近年、ますます募集人数が増加し、注目されている学校選抜型・総合選抜型入試につき触れていきます。

従来、指定校推薦・AO・公募推薦という名称も、学校選抜型・総合選抜型と変わりつつあります。

センター試験から共通テストに変わり、中学受験・高校受験においても思考力を問う試験内容です。典型問題が減り、知識の再生ではない思考型の入試に変革しました。また医学部入試でも面接の重要性が高まるなど人物重視の傾向が加速しています。

 

 

これまでの知識偏重型から論理的解決ができる能力、コミュニケーション力、多様性、倫理観を重んじる傾向は推薦入試の増加にもつながっています。

 

医大側にとって、「本当に医師に適している人物なのか」「コミュニケーション力・連携力はあるか、課題解決能力はあるか」を見ます。

 

次世代の医療人養成のトップランナー的役割を果たす筑波大は「総合診療専門医制度」を導入します。受験生には「既存の価値観を超えた未来的思考ができるリーダーシップ」を求めています。

このような背景の中、医学部入試において推薦入試の果たす役割は大きいと言えます。

 

誤解が無い様に一応触れておきますが、これまでのような医師に求められる基礎学力が不要になったというわけでは決してありません。その基礎知識が前提となり、人物評価がより問われるようになってきているという事です。

ただ、一般試験に比べ、二次試験がなかったり科目が少なくなったりと、所謂「勉強面」での負担は軽減されているのは事実です。

 

  では実際の学校型選抜・総合型選抜の現状はどうなっているのでしょうか。いくつかの大学を例にとり触れていきます。

 

国公立・私立ともに募集人数は増加傾向です。受験を考える際に考慮すべき出願資格が・現浪区分・出身地制限・評定の3点です。

 

多くの大学が1浪までとしていますが地域枠を設けている大学の中には2浪以上も可という大学もあります。

その中でも京都府立は4浪、新潟愛媛は3浪等、多浪生でも可能性が十分にあります。※最新の情報は必ず募集要項で確認してください!

 

その地に残り、地域医療に従事するという条件の下の地域枠、そのほかに緊急医師確保枠という募集があります。奈良県立医科島根山口等。このうち奈良・島根は出身地要件がない為他府県高校からも出願できます。

 

その他、札幌医科の先進研修連携枠、旭川医科の国際医療人特別枠、筑波の研究型人材枠、福井の健康推進枠等、大学の特色も色濃く出てきており、将来のビジョンや持っているスキルの活用など多様化してきています。

 

かつては、センター試験で9割当たり前、二次試験で勝負が当たり前の医学部入試も変化を遂げています。

 

とは言え、大事なのは推薦入試一辺倒ではなく、あくまで選択肢の一つとして考え、二次試験に太刀打ちできる学力を身につける事です。

どのような入試形式で合格した後でも勉強の連続で、医学部一般試験合格レベルの学力は必要です。

 

 

また推薦の地域枠・緊急医師確保枠に関しても多くの準備は必要で、一般試験対策と並行して、医大が行う実習に参加したり志望理由書・小論文の対策等に時間が割かれる事を加味し、受験に臨んでください。

 


多様化する社会で世間が必要とする医療人を求める選抜形式になってきています。

知識ももちろん重要ですが、明確なビジョンと覚悟、人間力はこれまでより一層重視されます。
今一度、自分に問いかけることが必要です。

 

未来に活躍できる医療人として求められる像に自分が適合しているのか、イメージした上で足りないスキルは磨く必要もあり、大学に入ってからどう培っていくのかを考え面接や小論文で伝えられるようにしておくことが重要です。

 

 

 

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