九品仏帰りについでにエスパスへ寄って来ました
エスパス ルイ・ヴィトン
http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/
東京へ来てからこちらの展示を見逃したことはほぼありません
エスパスのいいところは写真を自由に撮れること
そして、素敵な図録を無料で頂けること
素晴らしいですね
現在開催中の展示は「Urban Narratives」
ナナク・ガングリーがキュレーションした
気鋭のインド人アーティスト4名の作品が展示されています
アーティストファイルのトークでもインドでのアートの現状を伺いましたが
ジェンダー問題や支配による歴史的背景などを抱えた
インドという土地でしか生まれない
ショッキングで、ハっとさせられる作品が並んでいました
その中の一部を撮ってきました
アンナ-無言の声 Snehasish Maity 2012 古新聞、合成のり、アクリルペイント、サーモコール、鉄、ファウンド・オブジェクト 182.9 x 198.1 x 30.5 cm
このアンナという人は、社会運動家だそう
新聞紙が幾十にも重ね合わされた一見ポップな作品ですが
描かれている人物の背景を知ると、想像が膨らみます
新聞=政治というイメージも合致します
マスク, 2012 Snehasish Maity 鉄、グラスファイバー、プラスティック製品、
合成接着剤、LEDビデオ 182.9 x 121.9 x 121.9 cm
この色合いやっぱりスパイダーマンを思わずにはいられませんが
マスク、しかもこのガスマスクです
こんな色なのに不穏な空気を感じずにはいられません
そして大きい
目の部分は左右違った街の映像が流れています
ガヤガヤしている街の映像と音とは対称的な、抑圧という感じを受けました
スカイライン, 2012 Sekhar Roy アクリルシート、プリント絵画、アルミニウム
approx. W609.6 x H457.2 x D121.9 cm
ギャラリーを入ると奥にドーンと鎮座しているこちら
伺ったのが夕方だったので窓の向こうの夕焼けがとても美しく
いっそう作品を際立たせているように感じました
(最上段にあるURLからは逆に朝の時間帯の写真があります)
とにかく「形」が寄せ集まっているこちらのインスタレーション
立体と平面が重なり合い、異なる素材たちが体を寄せ合っている
そして天へ突き抜けるアルミは、混沌から飛び立とうとしているように感じました
ショッキングなビジュアルです
女性らしさを感じます
レースの模様のようで、血管にも見えます
むしろ夢を保護している Piyali Sadhukhan 2012 ファイバーグラス、布、
糸、顔料、コットン、フェルト、紙 172 x 228 x 228 cm( サイズ可変)
とても重い問題です
インドでは女児胎児殺しの発生率が高まっているそうです
日本では考えがたい
これまでの私には全く身近ではなかったのですが
大事な友達が新しい命と共に歩み始めたことで
私の意識も変わりました
それを含めてこの作品は女性であるからこそ感じられるものもあります
この作品のタイトル「保護している」
守っているんですね
女性が強くなったとされている日本、一方対称的な扱いを受けるインド
アートを通して社会的なメッセージを訴えかけていく
女性アーティストたちがもっと前に立てる日が早くきますように
無題, 2011 Adip Dutta ファイバーガラス 152.4 x 111.8 x 106.7 cm
外に展示されていたこの作品
遠くから見ると鹿の角みたいですよね
もしくは骨のような...
