「自分の考えが無いアホ」よりも
「自分の考えしか認めないアホ」の方が
よっぽど性質(たち)が悪ぅございます。

最近の「育児ブログ」などを拝見しますと
「育児目標」として
「自分の考えを持てる人に育てる」というのを
最優先に掲げていらっしゃる親御さんが
少なくありません。
中には、日本の学校教育では
「自分の考えを持てる人」に育たないから
インターナショナルスクールへ、と
考える方もいるほどでございます。

そして、そんな親御さんが嫌悪し嘲笑するのは
「自分の考えが無いアホ」
「烏合の衆」...
...なんですが、
そもそも
「自分の考えが全く無い人」がいる..と
まず「決めつける」ところが
アホなんじゃぁありませんか?

大勢の人と同じ行動をとる事
=自分の考えが無い
ではありません。
大勢の人と共感するから同じ行動をとる人
のほうが、よっぽど多いもんでございます。

確かに、同じ行動をとりたくないのに
周囲のプレッシャーに負けて
とってしまうという人(特に学童期/思春期)は
少なくないでしょう。
しかし、それは、自分の考えが無いという事では
ないんです。
むしろ、それは
自分なりの考えを持ちつつ
世間一般や周囲の「利害」を判断でき大勢を見、
集団の一員として優れた行動をとる事ができる、
という事なんじゃぁございませんか?


子供ってのは(人ってぇのは)
わざわざ親が人為的に
「自分の考えを持てる人に」なんて
あれこれ思案しなくたって
もともと、ほんの小さい時分から
自分の考えというものを持ってるもんなんです。
親が浅はかに手出ししなけりゃぁ、
自分の考えは育ちます。

子供に必要なのは、
「自分の考えを持つ」事じゃぁなく
「自分の考えと他人の考え」
「自分の考えと世間の考え」
「自分の考えと自分のおかれた環境」
を比較しながら
臨機応変に選択できる社会性を
集団の中で育む事なんでございます。


「英国は個人主義の国」という印象が日本で
あるんじゃないかと思いますが
倅達の通っていた英国の公立小学校では
「自分の考えが持てる個人」を育てるために
子供(いえ、親)に好き勝手をさせたり
親の見当違いな主張を受け入れたり、なんて
一切いたしませんでしたよ。
(当然、イジメ、など、親からの相談には
親身にのり、即座に対応しておりましたが)
学校も親も、
まず、子供達には
「集団生活のイロハ」を教えるという事を
最優先に考えておったと思います。
それは、私が40年前、日本で受けた教育とも大差なく、
むしろ、もっと軍隊的(笑)でございました。

まず、集団ありき
そして、集団の中の個人。

集団を知ってこそ
「自分の考え」が持てるんでございます。

「自分の考えしか認めない人」の
「考え」
なんてぇものは
しょせん、井の中の蛙の脳みそでございます。

「自分の考えが無いアホ」などと
上から目線で他人を見下していらっしゃる方は
一度、自省してみると良いんじゃぁないでしょうか。


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