物というものは本来あるべき意味を持ち存在しているものです。現世においては昨今、生まれて出てくるその多くの物は存在意義を持たず存在する理由を失い流行という一過性で迷走し、その上消費社会の名の下においては持ち主に愛を与えられることなく忘れ去られるという事が少なくありません。そういった現世のメインストリームに、あえて反旗を翻すかの如き商品をこの度世へDEBUETさせた経緯や、商品に込められた愛すべき物語をお話ししたいと思います。まずリングトップである陶器の薩摩ボタンをトラディショナル髑髏でのデザインを用いたのは、江戸末期の薩摩ボタンの復刻版という事、及び江戸から明治時代へ鎖国を解いたことにより純粋な日本本来のスピリットや観念が失われ’亡国民族’となったことと時代背景をリンクさせ考えたところ、野晒し髑髏が日本の古き良き時代をそのスピリットと共に朽ち果てるとも忘れさせまいと現代に警鐘を鳴らすということに物語が繋がり薩摩ボタンのデザインとなりました。リングのシルバー部分のデザインは神の使いであり金運の象徴である蛇、全てを掴み取る蜘蛛の巣と裏面には獲物を待つ蜘蛛、そして日本の象徴とも言える桜、これらが三つ巴となり薩摩ボタンと融合する事により、現世において他のシルバーアクセサリーとは一線を画したリングになったと思います。そして特に目を見張るのは和の骨頂である裏面への驚愕なまでの装飾であり、ここまでの細工が可能なのはさすが海外での幾多のショーをこなしてきた職人ならではの技であると言えます。本来日本人というのは着物の下へ着用する肌襦袢でも分かる通り見えない部分、裏面への美学を持ち’わびさび’を重んじていたことが裏面装飾へ通じる所であると言えます。こう言った意味有る物、意義有る物を紹介出来ることを誇りに思い、また新たな確固とした意志を持った物をご紹介出来たこと幸いと思います。そして手にした方々にとって特別な物となりますよう願っております。少々この度は硬いお話しとなりました。