今年も残すはあと二日となった。

ファンのご一家が好物のフルーツケーキをお土産して応援に来て下さったので、お礼にホームランを打って見せてあげることになったのだが、ギリギリで入った小さなホームランを一本しかお返しできなかった。

本当は今年も最後のローテ日なので締めくくりに、先の正月用のテレビ収録で打ったような大きなホームランを打って見せてあげたかった。

真っ芯でとらえたのだったが、明らかにマシンに差し込まれて押し返すことが出来なかった。

このところホームランを打っても、我ながら情けない小さなホームランばかりだ。

打った瞬間にホームランだとわかる写真のような大きなホームランは、以前正月番組の収録の時に打ったのが最後になっている。

パワーの衰えは無いと思っていたのだが、やはり確かに衰えていることがホームランにあらわれている。

素振り鍛錬は1500gバットや1400gバットを使って結構厳しく、かつ回数も増やしてやっているのだが、やせ細った筋肉では衰える速さに抗しきれなくなったということのようだ。

今年は長年苦しんでいる下半身のひどい神経痛と糖尿病と前立腺ガンと膀胱結石の為の入院手術に加え、左側の白内障の急激な進行と骨粗鬆症等々病気だらけの一年だった。

メテオ・ドームのホームラン記録保持者としての責任感が無ければ死んでいてもおかしくない年だった。

来年は85歳になる。

84歳まではホームランを打てたわけだが、果たして85歳では…

パワーが落ちていることが明らかな小さなホームランになっている