今年1年、僕のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

たくさんの「いいね!」とコメントにも、心から感謝申し上げます。




さて、真面目な内容で、長文にもなりますが.....


「正解を決めない × 公共のりもの × マナー講座」を、僕は来年に本格始動します。


自宅のある函館からのリモート講座(インターネット利用)と、札幌や東京などに直接出向いてのリアル講座、この2本立て。
電車やバスといった「公共のりもの」での「マナー」を考える場を、どんどん提供していく予定です。


ところで、なぜ「考える場」と書いたのか。
あえて「教える場」「学ぶ場」と書かなかった理由が、あります。

講師が「正解」を決めて教え、受講される方々に学んで貰おうという形態から、抜け出す必要があると感じたからです。
もし僕が「正解を決めてしまう」と、特に真面目な方々は一生懸命に、僕が伝える「正解を覚えようとする」はず。


ここで、実際に使用する予定のスライドを、特別に2枚だけ先行公開します!

1枚目は、「もし、正解を決めると・・・」というテーマ。


受講したくないよね?
これは僕も、やりたくない。


続けて、2枚目は「あえて、正解を決めないことで」というテーマ。


決して楽ではないけど。
僕は、これをやります!




「正解を決めない × 公共のりもの × マナー講座」を、なぜやるのか。

電車やバスで、それこそ「残念なマナー違反」を、僕は幾度となく目にしました。

例えば、乗客が席譲りをしないとしたら、どうすれば席譲りを積極的にするのか?
自ら考えて行動するとか、誰かが呼び掛けて啓発すれば良いのかも。

もし、乗客が思考停止状態(頭で考えられない)にあるとしたら、どうすれば問題意識を持って考え始めるのか?
不愉快とか怖いとか迷惑とか、感情に上がってくれば良いのかも。

もし、乗客の感情が麻痺しているとしたら、どうすれば感情が蘇って(よみがえって)感じ始めるのか?
不愉快とか怖いとか迷惑とか、そういう場面が迫ってくれば良いのかも。
いやいや、そういう場面に既に直面していたのだと、気づくだけでも良いのかも。

今夏、ブログで頂戴したコメントがきっかけで、村上春樹氏の「アンダーグラウンド」を読みましたが、23年前の地下鉄サリン事件で、車内で有毒のサリンガスを吸い、中毒症状で意識が朦朧としているにもかかわらず、這ってでも勤め先まで出社しようと必死だったサラリーマンが多数いたことが、書かれていました。

彼等のことを悪く言うつもりは、ありません。
しかし、考える習慣がなく、感情も鈍くなった人だと、このようにの危険が迫ったとしても、助かる可能性が低くなることだけは言えると、僕は思います。




マナーから内容が若干逸れますが、ここで思考や感情に関係する話を。

僕が大変お世話になっている70代の男性が、幼少の頃。
第二次世界大戦後で食糧難の影響もあったのか、自宅で食事をとる時に、両親や祖父母に「おいしい」「まずい」を言ってはいけなかったそうです。
食べるだけでもやっとの時代、しかし味が変なのに「まずい」と言えず、お腹を壊したことも数え切れない位あったようです。

ところで今の日本でも、給食を食べている間は一切会話してはいけないと、校則で決められている小学校があるそうです。
これでは、テレビの特番で時々紹介されているような、刑務所の食堂と同じ
食べる喜びなんか、あったもんじゃない。

子どものうちに感情を麻痺させるなんて.....昔も今もあるだろうけど、マナー違反や思考停止以前の、忌々しき(ゆゆしき)問題です。




ここまで、長々と書き連ねましたが.....


「あえて、正解を決めないことで」


だからこそ僕は、これをやる場を提供することを、心に誓ったんです!




来年の僕に、ご期待ください!


皆さま、よいお年をお迎えください!