鹿児島のイチローの人間模様雑感

鹿児島のイチローの人間模様雑感

糖尿病の為に始めたバッティングセンター人生が二十数年を越えた。
81歳で「130km/hを打って7本のホームラン」という若者達でもやれないことが出来た。その後前立腺ガンや白内障も克服した。
色々とやりながら長生きしたことによる人間模様雑感を以下に…

見て欲しいモノがあると言って元ホームラン軍団員のY君からファミレスへ呼び出されて行くと、目がつり上がって怒っていた。

 

“なんだ一体”と言いながら席へ着くと、大きく息を吸ってから一枚の紙きれを差し出した。

 

そして、“コレを見て下さい、ソアラをサンマルスカイラインの足回りに変えるという誰もやれない事をやって燃費の記録を作った話を書いて、こんな次元の低いコメントを書けなくしてやって下さいっ”と初めて見る怒りの形相で言った。

 

ホームラン対決の時にこんなだったら良いのになと思いながらその紙片を読んでみると、テレビでの私の燃費テストについて、毎度のごとくケチをつけたり妬みごとの取るに足らないコメントが印字してあった。

 

“コレがどうしたと言うんだ”と言うと、“エーッ、鹿児島のイチローさんの乏しいお金や貴重な時間を使ったテレビ出演をこんな酷いことばかり書き連ねて、怒らないんですか、僕らにはスグ怒るくせにっ”と言った。

 

“燃費なんて五年も十年も難儀させられても極めることができないのに、僅か五分そこそこでは神様でも伝えることは出来んよ、だから本当に燃費で苦労していたり解っている人は他人のやったことには何も言わないんだ、このコメントを書いた人達は燃費の一部分しか知らない可哀想な人達だから怒るどころか、いたわって上げるべきなんだよ”と言うと、“ならば僕らにも怒らないで優しくして下さいよ”と不平そうに言った。

 

“お前は甲子園で活躍したエリートだから本当は俺より優れていなけりゃならんのだ、まだまだ将来のある人間だしメテオドームに来る若者達をリードして行くべき大事な人間だから、時には叱ったり怒ったりしているんだ、そこはしっかり自覚してくれよ”と言ってやると黙りこくってしまった。

 

どうするかと見ていたら、ようやく怒りが収まった感じになったが、“スマホで書き込みますから何か一言コメントを言って下さいよ”と言った。

 

“時間がもったいない、ほっとけ。それより1000gを使って軍団に復帰してくれんかな”と言うと、コメントの紙をじーっと見ていたが、破いてゴミ入れに捨てに行った。

 

戻ってきたのでひょっとしてと期待したが、黙ったままで頭を横に振った。

 

軍団規則の“1000gのバットを使うこと”というのがなかなか馴染めずに去って行ったのだが、昨年はじめあたりから又私を訪ねて来るようになっていて、バッティング談義や打ち合いが続いているのだが、1000gバットさえ使ってくれたらいつでも軍団に復帰させるつもりでいる、打者としては間違いなく一流で人間性もいい奴なのだ。