こんばんは😊←3月29日の夜でした
【群青と真紅】19話でございます
現実世界では
CELINEテテとCALVIN KLEINグクで萌え散らかり中の事とお察し致します😉👍✨コンセプトが似てるように思えるのは、グテの二人がツインレイだからなのでしょうか💜❤️
さて、19話の物語でございますが
今回は説明形式でちょっと長くなります😅飽きちゃったらスミマセン💦
ジョンソン男爵が、今後大事なキーパーソンになるので、彼にまつわるお話を中心に入れました(婚約者のフランシス嬢の事もちょっと入ってます)
国王陛下がナビゲーター(?)になって下さいます👑
それではいってらっしゃいませ✋
前回のお話
【国王との長い夜】
練習試合が終わって、皆が全て帰った後、国王からの誘いでテヒョンとジョングクはこのままロイヤル・ファームに泊まることになった
一旦それぞれの部屋へ戻り、練習試合での汗を洗い流してから食堂へ向かう
国王は既に食堂にいて、お酒を楽しんでいた
「陛下、それは食前酒ですか?」
テヒョンが国王のグラスを見ながら聞いた
「これはフランスにいる、お前の父から送られてきたコニャックだ。飲むか?」
「父からのなんですか、、はい、是非頂きます」
「ジョングク、お前も飲むか?」
「え?あ、、はい!頂きます」
ジョングクは初めて国王から名前で呼ばれて、舞い上がってしまった
テヒョンが笑顔でそんなジョングクを見る
「グラスを2つ、こちらへ」
侍従がグラスを持ってきた
「ああ、よいのだ。私がやる」
侍従が注ごうとするのを国王が制した
そして、国王が自ら二人にコニャックを注いでくれた
「これはヘネシー製のコニャック・ブランデーだそうだ。」
国王がコニャックを注いだグラスをテヒョンとジョングクの前に置いた
そして、3人がグラスを手にすると、乾杯をしてひとくち口にふくむ
熟成を重ねた芳醇な葡萄の香りが、口一杯に広がり鼻に抜けてゆく
香りだけでも気分が酔える、、そんな心地良さがあった
「わぁ、これは素敵なお酒ですね」
テヒョンが琥珀色に光るコニャックのグラスを眺めながら言った
「お前の父のセンスだな。コニャックは偶然が偶然を呼んでこの味と香りを生んだと、手紙に書いてあった」
「偶然・・・ですか」
テヒョンは改めてコニャックの琥珀色を見つめた
「この色の深みは、【人の手から離れた所に生まれた賜物】になるのだろう。美意識が高いテヒョンの父らしい嗜好だな」
ジョングクは国王とテヒョンの話を聞きながら、『テヒョン様の【美学】は、お父上譲りなのだな』と思った
「陛下、お食事のご用意をしても宜しいでしょうか」
侍従が会話のタイミングを見て申し出る
「うん、そうだな」
国王の返事を受けて、侍従が給仕係に指示を出した
そして、みるみるうちに【国王の食卓】が整い、夕食が始まった
国王との食事は、今日の練習試合の話や来週の試合本番の作戦などで盛り上がった
特に日頃公務で分刻みの予定をこなしている国王にとっては、気心が知れたテヒョン達との会話は、よい気分転換となっているようだ
食後もアルコールを楽しみながら3人での談笑は続いた
「ところで・・・」
国王がテヒョンとジョングクに改めて話を振る
「トーマス・ジョンソン男爵はどうだ?お前達二人ならウマが合うと思うのだが」
「そうですね、今の貴族には珍しい裏表のない真面目な青年です」
ジョングクもテヒョンの言葉に頷いた
「流石だなテヒョン。相手をよく見ておる。トーマスが持っている人としての良さというのは、苦労を重ねた家系ならではの人徳がある・・・」
国王がしみじみと話す
「彼の家系に何かあったのですか?」
テヒョンが真剣な顔になる
「うん、、、お前たちなら話しても理解出来るだろうから、話すのだが・・・」
そう言いながら国王がテーブルの上に両肘をついて、ゆっくりと話を続けた
「今でこそ爵位を持っている家ではあるが、トーマスの曾祖父家族がこの国に来た時は、丸裸同然だったのだそうだ」
「それは一体、どういう事情があったのでしょうか?」
「フランスがルイ16世の時代だった時に、革命があっただろう?実はトーマスの曾祖父はアルヴィエ伯爵といって、フランスの貴族の出身だったのだ。恐怖政治の中で全ての貴族は爵位を廃止にされ、領地は全て新政府に没収された。更に貴族が次々とギロチンにかけられるようになった。それでトーマスの曾祖父が家族の命の危険を感じて我が国に亡命してきたのだ」
