自閉症スペクトラムを持つ成人女性のひまわりと申します。いつも読んでくださる方へ、本当にありがとうございます。
さて、今回のブログのテーマについてですが…先に言っておきます。私は、福祉に携わる人間でもなければ、福祉や心理学の知識がある人間でもありません。専門職ですらない「ド素人」の人間です。そんな人間でございますが、今から私がやっている思考パターンについて少し書かせていただきます。もし、このブログを読んで、あなたの日常生活において少しでも楽になれるのでしたら幸いです。
――「パニック・不安の分析」について。
私ひまわりは、障がいの特性と悩み過ぎる性格も相まって、昔から結構パニックや不安な状態に陥ってしまいやすい人間です。そこで、私は自分自身のパニックや不安についてどんな風に考えているのか。どんな風に対処しているのかについて、書いていきたいと思います。
1 私がパニックや不安になる時はどんな場面?
まず、自分がパニックや不安になる時はどんな時なのかを振り返ってみます。振り返らなくても、今まさにパニックや不安になっているのなら、それはそうだと認識していいと思います。「私は、今パニックになっているんだ」「私は、こんな時不安になりやすいんだ」と自分のその時の感情や思いをゆっくりでいいから整理してみることで、少しずつ自分の現状が「見える化」されていきます。
例として私の場合で言うと、「バスの中が混んでいて、ガヤガヤしている場面」です。
人混みの中があまり慣れない私からすると、バスが乗客でいっぱいいっぱいになっている状況は、そわそわして落ち着かないし緊張してしまうからです。しかも、がやがやとうるさい時は息が詰まりそうだからです。バスの中って密閉されているから、その中でがやがやと騒がしい環境となると、部屋に閉じこめられているときにそばで大きなスピーカーが大音量で流れているみたいな感じがするのです。音が分散されずに集まりやすい環境だから、余計に大きく響いてしまうように感じるのです。
2 1が起きる時の日時、場所、状況…etc…
次に、自分が1の状況になるのは具体的にどういう時なのか。私の場合だと、平日の仕事から帰るバスの時間帯です。その時間帯は乗客が多く乗っており、とても混みやすい時間帯なのです。そのため、色々な乗客たちがバスを利用するわけですから、その民度も人によってまちまちなわけです。(こう書いている私も気を付けないとね)
日々の仕事という長時間の戦いはただでさえかなり疲れるのに、バスが騒がしいと休まるどころか安心して帰ることすらできません。平日の仕事帰りはこんなことが多いので、騒がしいバスに乗った時はその「大きすぎる音」を避けるために途中でバスを降りたことも何回かあります。
3 2以外での日時や場所、状況…etc…でも、不安やパニックになる時はある?
そして、ある特定のもの(こと)とは、どんな時(状況)でも本当にパニックや不安になるのかどうか。これは、自分が不安やパニックになる場面の再確認とその状況整理をより詳しくすること――つまり、「パニックや不安な状態の自分を第三者の目として客観視すること」につながります。私の場合は、平日の仕事帰りのバスは不安やパニックになりやすいけど、休日に遊びに行くために乗るバスではほぼパニックや不安な状態にはならないです。
3と2では何が違う?(状況分析)
3の場面と2の場面では、一体何が違うのか。私の場合で言うと、休日と平日では気持ちや考え方を含めた「構え」が全く違います。3は休日だから、心身共にリラックスしています。それは、自分なりに落ち着けるような環境を自由に作ることができるからです。例えば、せっかくの休日は平日ではできない遠出をしよう!と思って行動しても、誰かに咎められることはありません。休日は、私にとっては「自分なりに過ごしても許される日」だから心も身体も落ち着けやすいのです。
一方、2は、平日の仕事という変化の絶えない環境です。自閉症スペクトラムである私にとっては、「変化=いつも通りにできなくなる不安要素」になって、ずっと緊張してしまいます。「楽しく仕事をすること」と「職場でずっとふざけること」は意味が違うと考えているためか、ずっと気を引き締めなくちゃいけない、働いている時間は誰かの役に立っていないとダメだと過度なプレッシャーを自分自身にかけてしまうのです。(今、こうして書いている私もふとこういうことを考え出すと、自分はそれができているのかが不安になります)緊張状態の中にあるので、ライオンに獲物として狙われないように感覚が敏感になるのです。(主に聴覚が)
さらに言えば、平日の仕事帰りはその緊張から解放されて帰りたいのに、バスの車内環境が騒がしいと息が詰まる感じがして、
ここまでの我流分析を読んでくださった方へ
パニックや不安な時の自分を見つめ直すときは、
パニックや不安に苛まれる自分のことを思い出すという行為は、
分析したら、どうしたら改善されるのか。
私は、聴覚過敏の悪化によって仕事帰りのバスに乗るのもしんどくなっていることを、1~3のことを交えて職場に相談してからは、私の健康面が優れないということで今年の春から勤務時間を短くしてもらえました。そこからは、不安定さは残るものの心身共に楽になりつつあります。
私も、あなたも、無理なく過ごせますように。