最近、西原理恵子さんの「ぼくんち」という映画を見た。

そんで久しぶりに西原さんのサイトを見に行ったら、元だんなさんの鴨志田さんが亡くなられていた。

『アジアパー伝』なんかで僕も読んだことがあった人やった。そんで『最後のアジアパー伝』ちゅうのを

買うてきて、読んでたら、カンボジアのこととか思い出してせつなくなってしもた。

鴨ちゃんはカンボジアの人ムラタさんに、

「あなたは死にたい人の顔をしているよ。」

って言われるんや。

僕もそんな死にたい顔をしていたような人なので、そんなことをすごく思い出してしまいました。

でも、ムラタさんはこうもゆうてはるんや。

「よい国に生まれたんだから、しなくちゃ、勉強を。」「とにかく死んじゃだめだよ。」

それは、僕も、あの、ほんとに命の軽い国で感じたことなんや。

ほんまに、命を大事に生きる、のは難しいんやけど、それは人間の得がたい幸せやっちゅうことを、

ほんまに、ずっと後に、失ってからでしか、気づかないもんなんやろう。

ほんまに大変な人生やったように、人には思われるやろけど、ふつうの命を大事にする生き方っていうのが

難しい人もいるんやなぁって、自分のことも重ね合わせながら、思ってせつなくなった。

ご冥福をお祈りします。


もう少し早く気づいていれば、東京にいたので、参列したかったです。


生きていれば、いいことがあるとは言わない。





でも、地味やけど、弱さを見せつけて、生きよう。