窄門珈琲はその入り口の狭さが有名です。以前から気になっていました。
こちらも孔廟のお向かいにあります。外観からも建物が古い感じがわかりますね。
2階が喫茶店になっています。



狭っ。これは前回の台湾旅で訪れた鹿港の摸乳巷より狭いのでは。。
早速入ってみます!薄暗い感じがまたわくわくしますね~。



入って来た通路を振り返るとこんな具合。中からの方が広く感じますね。
さらに進んでいくとお店の看板が見えてきます。



お店の入り口まで数メートルなんですが、これがとても楽しいです。
左へ進むと階段があり、上がっていくと2階の喫茶スペースへとたどり着きました。



部屋が3つくらいに分かれていたでしょうか。
レジに立つお兄さんが、ピアニストのチョン・ジェヒョンさんみたいでした(笑)
ゆるいパーマ長めヘアに眼鏡の細身。似てる!と思いました(笑)ペンです。
セルフサービスのお水コーナーですが、その後ろに見えているのは雑誌やフリーペーパーなど。
演劇や美術展のチラシがありました。



結構店内ボロボロだったのですが、どこか日本の老舗喫茶店を彷彿とさせる落ち着いた空間。
飾ってはいるものの、わりとざっと無造作にいろいろなものが置かれていました。

なにかが置かれて、なくなって。また新たにそこに置かれたような跡があったり。
その"なにかがあった感じ"って、長い間存在してきた建物だからこそある歴史みたいなもの。
壁や棚を見ていると、建物に刻まれた長い時間を共有しているような気分になります。

"モノの余韻"とでも言いましょうか。
子どもの頃、田舎の親戚の家に行くとそんなようなものを感じてました。



観光客が多いのかなと思ったら意外とそうでもなく、
私のそばの席の子達は勉強していたり、別のテーブルの子は読書していたり。
それぞれの時間を楽しんでいる地元のお客さんという感じ。
やはりこの空間、落ち着くんですよね。

ハウスブレンドもありましたが、しばらく飲んでないなぁ~とマンデリンにしました。
コクと香りがしっかりしていておいしかったです。
ウェイターくんに聞くと、ハンドドリップで淹れていると言ってました。
きっとさっきのジェヒョンさんが淹れてるんだろうな(笑)



テーブルクロスを含めクラシック感あふれる内装はどこぞのお金持ちの洋館のよう。
夜だから落ち着いた店内の明かりがやわらかくて温かい感じがしました。
元々は日本人のお医者さんの住居だったところを改装したんだそうです。
どことなく懐かしさとリラックス感が漂うのはそのせいもあるかも。




<窄門珈琲 NARROW DOOR CAFE>
台南市南門路67号2F
11:00~0:00(休日は3:00まで)無休


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