未来予想図 -4ページ目
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つづき

ホテルにつくと、
「お風呂はいってきな」
って言われたから、そうすることにした。あがると、
「はじめっかぁ」
と、二人は服を脱ぎだした。
一人に抱かれ…、もう一人の時、あーしろ、こーしろうるさいから
「やだ」
って拒んでたら…
(ドスッ)
なぜかあんの頭は右を向いていた。
…殴られた。一瞬なにが起こったかわからなかった。頭が真っ白になって、呆気にとられてるときにまた、
(ドスッドスッ)
あばらを殴られた…。
恐怖を感じたあんは、なんでも言うことを聞いた。この男が言った。
「まだきいてんなぁ。シャブ。」
もう一人の男は、
「そうっすねぇ、俺なんか3日前に出てきたばっかだから、バレたらやばいっすよ」
そう言ってた。きっと、懲役いってたんだろう。…この日、あんの後ろの穴が処女じゃなくなった。もう、やられるがまま。抵抗すれば殴られる…。その時、一人の男に電話がきた。
「はい。わかりました。あそこのセブンですね?30分くらいでいきます」
って言ってた。電話をきると、
「風呂はいってこい」
って言われた。
証拠をのこしたかったあんは、
「やだ」
って何回も言った。でも、
「いいから、はいってこい!!」
って怒鳴られるだけだった。

あんは、言うことを聞いた。お風呂にはいって、セブンにむかった。車に乗ると、あんが逃げないように奥に座らせられ隣に片方の男が出口をふさいでる。走ってる間いろんなこと聞かれた。
「名前教えろ、家どこだ、高校どこだ、何歳だ」
あんは全部ウソを教えて信じさせた。
<こわいよ…誰か助けて…>そう願いつつ。

16歳

「もしもし?今日3万でどう?」
「3万?いいよ。今、駅の近くのスーパーの公衆からかけてるんだけど、ここまできて?お金は先払いだよ?」

このころ援交が流行ってた。あんも友達に進められてはじめた。抵抗はあったものの、お金がほしいだけ手にはいって、なんでも欲しいものが買えたから、どんどん援交にハマっていった。

あんがやってたのはテレクラ。毎日やった。親友と一緒に。学校が終わり家に帰らず、まっすぐ駅の近くの公衆電話にむかった。
今、相場はいくらかわかんないけど、このころは3万が1番高い値段だった。
日曜日になると朝から晩までテレクラ。多いときで10万なんか軽くこえた。
ある日、たまたま一人でテレクラしていたら、「10万でどう?」って人をつかまえた。ラッキーと思い、待ち合わせしたら1台のワゴン車がきた。
車に乗り走りながら楽しく話をしてると、一人で道路を歩いてる人がいた。一瞬こわくなった。
<まさか、拉致られる?>そんな言葉が頭に浮かんだ。車は、その人のところにとまった。
<うそ…どうしよ…>
2人とも、かなりがたいのいい男。
<やばい、逃げなきゃ!>焦ってるあんとは逆に楽しそうな2人。普通に優しかった。世間話なんかしたりして、ホテルにむかった。

まさか、あんなことになるとも知らずに…。
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