銀座で必ず立ち寄るギャラリーの一つ

ギャラリー小柳
http://www.gallerykoyanagi.com/exhibition.html


鈴木理策さんの「アトリエのセザンヌ」展を見てきました

Li zhi と夜の噴水
©Risaku Suzuki / Courtesy of Gallery Koyanagi / サンサシオン09, C-91 2009年 タイプCプリント 
小柳さんのHPからお借りしました


メインビジュアルに使用されているドクロが三つ並んだ写真を見て

この色合い、とても素敵

あ、これは見にいかなくちゃと




Chardin展で静物画を見た時に

やっぱり果物の静物画で一番に思い浮かべるのってセザンヌだよなぁと...

そういう擦り込みってありません?




自室の一角で果物や花瓶などを並べて

試行錯誤して構図を決めて、鉛筆を構えてデッサンをする

うん、その光景は私にとっても懐かしいものがあります



そんな作品が生まれた場所って気になる...

絵よりもむしろ、その空間が気になる...w

どんな場所だったんだろう


ギャラリーには

セザンヌのアトリエにあるモノたち



セザンヌが描き続けたサン・ヴィクトワール山の写真

が並んでいました




鈴木さんの写真の色が好き

静謐 

という言葉が浮かびます



「モノ」好きなので

その「モノ」が、ただそこにあることは

偶然ではなくあるべくしてあるのだということ

ただそこにあるようでいて

それはとても意味を持つことだと私は思っています


だから、ぽつんと道に落ちているだけのモノにグっとくることがあります


そんな人間には相当胸キュンでした




モノが語ってました

セザンヌをではなくて、セザンヌがいた空気感を語ってました

鈴木さんが語らせたんですね



私が一番気になったのは

洋服掛けに掛けられたコートの写真でした

もう一度見たいな





もう一つの部屋には「雪華図」という作品がありました

四角い箱を覗くと、そこに動画が流れていて

雪の結晶がふわりふわりと浮かびあがる作品

とてつもなく綺麗で...


子どもの頃、顕微鏡が大好きで結晶を見ていたことを思い出しました



すると友人が

「この結晶の状態で雪が降って来ることがある」

と言うではないか...



本当に??信じられない



こんなかわいい状態で目の前に降ってくるなんて

この世にそんなファンタジーがあるのか?!と思いましたが

北国の彼女が言うんだから間違いありません


雪って、ほんとにこんな綺麗な形をしてるんだ


写真集があるそうです
http://imaonline.jp/ud/photobook/5081162e1e2ffa6709000001

Li zhi と夜の噴水
© SUPER DELUXE.


理策さんのHPがとっても素敵です

浮かんでは消え、浮かんでは消えて行く写真達を贅沢に眺められます

http://www.risakusuzuki.com/



WIREDの記事もどうぞ
http://wired.jp/2013/02/08/atelier-of-cezanne/