鹿児島のイチローの人間模様雑感

鹿児島のイチローの人間模様雑感

糖尿病の為に始めたバッティングセンター人生が二十数年を越えた。
81歳で「130km/hを打って7本のホームラン」という若者達でもやれないことが出来た。その後前立腺ガンや白内障も克服した。
色々とやりながら長生きしたことによる人間模様雑感を以下に…

重たいバットを使えと命じたばかりに弟子に逃げられて、まだ悲しみと怒りがおさまりきっていないのに、めちゃくちゃ軽い580gのバットを使う野球青年がホームラン軍団へ入団を願って来た。

 

入団規約の“1000gを使うこと”というのを知っていて来たので、“お前は俺をなめとんのかっ”と怒ったら、“違います、鹿児島のイチローさんが軽いバットに強い偏見を持たれたままなので軽いバットでのバッティングも分かってもらいたいと思いまして入団をお願いしたいのです”と言った。

 

その熱意には感心したが、私が見ているところではまだ一本も打っていないくせして私に意見しようとする事自体が頭に来たので、“俺の記録の半分を打てるようになってから出直して来い”と言ってとりあえずは断った。

 

何故か分からないが、自分より遥か上の結果を出している現役バリバリの私にあれやこれや言って来る若者があとを絶たないのだ。

 

丁度KTS鹿児島テレビさんが“燃費を向上させる為の方法”というテーマで私の運転状態を収録に来られることになり、バッティングも少し撮影したいと言われたので、圧倒的な差を見せつけてもう私にモノを言って来れないようにしようと思った。

 

それにはどうするかと考えた結果、大谷選手のバットの倍の重さのバットでホームランを打って見せたらインパクトが大きくて効果があるのではないかと思った。

 

そこで、1300gのトレーニングバットに550gのワッカの重りをはめると1850gのバットになって、間違いなく大谷選手のバットの二倍以上の重さになるので、コレで120km/hを打つことにした。

野球経験者のキャスターの人が試しにと言って振ろうとしていたが、かなり短く持って振ったのだが体をもって行かれて振るなんてことすら無理な重さだった。

 

収録が始まって打席で素振りをしているうちに、私へ下知をする若者達への怒りがムラムラとこみ上げて来てあまり重さを感じなくなって来た。

 

そして初球からいい打球が飛び始めると怒りのパワーが増幅して行く感じで、結果的には二本のホームランが出た。

本当は二ゲームくらい打たねばホームランは打てないだろうと思っていたのだがすぐ打てたので、ワッカをはめて危険なバットでもあるので一ゲームでやめた。

 

その放映が昨夜あったが、バットの重さについてはコメントもテロップも無かったが、この1850gバットでの一本めのホームランを打ったところがバッチリ映されていた。

 

とにもかくにも彼らのバットの三倍以上と圧倒的な重さの差を跳ね返して、それを操る力とホームランを見せてやれたのだ。

果たして私にあれやこれや言いたがる若者達の中の誰か一人でも見ていたか、どうか。

 

87歳間近の160cmで55kgの小さな老人でもやる気さえあればやれるのだ、いい体をしている彼等なら絶対にやれるのだ。

 

資質、能力があるのに軽いバットを使っていたのでは気持ちがだらけてダメになる一方なので、せめて800~900gくらいの重さのバットで打って難儀に打ち勝ってヒーローになって欲しいと念願している。