でもよく見るとヘアクリップです
開いた状態で上を向いているところもポイントなのでしょう
開放、でしょうか
正直言うと、戦争画や社会的メッセージの強い作品はあまり得意ではありません
悲しい気持ちになるから
でも作品を見ると、辛さ以外にも感じるものが必ずある
知らないことが決していいこととは限らない
ときに知らない方がよかったこともあるけれど
なんでもいい
感じる、気づく、ということが一番大事なんだと思いました
以上すべて撮影©Lizhi
そのほか(いちおうクレジットをw)
work with the support of Espace Louis Vuitton Tokyo © Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat
エスパス ルイ・ヴィトン
http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/
東京へ来てからこちらの展示を見逃したことはほぼありません
エスパスのいいところは写真を自由に撮れること
そして、素敵な図録を無料で頂けること
素晴らしいですね
現在開催中の展示は「Urban Narratives」
ナナク・ガングリーがキュレーションした
気鋭のインド人アーティスト4名の作品が展示されています
アーティストファイルのトークでもインドでのアートの現状を伺いましたが
ジェンダー問題や支配による歴史的背景などを抱えた
インドという土地でしか生まれない
ショッキングで、ハっとさせられる作品が並んでいました
その中の一部を撮ってきました
アンナ-無言の声 Snehasish Maity 2012 古新聞、合成のり、アクリルペイント、サーモコール、鉄、ファウンド・オブジェクト 182.9 x 198.1 x 30.5 cm
このアンナという人は、社会運動家だそう
新聞紙が幾十にも重ね合わされた一見ポップな作品ですが
描かれている人物の背景を知ると、想像が膨らみます
新聞=政治というイメージも合致します
マスク, 2012 Snehasish Maity 鉄、グラスファイバー、プラスティック製品、
合成接着剤、LEDビデオ 182.9 x 121.9 x 121.9 cm
この色合いやっぱりスパイダーマンを思わずにはいられませんが
マスク、しかもこのガスマスクです
こんな色なのに不穏な空気を感じずにはいられません
そして大きい
目の部分は左右違った街の映像が流れています
ガヤガヤしている街の映像と音とは対称的な、抑圧という感じを受けました
スカイライン, 2012 Sekhar Roy アクリルシート、プリント絵画、アルミニウム
approx. W609.6 x H457.2 x D121.9 cm
ギャラリーを入ると奥にドーンと鎮座しているこちら
伺ったのが夕方だったので窓の向こうの夕焼けがとても美しく
いっそう作品を際立たせているように感じました
(最上段にあるURLからは逆に朝の時間帯の写真があります)
とにかく「形」が寄せ集まっているこちらのインスタレーション
立体と平面が重なり合い、異なる素材たちが体を寄せ合っている
そして天へ突き抜けるアルミは、混沌から飛び立とうとしているように感じました
ショッキングなビジュアルです
女性らしさを感じます
レースの模様のようで、血管にも見えます
むしろ夢を保護している Piyali Sadhukhan 2012 ファイバーグラス、布、
糸、顔料、コットン、フェルト、紙 172 x 228 x 228 cm( サイズ可変)
とても重い問題です
インドでは女児胎児殺しの発生率が高まっているそうです
日本では考えがたい
これまでの私には全く身近ではなかったのですが
大事な友達が新しい命と共に歩み始めたことで
私の意識も変わりました
それを含めてこの作品は女性であるからこそ感じられるものもあります
この作品のタイトル「保護している」
守っているんですね
女性が強くなったとされている日本、一方対称的な扱いを受けるインド
アートを通して社会的なメッセージを訴えかけていく
女性アーティストたちがもっと前に立てる日が早くきますように
無題, 2011 Adip Dutta ファイバーガラス 152.4 x 111.8 x 106.7 cm
外に展示されていたこの作品
遠くから見ると鹿の角みたいですよね
もしくは骨のような...
でもよく見るとヘアクリップです
開いた状態で上を向いているところもポイントなのでしょう
開放、でしょうか
正直言うと、戦争画や社会的メッセージの強い作品はあまり得意ではありません
悲しい気持ちになるから
でも作品を見ると、辛さ以外にも感じるものが必ずある
知らないことが決していいこととは限らない
ときに知らない方がよかったこともあるけれど
なんでもいい
感じる、気づく、ということが一番大事なんだと思いました
以上すべて撮影©Lizhi
そのほか(いちおうクレジットをw)
work with the support of Espace Louis Vuitton Tokyo © Louis Vuitton / Jérémie Souteyrat