは、結構料理が得意である。

幼少の頃から母から「あんたまめだね。誰に似たんだろう?」と言われ続けた。

凝り性でもある。

凝り性ではあるんだけど、最近はコツコツと時間をかけた地道な料理は苦手になった。

何時間も鍋の前に立って様子を伺うソース作りなんかは、ぼくの最も苦手とする作業である。

ほんの数分で食い終わってしまう食事で、なんか作業の手間がやたらかかりすぎてて、ましてやその物に対する評価を得にくいというか、添え物的というか脇役っぽかったりするのは苦労が報われない気がして、それが苦手の要因でもある。

 

スパゲッティートマトソースは言わば日本の素うどん的な存在である。だし汁の良し悪しとトマトソースの良し悪しが重要な役割を担っている点、なのに麺を食い終わると飲み干されず、あるいは皿に残されてしまう点で共通している。

 

なので、いかに楽して簡潔においしいトマトソースを作るか長年尽力を注いできた。

今日はその中の一つ。電子レンジを利用する調理方法。

 

以上の工程で、所要時間は20〜30分くらい。食後、休憩洗い物を含めても1時間はかからないと思う。

 

「このトマト、なんかおいしくなーい。」と買ってきたトマトを生齧りして感じても、加熱する事によってそれ自体から旨味が出てくる。トマトのすごさは人工調味料いらずで、粗塩、オリーブオイルのみで充分おいしくなる。

 

なんで電子レンジを利用するかというと、

まず電子レンジで加熱する事によって皮と実を分離させ実を柔らかくするためで。これは時間をかなり短縮できる。

そして旨味を逃がさないためでもある。

 

電子レンジを持たない方々には、別な方法もあります。機会があればまた投稿しますのでその時にでも御閲覧下さい。

 

後述:

もしかして、もう当たり前の事を記述しただけかもしれませんが、我々年寄りのアナログアーティストに見られる一般的な傾向として、未知の物質における恐怖心というものがあって、言わばかつて未開人が写真機を恐れていたような感覚で電子レンジの弊害を語る人がいて、「放射能を放つから危険だ。」とか言って近づかない人もいます。

電子レンジの仕組みとか詳しく知りませんが、なんか違うんじゃないかとずっと思っていて、彼らが言う危険が本当なら、今頃世界中で放射能汚染事故が多発していてもおかしくないのに、開発されてから50〜60年そんなニュースは一度も耳にすることなく生きてきました(政府や企業が隠蔽していなければの話ですが)。

きっとこれは安全な道具なんだろうと、ぼくのなかでこの問題を開放するに至った訳です。