自閉症スペクトラムを持つ成人女性のひまわりです~私のブログはあくまでも1人の人間の呟きですが、このブログを通して自閉症スペクトラムについて知れるきっかけとなれたら幸いです。
さて、今回のテーマは「アルバイト」について。皆さんは、アルバイトをしたことがありますか?私は、現在進行形でアルバイトをしています。アルバイトをしていると、仕事を通じて自分自身が成長できるという喜びと給与という楽しみを感じられるので日々が充実します。障がい者のアルバイト事情は人それぞれなので一概にこうとは言えませんが、アルバイトでの私ひまわりについて書いていきたいと思います。
現在、私は就職内定をもらった会社でアルバイトをしています。そこでは、1日4時間×週に2回(講義のない日のみ)で働いています。しかし、アルバイトを始めたばかりの頃は今とは勤務時間も日数も違いました。というのも、4月から正社員としてゼロからスタートするのは、それまでの学生生活とは異なることにかなり不安を抱いていたからです。他の人に比べて新しい環境に慣れるのに時間がかかる私にできることは、卒業する前にアルバイトを通じて職場の環境やそれに合わせた生活スタイルに慣れること。そのために私は、1日8時間×週に4回でアルバイトに勤しみました。(1日8時間働くことで正社員になった後の生活スタイルがすんなりいくだろうと思ってやってみました。)アルバイトを始めたばかりの頃は、「疲れるけど、内定もらったんだから頑張らないと!」と自分自身を叱咤激励して休まずにアルバイトに行っていました。そうやって過ごし続けていたある日、私は自分の中で異変が起きていました。
――大学の課題が手につかない。帰ってから課題をしようとしても、疲れて何一つできない。
幸い身体的な不調は大きくありませんでしたが、(それでも疲労感は尋常ではありませんでした。)最初、私はこの異変について自分自身の体力のなさが問題じゃないのかと思っていました。(大学生の中には、アルバイトを掛け持ちしたり講義が終わってからアルバイトに行ったりする人がいることを知っていたこともあって、講義のない日だけで1つのアルバイトに行っている私はまだハードスケジュールのほうではないんじゃないかと思っていたのです。)この異変が1週間ほど続いたある日、このままではまずいと思った私はゼミの先生に相談することにしました。
「アルバイトは無理をしないこと。ひまわりさんの場合、自分の障がいの特性があるから人の倍ほど疲労があるのは当たり前です。学生という立場なので、学業に支障のない範囲で働くことが重要であることをしっかりと自覚してください。そのために、勤務時間を短くしてほしいと上司に伝えることが大切です。」ゼミの先生とは、事前に障がいを持っていることをカミングアウトしたこともあって、私の障がいを理解してくれた上でこのようにアドバイスをしてくれました。このアドバイスを聞いたとき、私は自分が無理をしていたことに気づくことができました。外の世界から家に帰ってくると、充電切れ間近のスマホのようになって休息(クールダウン)を欲している私。(外の世界を過敏にとらえる傾向があるのか、ものすごく疲れて帰ってくることが度々あるのかもしれません。)それまでやってきたアルバイトよりもはるかに多いアルバイトの勤務時間と日数。こうして振り返ってみると、私は結構気合で頑張ろうとし過ぎていたのだろうと思いました。
それから私は、上司に勤務時間を短くしてほしいと相談しました。すると、快く引き受けてくださり、今の勤務時間と日数で働くことができました。また、学校の課題も無理なく終わらせることができました。
アルバイトをしていくと自分の未熟さや不器用さが苦しいこともありますが、仕事をするために自分自身で創意工夫する等といった自分自身を成長させる良いきっかけになることもあります。現に私も、アルバイトをする前は社会に対する漠然とした不安が強かったのですが、アルバイトをしてからは「意外とこれまでの積み重ねた自分の習慣が、活きてくるのだ。」と思えるようになりました。(メモを取るとか、スケジュールを手帳で管理するとか)
これからも卒業までこのアルバイトに勤しんで、正社員の時にこの経験を生かせるようになりたいと思います。