嘉羲は林業が盛んだったことで知られています。
特に阿里山には上質の檜が自生しているそうで、
日本の寺社仏閣には台湾の檜を使用しているところもあるのだとか。

嘉羲は、阿里山へ行く観光の起点になることが多い街です。
私も今回はそのつもりだったので、
もとより観光する時間を計算に入れていませんでした。
でも実は見所がたくさんあって、
檜意森活村という日本家屋が並ぶ林業村の跡地をはじめ、
動力室という古木が展示されているところなど林業に関するスポットや、
阿里山森林鉄道嘉羲車庫、獄政博物館、
嘉羲創意文化園区、鉄道芸術村などなど。
観光スポットが盛りだくさんだったんです。
正直旅に出る前に嘉羲の情報が少なく、観光パンフは入手したのですが、
主にグルメ中心だったので、そこまで知らなかったんですね。。

宿泊した宿のオーナーさんが手作りの地図(これかなり使える)と一緒に、
嘉羲の街の見所をそれは丁寧に教えてくれました(英語だったけど)。
阿里山へのアクセスや、現地情報もいろいろ教えて下さって。
ほんとにいい宿で、1泊はもったいなかったなと心底思いました。

大きめのホテルはあるのですが、ゲストハウスは少なめ。
あまり情報がなかったのですが、思い切って予約して大正解。
今回の台湾旅で一番の宿でした。

Assemble!Backpackers
嘉羲市西栄街279号

私はちょうど上記リンク先の写真にあるピンクのお部屋に宿泊しました。
すっごく綺麗に掃除してあって素晴らしく清潔でした。

宿に関しては全部まとめてのちほどUPしようと思うのですが、
ちょっと感激した宿だったので前のめりでご紹介してみました。


さて、文化路夜市を楽しんだあとは、道なりに文化路を北上。
宿のオーナーさんが、夜だからこそ行った方がいいわよ~とオススメして下さった
"森林之歌"という場所へ向かうことに。
途中、阿里山森林鉄道の線路がありました。
使われてない線路かってほどに古く、年季が入っていましたが現役。
夜の線路って昼間と違って別世界に連れてってくれそうな気がします。
残念ながらこの時間に鉄道は走ってませんでしたが(笑)。



右手に見えてきました。
あのドーム型の建物が"森林之歌"です。



台湾のアーティスト王文志さんという方の作品で、
太い藤のツルが編まれた通路を進むと、ドームの中心にたどり着きます。



天井を見上げると、うわぁ~。。。
とても神秘的。教会のようです。
中に入ると木の香りで満たされていました。
とってもいい香り。
子供の頃から家具屋が好きだった私にはたまらない匂いでした。

これは見仏記流に(笑)寝転ばねば!と思ったのですが、
他にも観客がいたのでそこは遠慮して、しばらく天井を眺めること数分...
多分ずっと口開いてましたね(笑)。
ライトアップされている建物は、
そこだけぼんやりと幻想的な世界を作り出していました。



中心にある切り株は阿里山の木で、コツンと叩くと
このドームの中をいい音が響くのだとか。
という情報は後で知りました(泣)



中に入っても外から眺めても楽しい。
こういう場所ってたいてい中はつまらないパターンが多いですが、
この建物は違いました。
外から眺めると視覚で楽しむアート作品、
内に入ると視覚と嗅覚と心で感じる作品でした。

夜に訪れるのが断然オススメです。
外にはいくつかベンチがあって、
カップルさんや観光客がまったりと時間を過ごしていました。
すぐそばを台湾鉄道が走り、周りに高い建物がないので、空も広い。
夜空に浮かぶ月と星を心ゆくまで眺められます。
ここは素敵です♡