どうも!自閉症スペクトラムを持つ成人女性のひまわりです!

突然ですが、皆さんの通っていた小・中学校に「特別支援学級」はありましたか?そんなの聞いたことがないという人もいれば、身近に通っている人がいるから等とその名称を知っている人もいるかもしれません。特別支援学級の呼び方については、地域によっても通っていた年代によっても異なることがあります。

 

そこで、今回は私の実体験から、特別支援学級ってどんな場所なのかを書いていきたいと思います。特別支援学級とは、障がいを持っている子どもが通う学級のことです。そこではどんなことをしているの??それは、障がいを持っていない子と同じように学校の勉強もしますが、一人一人の障がいの特性に合った特別な教育指導も受けているのです。

 

私は小学校の頃、知的に遅れがあり学習面では今までに習った科目で苦手なところを特別支援学級での授業で勉強していました。(算数で言えば、足し算が苦手であればそれを克服できるように足し算の解き方を授業内容として取り入れます。例えば、数字と+の符号だけでは混乱してしまうならブロックを使って数字を可視化するような指導をする感じです。)実際この頃は、国語・算数は特別支援学級で授業を受けて、音楽や体育等の技能的な科目は同学年のみんなと同じ教室で受けていました。なので、当時の私は特別支援学級と協力学級を行ったり来たりしていました。(同学年のみんなは1つのクラスだけに所属しているけど、私は2つのクラスに所属していたため周りとは違うという意味での「特別感」はありました。)

 

また、特別支援学級は同学年ではなく、障がいの特性によって分けられています。なので、同じ特別支援学級に違う学年の同じ障がいを持つ児童・生徒に会うことも多いのです。そこから、自分と似たような子が集まることで安心感もありました。それは、障がいを馬鹿にされないことでした。自分と似たような人がそこにいるからこそ、自分がされて嫌なこと・されて嬉しいことが言葉には上手くできなくても行動で示してくれる子が多かったからです。大人になった今、振り返ってみると、「障がいを持っている子は、私だけじゃなんだ。」と安心できるようになったからかもしれません。協力学級での同級生は、障がいを持っている子に対して優しく接してくれる子だけでなく、残念ながら障がいを馬鹿にしてしまう子もいました。当時の私は、障がいを持っている子だと馬鹿にされることが怖かったのです。

 

それから、徐々に勉強もできるようになり特別支援学級と協力学級を行ったり来たりする日々が段々減っていった私は、徐々に人付き合いの仕方を学ぶようになりました。今では、自ら人に相談できるようになって勉強も十分についていける大学生活を送っています。

 

特別支援学級の先生方へ。

私が今、こうして自分のことを話せるようになったのは、あの時私のことをちゃんと一人の人間として受け入れて向き合ってくれたからです。今は、まだ子どもたちへの教育指導に対して様々な不安がよぎっている時かもしれませんが、言葉でうまく表現できずとも子どもたちは肌で感じているのかもしれません。貴方が一人の人間として、子どもたちの将来について真摯に向き合って教え続けていることを。

あの時の私は、上手く自分の気持ちを伝えることや人と話すことができませんでしたが、先生方が私に対して真摯に向き合ってくれていたことは感じ取っていました。だから、特別支援学級という場所は私にとって安心感で満たされた場所なのだと思うのです。

本当にありがとうございます。

これからの時代においても、そうした姿勢で子どもたちへ「人として大切なこと」を教えてください。子どもたちは、貴方のその真摯に向き合う姿を必要としていると思うのです。