未来予想図
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>

つづき

今日から修学旅行。
たかぴーとしばらく会えない。いつの間にかあんは、たかしをたかぴーと呼ぶようになった。
<たかぴーなにしてるかなぁ?>
旅行中どこにいっても考えていた。夜になり宿にはいると友達もみんな彼氏に電話。
<あんもたかぴーに電話しよ>
(トゥルルルル~)
「もしもし、あんか?」
「たかぴー。元気?」
「元気だぞ!どーした?元気ないなぁ」
「なんかさ、会えないのって寂しいね。早く帰りたい。旅行なんかつまんない」
「せっかく行ったんだから楽しんでこい?帰ってきたらいつだって会えるだろ?」
優しい言葉を聞いて、あんは泣いてしまった。
「泣くなって!元気だせ!俺も寂しいよぉ。あんは笑ってたほうが可愛いぞ!俺笑ってるあんのほうが好きだなぁ」
たかぴーは、そー言ってくれた。あんは泣くことをやめて笑ってみせた。
「そーだ!笑ったほうがいい!おみやげ楽しみにしてっからな!」
「わかった!楽しみにしてて!」
1時間くらいそんな話をして電話をきった。

昼間団体行動なのでタバコは夜部屋のベランダでみんなすっていた。
この日ついてなかった。先生がいきなりはいってきて、ベランダにおいてあった缶を調べていた。たまたまそこにタバコがはいっていたのだ。
「誰だ!たばこすったのは!」
結局あんと友達3人が自分から手をあげた。
先生の部屋につれていかれ、原稿用紙2枚にびっちりと反省文を書かされた。この日から旅行の間、夜は先生の部屋に正座、昼間は監視。
最悪な修学旅行だった。
<旅行も今日でおわりかぁ、家帰りたくないなぁ、タバコのことで怒られそう>
そう思って、たかぴーに電話をした。
「もしもし!」
「たかぴー?今日帰るよ。迎えきてくれる?」
「いいよ!つく頃また電話ちょうだい!」
「わかった」
帰り道も考え事ばっかりしてた。
<タバコの事どーしよ。殺されるよぉ。>
地元に近づくにつれ決心が固まり、家出をすることにした。
<旅行の荷物あるし、このままバックレよう!>
たかぴーに会うので化粧をなおした。
解散場所につく前にたかぴーに電話をした。
「もうつくよ!」
「わかった!チョット遅れる」
「わかった!」
解散場所につき、たかぴーを待った。
2時間くらい待った。
<まだかなぁ?遅いなぁ。あっ!きた!>
「ごめんな、遅くなって」
「大丈夫!」
荷物をつみ車に乗った。「ドライブでもすっか!」「うん!」
久しぶりに会ったたかぴー。
<やっぱかっこいいなぁ>>
ますますひかれてしまった。
これからおこることに予想もつかずに…。

つづき

あきれたあんは1週間試しに付き合うことにした。今日がたかしとの初めての日でもあった。
それから何回か会うにつれ、どんどん惹かれていった。たかしがヤクザとゆーこともあり会える日はそんなになかった。
ある日たかしと久々に会った。ドライブをして橋の下の河原についた。
そこでまたひとつになった。断って断り続けたが中だしされてしまった。
「できたら、おろせばいいべ」
…そんな冷たい一言をあんはあびた。
ヤクザとゆーことがあって、こわくて強く断れなかったあんが悪い。
それから何日かして、またたかしと会った。
あんの修学旅行が明日に迫っていて、お小遣いをあげたいとゆーのだ。
優しさにまたひかれてしまった。
でも、帰りにガソリン代がないとか言い出して結局もらったお金はかえすことになった。
たかしの優しさに喜んでいたあんは、そんなことどうでもよかった。
「楽しんでこいよ」
「うん!またね」
<しばらくたかしに会えない…。さびしいなぁ>
家に帰って、お父さんに修学旅行中、携帯をかしてとお願いをした。
「使いすぎんなよ?」
そう言ってかしてくれた。
<これでたかしといつでも連絡とれる!>
すっごくうれしかった。
<明日が楽しみぃ>
心をワクワクさせ眠りについた。

17歳

「もしもし!あん?紹介うけて!その人にはもう、あんの事紹介してあるから」
「はぁ?バカじゃないの?なんで勝手に紹介すんの?」
電話をかけてきたのは年下の元カレのとし。
「まっ、いいべ。俺の兄貴だから!」
「はぁ?!」
「電話かわっから!」
受話器から低い声が聞こえた。
「もしもし?」
「はい」
「紹介うけた、たかしだけど!1回会ってみよう!明日。どう?」
「はぁ?明日?!」
あんは別にどうでもよかった。何回もお願いをされ、
<しつこいなぁ、後で断ればいっかぁ>
「わかった。いいよ!明日の何時?」
「ほんとに?じゃあ明日あんが学校おわりごろ行くよ!」
「わかった。じゃあ夕方ね!」
そう約束をして電話を切った。
<めんどくさぁ…>
布団にはいって明日のことを考えてた。
<どんな人なんだろ。>

「あん!!起きなさい!!朝だよ!!」
お母さんに起こされた。いつのまにか寝てたみたいだ。
「はぁい!」
学校にいく用意をしてバスに乗った。
<夕方かぁ。めんどくさぁ。>
1日そんなことを思いながら過ごした。放課後になって高校にはいってからできた親友ゆきにその話をした。
何日か前に、ゆきから紹介をうけたばっかりだったからだ。
「ごめんね、ゆき。相手しつこいからさぁ」
「大丈夫!!どんな人なんだろうね。感想聞かせてよ!」
ゆきは思いやりがあって、すごく優しい子だった。
<学校おわったって連絡いれとくかぁ>
あんは、たかしに電話をいれた。
「おわったよ。今どこ?学校の近くのコンビニで待ってるから」
「おわったのか!今むかってるから!待ってて!」
あんは化粧を整えてコンビニに向かった。
しばらくすると、それらしい人が車にのってきた。ノックをすると、
「あんか?!まっ、乗れ!」
<はぁ?ヤクザ?!>
見るからに、もろヤクザだった。車に乗って話をしたけど、自分でヤクザだと言い、そんな話ばっかりしていた。
「ってゆーか、あんめてゃ可愛いなぁ!俺ビックリした!!」
<はぁ?そんなことより早く帰りたい>
「カラオケいくか!」
そー言うと、あんの家の近くのカラオケに行った。
歌も歌わないで、口説きがはじまった。永遠と1時間…。
<いいかげんにしてよ>
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>