サイクリングを楽しむっていう感覚があまりよくわかりません(笑)
韓国ドラマでもよく出て来るじゃないですか。
きゃっきゃ言いながら自転車乗って漢江で遊ぶっていう。
自転車は私にとっては交通手段なので...
そんな楽しいか?と、歪んだまなざしで観ていたのですが、
景色のいい場所なら話は違います!

目的地まで歩いていこうとしたら
ビジターセンターのお姉さんに"暑いからやめとけ"と言われ、
バスで行こうとしたのですが、あまりにも来ないので
じゃあレンタサイクルにするかーと。

台湾と言えば有名なのが自転車ブランドのGIANT。
大抵どのレンタサイクルショップにもあるかと思います。
GIANTの乗り心地は気になったのですが、
ちょうど残っていたのが大きめのものばかりだったので
女子が乗りやすそうなのにしました。
GIANTじゃなかったのでちょっとだけ安かったです(笑)

自転車専用のサイクリングロードを走ります。



目的地は向山遊客中心。
この向山ルートは距離も短めでアップダウンも少なめ。
走りやすいので初心者向けです。

日月譚の美しさを間近に感じながら走るのはとっても楽しい!
結構スピードを出しちゃいました。
お日様が燦々と照りつけるなか、
自転車でワーッと走って風に吹かれるのは気持ちいいです。
すれ違う自転車もあまりおらず、自分のペースで走れました。
混み合うシーズンだと列になることもあるんだろうか...



ここは永結橋という橋で、向山コースの見どころのひとつです。
もう一つ同心橋というのもすぐそばにあります。



この道、よく写真でも見かけるハイライトの一つなんですが、
片側は車道で、片側は湖。
囲いがなくて道幅も細めなので、ちょっと危ない。
ゆっくりめに走りました。



このあとしばらく走ると目的地、向山遊客中心に到着です!



建物好きには外せない場所でしょう、ここは。
これを見るために走ってきたのよぉ~!!ひゃっほーい
見て!この曲線!美しいわ!
とても大きな建物で、ぐわぁ~っと緩やかなカーブを描いています。
ラインがとても美しくて、しばし見上げる。
なんかどっかで見た感じに近いな...どこだろう...

調べてみると、設計されたのは團紀彦さんという日本人建築家。
そして、桃園空港のデザインもされてたんです。
私の頭でもやもやしてたのは桃園空港の大屋根だったか...すっきり
予備知識がなかったので(失礼致しました)
余計にテンションがあがりました。



建物の正式名称は、日月潭風景管理處。
湖の管理施設も兼ねているそうですが、
観光客的にはビジターセンターとしての役割が強いので、
現地のパンフレットにも向山遊客中心の名前で通ってるようです。



かなり存在感があって近未来的な建物ですが、
曲線ってアールデコ・アールヌーボーのように
植物や生き物、有機的なものを想像しますよね。
この建物の曲線は等高線っぽい。
不思議なほど周りの風景にとけ込んでました。



屋根には芝があったり、水を多様していたり、
自然景観を意識してるんだなというのは素人目にもわかりました。

一番のポイントはここじゃないでしょうか。
日月譚の美しい眺めと、足下に広がる水面。
まるで湖と繋がっているみたい。
水の上に立ってるみたいな気持ちです。
水面には、刻一刻と変わっていく空が映り込みます。
涼しい風が通り抜ける日陰で、ここだけの景観を楽しみました。



その日月譚を見晴らせるカフェがありまして。
ここの珈琲がおいしいと聞いて楽しみにしてたんですが、
さすがにこの景観です。
ちょうどお茶の時間も重なって中も外のテラスも満席...
しょうがないなぁ...でも珈琲は気になる。

ということで、
カフェ併設のショップでオリジナルブレンドを購入しました。
こちらには茶梅やお菓子、紅茶など日月譚のお土産もありましたよ。
次回はカフェでのんびりお茶したいなぁ。



さて、また水社まで自転車で戻ります。
景色を見ながらゆっくり走ったり、途中で写真を撮ったり。
(わりと早めに走って)片道20分ちょいくらいの向山ルート。
湖を一周するとかなりの走行距離になるでしょうが、
水社から向山までなら走りやすいので、試してみてはいかがでしょう。



向山遊客中心のサイト(中字)

http://www.sunmoonlake.gov.tw/xiangshan/origin.htm



日月潭風景管理處と、桃園空港の設計についてお話されてます。
興味の沸いた方はぜひ。おもしろいですよ。
お話されてる場所が、桃園空港の入国管理に並ぶ手前のところ。
飛行機を下りて、すぐに広がるこの大屋根の空間が大好きです。


團紀彦さんのインタビュー