「消失」、観てきました。

給水塔の日記


新宿バルト9に行ってきたのだけど、平日真昼間にも関わらず、場内満員。
みんなが待ってた「消失」、しかも公開後の評判を聞くに、居ても立ってもいられなくなった連中が挙って集まってきた、というところでしょうか。

自分としても、第一期終了後、原作の停滞、第二期スタート前のゴタゴタ、エンドレスエイトによる炎上、などなどハルヒにかんしてはネガティブな話題が多く、そこで「消失」の映画化の話を聞いたとき、正直「終わったな」と思ってしまったのでした。
一般的なアニメ映画の尺が90分くらいとして、「消失」はとてもそんな時間で描ききれる物語ではない。しっかりと、シリーズ中で6話以上使って描く必要がある物語のはず。商売のため、「ハルヒ」最後の切札の「消失」を、中途半端な映画で使ってしまうのか、と・・・。

ところが上映時間2時間50分という話を聞き、自分の浅はかな決め付けを恥じるとともに、俄然期待が沸き上がってきたのでした。上映館数も少ない、人気とはいえ一般向けではないアニメ映画に、この上映時間を許可した配給・制作側の決断は見事。興業として正しかったのかどうかは分かりませんが、作品として、もういうことはない、すばらしい「消失」を観せてくれました。

自分はそれほどキャラ萌えではないのですが、「消失」は長門の可愛さを愛でる作品。存分に、原作以上に、有り得ない長門、を見ることができました。その可愛さといったら、ただ単に長門のこんな姿を見せるためにこの作品があったといってもいいくらい、やはり神はキョンで、キョンがこの長門を見てみたかっただけじゃねーの?とまでおもってしまいそうです。

エンディングまで長門の無伴奏の歌なのはちょっと閉口しましたが、とにかく、ファンが長い間待ち続け、心の中でイメージを膨らまし続けてきたこの作品を、期待どおりに仕上げてきた制作スタッフに、拍手!