夏至も過ぎ7月に入ったというのにまだ雨が続く。

 

 これは、かの季節、「梅雨」っぽいではないか。

 雨期という季節のないフランスの気候は梅雨に相当する表現がない。あったとしてもぼくは知らない。

 

 こう雨が続くとナメクジやカタツムリの大量発生である。バスタブの中にも台所の流しの中にも窓ガラスにも床にも至る所で目に付く。今地上は彼らの楽園である。彼らの侵略によって人間様の作物が膨大な被害を被る。

 

 「でーんでんむしむしカータツムリーお前の頭はどーこにある...」

 

 などと呑気に歌など歌ってはいられない。地上ではぼくとこの軟体甲殻類(?)動物と間で壮絶な戦いが繰り広げられている。