本日も、またもや前回ブログ話題の提供元、
日独美女サンドラちゃんの、このサイトの
Young Germany in Japanドイツ発ライフスタイル・ガイド
の連載
ハーフの視点3「バイリンガルでないハーフは欠陥ハーフ?」
に触発された内容でございます。
サンドラちゃん、ありがとう!!

こちらで書かれている
ハーフなのにバイリンガルじゃないのは
もったいないと言われる事...
...「もったいない」...
そんな台詞が出て来るってのは、つまり
バイリンガルに簡単になれる..と
思っているからではないでしょうか?

これは、
誤解
誤解
大誤解でございますよっ!!!!!!

バイリンガル、マルチリンガル
バイリンガル育児、マルチリンガル育児は
ブログのカテゴリーでもよく見かける
キーワードでございます。

しかしながら
これら「複数言語使い手」や
使い手になる方法について
誤解されている方が少なくないのに驚きます。

最も多いのが
「外国に住めば」
「親が外国人だったら」
【自然に】外国語ができるようになるという誤解でございます。

【自然に】使い手になる人など
いません。
これは、断言いたします。

使い手になる為には、
使い手【本人】の
「努力」
「適切な環境における継続」
「動機と根気」が欠かせません。
そして、特に優れた使い手になる為には
「才能」も不可欠でございます。

どれも「自然」に得られるものではありません。

また、
子供だからラクだという事も、全くありません。

「子供のうちにやっておけば後で苦労しないから」
という親心で
小さいうちから
日本で外国語早期教育や育児を行っているご家庭も
少なくないようですが
子供が言語習得に苦労してないように見えるのは
ただ単に
必要な言語水準や
習っている水準が【簡単】だからでございます。

習う内容が難しくなれば
努力・適性・動機(必然性)が
絶対、必要になってまいります。
そして、学習に関する動機や、意欲、意志は、
本人の心から湧いて来るものでありまして
親が押し付けられるものではありません。

なかには
「子供自身がやりたいと言っているから」
と、おっしゃる親御さんもいらっしゃいますが
それは、要注意、
例えば、大好きなお母さんに喜んでもらいたい一心で
「(お母さんの喜ぶ事を)やりたい」というお子さんは
決して少なくありません。
「お母さんは、あなたが~してくれると嬉しい」
という言葉は、
一種の「武器」だと存じます。
小さい頃、この武器に抵抗できない子供は
少なくないのです。


さて
複数言語の使い手となる時に
最も重要なのは
「核となる言語(母国語・母語)」でございます。
この核が
優れていればいるほど
第二言語以降に、高い水準を求めるようになるので
当然、本人の「複数言語使い手」に対する
基準も目標も高くなり
使い手としての技術・水準も高くなるものです。

そして、この核というものを養うのは
簡単じゃぁありません。
一般的には
ある「言語」の中で育ってこそ
核というものは養われものでして
これは、ちょぃと見には簡単に思われますが
見えるものは実は「氷山の一角」
意識されていない部分
【長い長い年月に蓄積された言語文化】
これこそが
「言語という祖国=核」なのでございます。

ところが
この「核」というものを
意識していない方も少なくありません。
そして、この「核」の養成が
容易でない事を意識していないからこそ
「【自然に】複数言語使い手になれる」
などという誤解が
生まれてしまうのでありましょう。


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この話についても、また、後日、続けたいと思いますが、
本日は、これにて失敬つかまつります....。


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