駒場にある日本近代文学館には
とても素敵なカフェがあります

その名もBUNDAN(ブンダン)

ちょっとクールな感じでしょう


訪ねた日はそれはもう雪深い日でした。

雪深いっていうか笑っちゃうぐらいの積雪で。
モーニングを食べようと出かけたので
午前中の雪は自分の足跡が初めてなところが多く
歩くのがとても大変でした。

駒場からの方が近いけど、代々木上原からも行けるとあったのでそうしたら
多分通常の倍以上かかったんじゃないかというほどの苦労...
それでもズモっと足が雪に埋まるたびに
ゲラゲラ笑いながら真っ白の道を進みました。

さも"お金持ちが住んでいますよ"という豪邸が並ぶ通りに
そこだけぽっかりと別世界のように木々に覆われた場所がある。
駒場公園にやっと到着です。

入り口が全然わからなくて、公園と思われる森の周りを歩いて
しばらく迷子になったほどでした。

(大雪で)なにこれ!
(入り口が迷路すぎて)なにこれ!
魔法?ワンダーランド?って言いながら(笑)

カナダか?ここは?(行ったことないけど)ってほどに
雪の積もった背が高い木に囲まれたそこは別世界のようでした。

日本近代文学館は駒場公園のなかにあります。
ここには旧前田公爵邸(下写真)という立派なお屋敷もあり、
その奥にひっそりと文学館は建っています。



近づいてみてやっとここかな?というのがわかりました。
なんせ白銀の世界でしたし。



入り口はいって左手にBUNDANはあります。
思っていたよりもとてもこじんまりとしたカフェでした。
この文学館の一角にあるにふさわしいサイズ感。
天井まである本棚も窓際に積まれた本たちも。

あぁ、これはいいと。



私はこの骨を見てテンションがあがりました。
注文しようとしていたメニューに繋がるものがあったから。



こちらの棚には文房具や陶器が。販売しています。



二人並んでソファに座りました。
そこからは店内の全景が見えて、ずっとニヤニヤしていられました。
雪の日なのに、先客がいました。
私たちが着いたのは10時半くらいだったかな。



食べたいものは決まっていたけど、ひとまずメニューを。
まぁやっぱり二人とも同じものをオーダー。
ほどなくしてやってきたプレートは、
大きなソーセージとおいしそうなソースの色がたまらない。

「ハードボイルド・ワンダーランド」の朝食



村上春樹の小説のなかで、私が一番大好きな作品。
何度も読み返している文庫本はボロボロです。

そのお話に出てくる朝食を再現しているそう。
添えられているパンもとってもうまかった!!

親友も私も春樹ペンなので、またニヤニヤしながら
物語の話をしながらゆっくり食べました。

ジューシーなソーセージは食べ応えがあってお腹いっぱい。
もちろん珈琲付きにしました(セットで1,200円)。
こちらのブレンド、すべて文豪たちの名前がついてるんです。
芥川、寺山、鷗外などなど。



スイーツも食べたいものがたくさんあって
ここは通わなくてはと。次はいつ行こうかなぁ。

HPは超おしゃれですが、店内がそこまでおしゃれすぎてないところがよいです。
デザイン会社が作ってるカフェって、やりすぎてるところが多いから。
でもここには、ここだけの空間が成り立ってる。
それは60年代からこの場所に建つ文学館の歴史によるものでしょうね。



来たときよりも吹雪いているような...
それでもまたがんばって駅まで歩きました。
やはり駒場側からの方がおすすめですね。
でも代々木上原からだと、
堀口珈琲さんがあったり
あのかわゆいリスのパッケの西光亭があったり。
文学館に来るついでに素敵なおやつセットをお持ち帰りできます♡


<ご参考>
BUNDAN
http://bundan.net/

日本近代文学館
http://www.bungakukan.or.jp/