午前10時を回っても気温は摂氏4℃。薪ストーブで暖を取る生活が本格化してきた。

 

 薪の太さにもよるけど、継ぎ足す間隔は1~2時間である。
 日中は気を付けているから、それでもいいのだけど就寝時は少し困る。余ほど太くてデカい物を入れても、今までの記録ではMAXで4時間保つ程度であった。これだと十分な睡眠がとれないからである。

 ぼくは、睡眠を最低8時間はとらないと体調を崩す。

 一日の内で一番気温が下がるのは、日の出直前であることは、ぼくの体験で判明している。
 詰まり、午前8時直前が最も冷える。
 その時間の室内の温度を保つためには午前4時に薪をくべなければならないと言うことで、それまでは起きていなければならないと言うことで、それだと睡眠時間は、まだ4時間も足りない。

 残りの4時間をいつ補うかと言うと、昼間である。

 

 ぼくは昼寝をよくする。特に、日中天気が良くて窓から日が射し込んでくると室内の温度も適度に保たれ、安心して寝られる。

 妻とよく口論する。
 それはまあ仕方のない事で、人が二人いれば意見の食い違うことは当たり前で、そういう経験を踏んで人間は成長していくものだとも思う。

 議論が白熱してテンションが高まると知らぬ内に論点がずれていることがある。口達者な人を相手に負けに陥るのは、大抵このパターンである。自分の弱味に付け込まれ反論の仕様がなくなるからである。

 なにがどうしてこうなったかは分からないけど、

 

 「あなたは一日中寝ている。」と批難された。

 

 これは到底受け入れ難い。非難に対して反論を考えた。

 ぼくからすると、(当たり前ではあるが) 妻は夜中じゅう寝ているのである。睡眠時間のトータルは同じくらいである。いや、多少妻の方が長いかもしれない。夜中にストーブの前でボーっと炎を眺めている時は大抵酒を飲んでるので、「火の管理をしている」そう主張するのは、流石にチョット恩着せがましくて言えない。あぁ、今度もまた負け戦に陥った。

 

 何故ぼくは、35年もの間、こうも勝てない相手に戦いを挑むのだろう?

 

 個人の自由と言うコンセプトで 「昼寝くらい、好きにさせてくれよ。」 こう訴えると、「昼寝っていうのは、30分。長くてせいぜい1時間が限度よ! 4時間も寝てるなんて昼寝と呼ばない。」 そう反撃された。


 そうだったんだ。昼寝と言うのは30分~1時間の制限があったのか。

 なんだか、まだちょっと納得しかねるので、機会があったら今度しっかり調べて反論してみようと思う。