(この写真は、山手線の電車内ではありません)
例えばあなたが、山手線の電車に乗っているとします。
仮に...あなたを、年配者だとします。
あなたは品川から乗り、新宿で降りるものとします。
乗車時点では座席が空いておらず、やむなく吊革に掴まって立っているとします。
品川から2つ先の五反田で、あなたに気づいた若者が立ち上がって座席を譲り、お礼を言って座席に座ったとします。
そのまま座り続け、まもなく新宿に着くという車内アナウンスが流れ...
ここで可能な限り、電車がホームに着く直前までに座席を立ち、開くドアの前へ移動することを、僕は提案したいです。
そして更に可能なら、新宿より先に行かれる他の客に「どうぞ」と、さりげなく座席を譲っていただきたいです。
誰かに譲られた座席であっても、元々空いていた席であっても、次に他の誰かが座ることを想定し、余裕を持って『座席の恩送り』をしていただけると、車内の雰囲気が明るくなると思うんです。
加えて『座席の恩送り』には、駅での乗降時間を短縮し、電車が遅延しづらくなる効果もあります。
電車がホームに着いても座席に座ったままで、ドアが開き切ってからようやく立ち上がり、急ぎ足で降りる人が多いのが、現状。
急ぎ足で降りる人、空いた座席を奪うように座る人、そして乗る人.....全てが短時間で錯綜するのが、車内の実態。
もし、僕が提案する『座席の恩送り』を、多くの人が実践すれば.....
降りる人は、電車が停まるよりも早く、ドアの前へ移動が完了しています。
先に行かれる他の客も、空いている席に座る動作が完了しています。
ドアが開いた後の流れがスムーズになるのは、明らかです!
誰かのために、貢献心で余裕を持って行動すると、電車のダイヤにも余裕が生まれます。
僕自身は数年前から、函館から上京する度に『座席の恩送り』をしています(命名はしていませんでしたが)。
ぜひ、実践のほど!