13flat13のブログ -13ページ目

13flat13のブログ

ブログの説明を入力します。

さて、続きですヾ(@°▽°@)ノ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~解放~

 翌日、午前七時。この世界に来てから一日たったということもあるので、現実世界の状況が気

になってきた。そんな思いを汲み取った燕が現実世界の燕の父さんに連絡を取っている最中なの

だが、

「もしもし、お父さん。ついにウイルスに人型が出たわ。このままじゃ、軍団が作られてもおか

しくないわ。あと、現実世界は今、どんな状況なの?」

「ザザー・・・ピー・・・」

「もしもし、もしもし。聞こえているの?ノイズがひどくて聞こえないよ。えっ!」

どうやら、連絡がうまく取れていないようだ。燕の父さんと連絡が取れないというのは、まずい

事態かもしれない。バックアップが望めないまま、ウイルスと戦いながらターミナルビルを目指

すということだ。

「燕、繋がらないのか?」

「うん。今まで、連絡するときにノイズなんて聞こえたことないのに。嫌な予感がするわ。」

「これからどうする?」

「とにかく急ぎましょう。ターミナルビルまであと少しよ。しばらくして、連絡が取れればいい

のだけど・・・」

「わかった。」

俺達四人はターミナルビルを目指して歩いた。

 午前八時。ターミナルビルの正面入口に着いたが、鍵がかかっている。

「本来、セキュリティプログラムの兵士が守っているはずなの。その兵士たちがどこにもいな

い。ということは、どこかに監禁されているに違いないわ。恐らくこの近辺にね。ターミナルビ

ル内部にはいないでしょうね。どこかに兵士たちを隠せそうな場所はなかったかしら。」

「四ノ森。お前は何度かこの前まで来たことがないのか?だったら、近くに隠しスペースくらい

データとして残ってないのか?」

「雅紀君。私だってそれくらいは考えているけど、外界と連絡が取れない以上、詳しいデータは

手に入らないの。」

「四ノ森先輩、この世界にあるデータだけで、セキュリティプログラムを探索できませんか?」

「私の端末でプログラムの集団反応くらいならキャッチできるのだけれど。」

その瞬間、この世界に起きるはずのない、地震が起きた。だが、周りの建物は振動していない。

俺たちの位置から見てターミナルビルの右の隅のマンホールが揺れている。

「変ね。マンホールなんてこの世界になかったはず。」

「燕、行ってみよう!」

マンホールに向かった俺たちは、マンホールのふたを外してみた。すると、なかに続く梯子が

あったので、降りてみた。地下空間は割と広いスペースだった。広場みたいなスペースの真ん中

に檻があって、セキュリティプログラムの軍団が監禁されていた。檻の先には一本道があった。

囚われているプログラムのリーダーらしき一人が話しかけてきた。

「お前達は何者だ?」

「私達は外の世界から来た者よ。」

「なんと、人間つまり、ユーザーか?」

「あなた達にしてみれば、そういうことね。」

「どうしてこの世界に人間がいるのだ?」

「新型のウイルスプログラムの正体を確かめ、殲滅するためよ。」

「我々の任務と目的は同じではないか。すまないが、我々を外に出してもらえないだろうか?

