お寺や神社にはご神木ってありますよね。
日本では樟が多いと思います。

木は樹齢が長いというだけでも十分霊力がありそうなものですが、
やはり気の集まる場所に生えている樹というのは特別な感じがするものです。
姿形も古木であればあるほど味わいがあるというか。

私は樹も好きですが、どちらかというと柱の方が好きです(別物ですが)

台湾のお寺周辺には大きなガジュマルをよく見かけます。
日本でご神木にしめ縄をするように、台湾では赤い紐がかけられています。
よく樹に拝んでいる方も見かけます。



ガジュマルって本州ではあまり日常的ではないですよね。
どちらかというとジャングルとか熱帯の感じがする。
台湾に来てガジュマルを見ると、あぁ南国にいるんだなぁとしみじみします。

そんなガジュマルの樹が取り憑いてえらいことになっている建物があります。



樹のすさまじい生命力。
こんなに必死に根を張って生きている。胸が熱くなりましたね。。
痛そうなぐらい根が伸びててびっしりと壁に張り付いている。
人が作った人工物を植物が食い尽くしている様子がとても素晴らしい。



元々塩工場だった建物が放置されているうちにガジュマルが浸食したそうです。
見た目がおどろおどろしかったので人が寄り付かない場所だったようですが、
今はきちんと整備されていて、建物をいろいろな角度から見られるようになっています。
階段が設置されていて、屋根の上から下を見下ろすこともできるんです。



とにかく美しい。
幹と根はスリーピーホロウですが、上を見上げると緑の葉っぱが
涼しげな影を作ってくれて、太陽の光を和らげてくれていました。



木々の隙間から建物へ入り込む光の柔らかいことよ。。
どこを見ても絵になる場所ばかりで。口が開きっぱなしでした。



あらゆる場所がアート作品のようです。やっぱり自然にはかないませんね。



探検気分でほそーい入り口を入ったり、ちょっと樹に触ってみたり。
朽ちていく廃墟に対して、どんどん成長していく樹の生命力と美しさをめいっぱい感じられます。



はがれた壁や苔がガジュマルと不思議なコンポジションを作ってました。




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