さて、現実世界の行く末はどうなるのでしょうか・・・
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~宣誓~
屋敷を出たあと、空から轟音がした。何が起きたのか空を見上げると、スクリーンのついた白
い飛行船が複数、様々な方向に飛んでいた。今は午後11時。白い飛行船が夜空に映えていた。そ
して、スクリーンの画面がつき、放送が始まった。藤堂は翁の仮面をかぶって黒ずくめの格好
だった。
「日本の皆さん、こんばんは。突然ですが、日本とほかの国を遮断し、データの世界と繋がせて
もらいました。こんな勝手なことをした私の望みはただ一つ。日本を守ることです。無論、気に
食わない方もいるでしょう。そういう方は午前0時に東都ポートタワー最上階にいらしてくださ
い。それ以降、私は腐りきったこの世界に革命を起こすことをここに誓いましょう」
プツっと音がして、一斉に画面が消えた。藤堂が言った東都ポートタワーは、東京の電波塔の
中でも、1,2を争うほどの重要施設であり、日本国内でも五指に入るほど電力供給の多い建物だ。
藤堂はその電力とThe Worldを使って、今度は計画を実行に移すに違いない。藤堂の計画には腹が
立つが、何かもやもやするものを俺は感じた。そんな時、燕が口を開いた。
「隼人、東都ポートタワーに行きましょう」
「ああ、もちろんだ。藤堂を止めることと、日本を元に戻すことを同時に行うことはできる?」
「タワーの電力を落とすことができれば、2つの世界は分離されると思うわ」
「この状態が続いているうちはディスクは使えるのか?」
そう言って、俺はディスクを武器に変えられるか試した。シャキンと音を立てて武器へとディス
クは形を変えた。
「どうやら、ディスクは使えるようね。ただ、外傷には気をつけて」
「そうだな。電力を落とすには、変電所のコントロールを奪ったほうが、その地域一帯を無力化
できるよな?」
「ええ。私なら、父の付き添いで変電所へ行ったことがあるから入ってコントロールできる。隼
人に藤堂を任せてもいい?」
「それしか手はないな。俺があいつを倒したら、すぐに電力供給を止めてくれ」
「いいわ。今度こそ決着をつけに行きましょう」
「藤堂も馬鹿じゃないはずだ。そっちも手薄じゃないと思うから気をつけろよ」
「ラスボス倒しに行く隼人ほどじゃないわ。でも、ありがとう。隼人も気をつけて」
俺達は少しの間、抱き合ってから、各々の向かうべき場所へと向かった。ディスクが使えなく
なったあとに戦わなくてはいけない可能性も十分にあるだろう。俺は一度家にもどり、防犯
グッズを収納している親の棚を探り、伸縮自在でコンパクトに携帯できる警棒を見つけ、服のポ
ケットに忍ばせた。両親は家にいなかったことからして、おそらく放送を見て、タワーに行った
のだろう。連絡も繋がらないことから、身動きがとれないのかもしれない。小腹のすいていた俺
は、ダイニングにあったバナナを食べて、冷蔵庫にあったエナジードリンクを飲んだ。そうし
て、家を出た。
俺がポートタワーについた時、もうすぐ0時になるというのに、野次馬が大勢あたりに群れてい
た。両親もそこにいるのかもしれないが、人が多すぎて判別ができる状況ではなかった。その群
れの間を通り、俺はポートタワーの中に入った。
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今日はここまで! このあと、世界はどうなるのでしょうか・・・