薔薇、あるいはバラ色に象徴される濃いピンク色など。
今日は12月15日火曜日。
冬に向かうこの季節は長雨の季節でもある。
近頃地球温暖化の傾向にあることを身を持って感じだした。もう12月の中旬なのに氷点下の日がないし、庭の水溜りにも氷が貼らない。朝になると炎を失った薪ストーブに苦痛を感じない。
ここ数年雪を見ただろうか?
もう水道管の氷結を心配する必要はないのだろうか?
久しぶりに晴れ間を見た。
庭を歩くと、湿り気を多分に含んだ土と、散らかしっ放しの枯れ葉を踏む感触は、スポンジの上を歩いているようだった。ジュクジュクと音もした。
隣家との境の生け垣はローリエ(月桂樹)を植えてあるので、常緑樹で葉が落ちない。この木をもって季節を味わうことは出来ないので、目を他所に向けると、ほかの木は葉がすっかり落ちていて、ぼくは今まさに冬の中に居る、世界の色は光が放つ白っぽい光線と空の青と土色で構成されている。
しばらく庭を歩くと視界に原色が現れた。近寄ってみると薔薇の木に花が咲いていた。もう冬なのにまだ咲いていた。
これもきっと地球温暖化の影響かも知れないな、と思った。