我々もぜひ力になりたい。」

「ええ、もちろん味方が多い方が助かるわ。この檻はどうすれば開くのかしら?」

「錠さえ壊すことができれば何とかなるのだが。お前達の中にこれを壊せるものがいないか?強

力なデータで出来ているから、それを上回るデータ量を錠に連続でぶつければ壊れるはずなのだ

が。」

「隼人と雅紀君の近接攻撃の後に私と薫ちゃんの武器で同時攻撃すれば壊せるかもしれない。」

「やってみよう。」

俺も答えてディスクを武器に変形した。ここで時間をかけるわけには行かない。時間がかかれ

ば、見回りのウイルスが来てしまうかもしれないからだ。一回で開けてさっさと移動したい。

最初に俺が斬りかかるのと同時に雅紀が渾身の一撃をトンファーでかます。そのあとに、薫と燕

が自分の武器を連射した。データでできた錠は粉々に破壊された。檻の扉が開いた。ようやくセ

キュリティプログラム達を解放した。

「礼を言う。自己紹介が遅れたな。俺の名はライム。そして我々はセキュリティプログラム。あ

のウイルスプログラム達にこの世界を乗っ取られた今ではレジスタンスとなっているがね。誰が

外にいるかわからないが、何もしないのはもったいないと思って、我々全員で、檻を攻撃してい

たのだ。その影響で地面が揺れてお前達が来てくれたのだ。」

「それは良かった。私は燕。背が高い男子が隼人で、背が低い方が雅紀。こっちの女の子は雅紀

の妹の薫。それで、首謀者が誰だかわかる?」

「よろしく。ああ、一度、檻の前にきたので顔は見た。この世界では見慣れない者であった。」

「つまり、私達と同じ人間の可能性が高いわね。」

「あと、我々と同じようなプログラムだが、改造されていてウイルスデータを大量に蓄積した奴

もいた。」

「おそらく、その人間がそのウイルスプログラムを作ったのだと思うわ。コントロールするのな

ら、近くにいた方が良いはずだから。」

「なるほど。我々はこれから、本来の仕事であるウイルスプログラムの殲滅を行うつもりだが、

お前達と目的は同じなのだろう?」

「ええ、そうね。同盟を組んで協力しない?」

「お前達の腕前から考えて、それは我々にとってもありがたい。是非そうさせてもらおう。」

俺も聞きたいことがあったので、

「レジスタンスは全部で何人いる?」

「兵士数は百人×四隊で四百人だ。その上に私を含む一番隊隊長兼総隊長の俺、二番隊隊長クラ

イフ、三番隊隊長アポロ、四番隊隊長テリーの四人の隊長がいる。」

「俺達も四人だから、一人一隊ずつ振り分けるというのはどうだ?」

「悪くない。だが、相手をどうやって倒すつもりだ?」

「今、俺たちは地下空間にいるのだろう。このビルは何階まであるのだ?」

「五階建てだ。お前達が相手の戦力をある程度削ってくれたおかげで、敵の幹部はあと三人がい

て、そいつらがウイルスプログラムの兵士を率いている。そして、ウイルスプログラムのボスが

一人と言ったところか。あと、お前らの言っていた人間がいる。」

「じゃあ、俺ら四人を割り振って、一グループにつき、幹部もしくはボスを一人ずつ倒せばい

い。各隊、俺達一人一人のもとに着いてくれ。」

「いいだろう。一階の敵はもういないから戦力分散してくれ。階段が五階まで続いているから二

階から五階までをどう分ける?」

「敵に応じて相性のいい奴がそこに残って戦う戦法を取ろう。戦い終わったら上の階を手伝う方

式で行こう。」

「隼人と雅紀君の武器の特性もおさらいしておきたいのだけど。」

先に雅紀が説明した。

「俺のトンファーは先端から隠し武器が出る。鎖、棘を状況と意思に応じて出すことができ

る。」

俺も続いて、

「俺の刀と鞘は伸縮自在に操ることができる。」

「ありがとう、二人とも。これを踏まえて各隊で話し合いましょう。」

 会話が終わり、結局、燕がライムの隊、俺がクライフの隊、雅紀がアポロの隊、薫がテリーの

隊と行動することになった。俺ら四人はそれぞれ各隊の隊長と綿密に作戦を立てた。作戦会議が

終わったのは、正午が過ぎたころだ。

 階段を登ろうと移動した時、ターミナルビルの地上界に繋がるであろう道の曲がり角から運悪

く見回りの人型ウイルスプログラムが2人やってきた。片方のウイルスが、

「侵入者発見、侵入者発見!」

と自分の端末から連絡し、警告音が鳴り響いた。すかさず、燕と薫がウイルス達の章印を射抜い

た。

「私たちが侵入したことがバレてしまったようね。手はず通り慎重に行きましょう」

と燕は冷静に言った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

はい、今日はここで終わり!

この先はどうなるのだろうか・・・