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13flat13のブログ

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以前から書いていた小説を少しずつ載せていくので見てください!

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~プロローグ~

 とある建物の誰もいないパソコンルームに、怪しげな影が一人いて、

手にディスクを持っている。

パソコンの画面だけが青白く光り、その人物を照らしている。

「これで日本は守られて、この世界俺の物になる。素晴らしきかな、我が征服の序曲。フフッ・・・。」

独り言がパソコンルームに静かに響いた。パソコンの画面が今までよりも輝きを増して、青白い

光がこの部屋全体を覆った。閃光の後、この部屋からその人物は姿を消し去った。

~電話~
 この世界はもう駄目らしい。地球温暖化による海面上昇に異常気象、大気汚染物質の増加、

感染症の増加、森林地帯の砂漠化。そんなことをニュースで聞いたけど、

なんだか俺には遠い出来事のようだ。どうも実感が湧かない。

今は、西暦二千二十年の夏。この町では、行方不明者が最近増えている。

それと関係があるのかは知らないが、日本中で行方不明者が出ているらしい。

俺、桐崎隼人はうだるような暑さの中、自分の部屋で右手に団扇を持って仰ぎながら、

自分のスマートフォンを左手に持って、笛吹雅紀と会話をしていた。

「雅紀、知っているか。うちの近くの人の気配がしない屋敷に地下室があるって話。」

「ああ、そんなうわさが最近流れているな。それで、お前はどう思っている?」

「実はさ、あそこで燕がうろちょろしているのをたまたま見ちゃったわけよ。

何をしているか興味あるし、いまは夏休みだからお前も暇だろ。

明日様子を一緒に見に行かないか?」

「燕って、あの四ノ森財閥ご令嬢で隼人の許嫁であられる四ノ森燕のことか?

あの不気味な屋敷をねぇ。あのお嬢様がうろつきそうな場所ではないな。

それって正気かよ?」

「からかうのは大概にしてくれ。それよりもさ、何かビッグイベントの匂いがするだろ?

俺達は同じ高校の同学年だっていうのに、気にならないわけがないだろ。

ましてや、高三って言ったら受験勉強やらなきゃだめだろ。

それに俺という人間が、事件に首を突っ込まないなんてありえない。

そう、飽くなきアイデンティティーが俺の長所さ。俺は今までこの長所を貫いて生きてきた。」

「久しぶりに出たよ。隼人は生き様をこれ見よがしにぶら下げているからな。

要は隼人は野次馬根性が半端じゃないってことだろ。

やれやれ、明日の午前十時にお前の家の前に集合な。

大勢だと面倒なことになるかもしれないから、他言は無用だぞ。

それから、スマホの充電はちゃんとしておけよ。」

「オーケー、マイフレンド。またな。」

とおどけて言って会話を切った。まだ、夜の九時か。

少し受験科目の歴史でも勉強してから明日に備えて寝ることにしよう。

~屋敷潜入ミッション~

 翌日の十時、二人は集合して屋敷へ向かった。記録的な猛暑もとい酷暑が続いていたので、

俺は赤いTシャツに紺の半ズボン、雅紀は白いポロシャツに赤チェックの半ズボンという

服装だった。

「ところで隼人、目的地の屋敷にどうやって忍び込むつもりだ?」

「安心しろ。誰かがご丁寧に敷地を覆う壁の横側に回転扉みたいな隠し通路を作っていた。

そこから入る。」

「なるほどね。たしかに、人に見られずに屋敷に入るには隠し通路がなければおかしいよな。」

「そういうことだ。ほら、そんなこと言っている間に着いたぜ。」

「これがその壁かよ。意外とでかいな。」

「そりゃ、大人が一人入るように作っているわけだから。」

と話していると、後ろから声がした。

水色のシャツにベージュの短いズボンという服装をしている笛吹薫、雅紀の一個下の妹だ。

「お兄ちゃんと、隼人君何やっているの?」

「げっ、薫。一体どうして?」

「電話しているところをたまたま見て、本で読んだ読唇術を使ってみたら面白そうなことやって

いるなって思ったからこっそりついてきちゃった。」

「読唇術とはわが妹ながら、恐ろしいな。」

「えへへ、すごいでしょ。それでなにやっているの?」

「隼人、これは話すしかない。いいよな?」

「ここまで来て除け者はつらいからな。しょうがねえ。」

「すまんな。薫、実はこの人気のない屋敷に侵入して四ノ森が何をやっているかを

確かめるつもりだ。」

「ああ、四ノ森先輩の噂ね。私の学年でも、ちょっとした噂になっているよ。

あのご令嬢がこんな屋敷に何の用があってうろついているのか。

気になるから、私もついて行っていい?」

 「ここまで来ちゃったからな。いいだろう、隼人?」

「いいけど、燕を尾行するわけだから、あまりはしゃがないでくれよ。」

「わかってるわよ。何を隠そう、私はぬき足の名人よ。」

「思い付きで言っていないか、それ。おい、隼人、あそこに四ノ森いるぜ。」

と言って、雅紀が指さしたところにレモンイエローのワンピースを着た燕はいた。

燕は屋敷に入って行った。俺達も一定の距離を保ったまま、後ろからつけていった。雅紀が

「鍵はかけてないようだな。というより、こんな広い屋敷を鍵なしで放置なんて四ノ森にしては

不用心すぎじゃないか?」

「正面の門は内側から閉められているし、周りの壁は高い。上は、侵入防止用の有刺鉄線で囲ま

れているから隠し扉さえばれなければ、侵入することはできないだろう。」

と答えたものの、俺も不思議には思っていた。敷地面積から言えば私立の学校と同じくらいだ。

いくら、侵入防止の対策をしているとはいえ、奇妙に思える。

所有者は一体誰なのだろうか。何故、人気がまるでしないのか。

 廊下を歩いて行くと、燕は早歩きで角を右に曲がり、暗い部屋に入った。

間をあまり空けず、俺達も入った。

すると、そこには、部屋の中に、地下室への石階段が続いていた。

石階段を下りていくと、パソコンがたくさん置いてある、コンピュータールームがあった。

暗闇のはずが、パソコンのディスプレイが光っていて、少しだけ明るい。

気づいたら、燕は俺たちの前に仁王立ちしていた

「何をやっているのかしら、あなた達は?」

「燕・・・。ばれていたのか?」

「当り前でしょ。私が廊下の角を曲がる時や、階段を降りるときに手に隠し持っていた鏡で必ず

後ろを確認していたの。私が関わっていることは、父の研究に関わるもので危険だから、

噂好きの馬鹿が来て、危険な目にあったらまずいでしょ。」

「噂好きの馬鹿ね・・・。

やはり、燕は尾行対象としては侮れない相手だったな。それで、いったい何をしていた?」

「あなた達に言う必要は・・・。しまった!」

いきなり、パソコンのディスプレイが普通の何倍も輝き始め、部屋を青白い光が覆った。

会話が途切れ、あまりの眩しさに目を閉じてしまった。

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今日はここまで!