「不安とか恐れは常に無知から生まれる。

知るということは

不安や恐れの解毒剤になる。」

製薬会社の営業マンらしい表現で

知ることの意味を教えてくれた。


「家族を持つと強くなるとか云うけど

その強さが平和に繋がるとは云いきれない。

家族や仲間との共感性や絆を強める一方で

それ以外に対する攻撃性が高まるのも事実。

みんな人は孤独だともっと知ったり

仲間も家族もなく、ただの個人になれば

きっと争い事の殆どはなくなる気がする。

お前の孤独は誰も傷つけていないし

誰よりも平和的だとも云える。」

ワタシの孤独を慰めようと

独特すぎる角度から言葉を選んでくれた。


「お前が耐えてきたことや

我慢してきたことは

大切な人の為にしてきたこと。

寂しさや苦しみに耐えられる人は

人を裏切らないから

お前は誰も裏切っていない。

我慢は愛とか優しさとか思いやりがないと

出来ない。

強い意志と信念があるから一途に

我慢が出来るし耐えてこれたんだ。」

沢山人を傷つけて何も出来ずにいるワタシに

届けてくれた言葉。


「忘れない事は愛で。
覚えている事は愛で。
思い出す事も愛。」
子供を殺したワタシの罪を
そう云ってくれたTさん。

「お前を苦しめる記憶だけ消せる薬が
あればいいのにな。
薬屋なのに持ってなくて
俺はどうしようもないな。」

「心から笑っている顔がみたいだけ。」

自分のことを話すことで
周りを巻き込むことがあって。
結局自分がしたこと
口にしたことすべて
自分で拾い集めるほかないのに
こんな言葉を云わせてしまった。

Tさんは沢山の事や人を

知ろうと学んできた賢い人。

そして優しい人。

賢さと優しさが溢れている人。


「人を信用出来ないときは

相手の問題ではなく

自分の中にある不安が原因。」


自分を信じられなくなったワタシには

勿体ない人。