「そうだったのですね・・・」
「懇意にしていたこの国の知り合いの家に身を寄せたそうだが、財産もなにもかも失っているのだから、初めの頃はさぞかし肩身の狭い思いをして暮らして来ただろう」
__あの当時、ヨーロッパ中に(特にドイツ)亡命をしたフランスの貴族達はエミグレ(亡命貴族)と呼ばれていた
王政復古の時には亡命した貴族の帰国が許され、没収された領地も戻されたようだが、トーマスの曾祖父達はフランスには戻らなかった__
「だが、自分達を助け、迎え入れたこの国の為に、彼らが誠心誠意尽くしてくれた事が認められて、トーマスの祖父の時代に、この国の伯爵の爵位と領地が与えられたのだ。トーマス自身の男爵の爵位も、あいつ自身の功績で与えられたものなのだぞ」
そのトーマスに男爵の爵位を与えた君主は、テヒョンとジョングクの目の前にいる現国王自身だ
「ジョンソン男爵の真面目な一面は、彼の家族の苦労から出来ているのですね」
ジョングクがつぶやいた
「うん、そう言えるな。それにな、トーマス自身がフランスの名前を名乗らず、今のトーマス・ジョンソンとして生きているのも、我が宮廷に対しての真の忠誠心からなのだ」
「うゎ・・・・」
ジョングクが感心して唸る
少し涙目にもなっているようだ
「考えられるか?愛すべき祖国で先祖から代々受け継いできたものを全て失い、国からも背かれ、反逆者の扱いを受けながら、逃げるしかなかった屈辱を!」
国王の語気が少し強くなった
「時代の流れとはいえ、【自由、平等、博愛】の名の下に、故国が荒れ果ててゆく様を自分達は、安全な場所で案ずるしかなかった自戒の思いを!」
国王の瞳にも涙が浮かんでいるようだった
「それでもトーマスの家族は『今ある君主』に対して、自分達の誇りを忠誠心として捧げ、恩を返しているのだ。フランスにもこの国にもな」
テヒョンとジョングクは静かに、国王の熱のこもった話を噛みしめるように聞き入っていた
「私は父から、私の曾祖父王が臣下として、トーマスの曾祖父を既存の家臣と同等にお側に置いたという話を聞いて、家柄などの表面的なものだけではなく【人物・人格】を見極めるということを教えられた。家臣の中には『国を捨て外国の王に上手く取り入った恥知らず』とトーマスの曾祖父を悪く言う者もいたようだが、忠誠心や誠意というものは、それが本物か偽物かは、仕事ぶりを見れば分かるのだ」
国王はコニャックを一口ふくむと、フーッと一息ついて話を続けた
「テヒョンは覚えているか・・・子供の頃、庭園で遊んでいた私達が、悪ふざけで、高い所から飛び降りようとして、教育係のマルグリットに、ひどく叱られたことがあっただろ」
テヒョンは少し考えていたが、思い出して応えた
「はい、、ありました。陛下と二人でお尻を叩かれましたよ」
国王とテヒョンは顔を見合って笑った
「あの時のマルグリットはトーマスの祖母だぞ」
「え!?・・そうだったんですか、、そこで既にトーマスに繋がる縁があったのですね」
「臣下が主人の、それも国王の王子を叩くなど、命懸けの行為だっただろう。だけど、私は後から知ったのだ。あの時我々がしようとしていた悪ふざけは、本当に危険なことだったと。マルグリットは身を挺して我々を守ってくれていたのだ。それがなければ私達は大怪我をしていただろう。私は父にもえらく叱られた。マルグリットも私達を守ったせいで怪我をしていたようだし、10歳にも満たないテヒョンも一緒だったからな。『将来、国や国民を守らなければならない立場のお前が、臣下に怪我をさせ、小さい子供を危険にさらすなど、一体何を考えていたのだ!』、、と」
「おぼろげながらですが、覚えています。父王に叱られている陛下を見て、私はずっと泣いているだけでした」
___マルグリット・ロレーヌ・ド・アルヴィエ伯爵夫人は、国王が15歳を迎える年まで、王室の教育係の責任者として勤め上げた
王室の子供達には、割と自由に、のびのびとした生活を送らせていたが、行儀作法や人に対する敬意や慈しむ心についての教育には、人一倍身をもって熱心に教えを説いた
度々宮廷で過ごすことが多かったテヒョンも、滞在中はマルグリットに世話をしてもらっていた___
「それと、トーマスの婚約者のフランシス嬢だが、彼女もフランスの貴族出身だ」
「そうだったのですか、、それでフランス貴族の【ド】が付く名前だったのですね」
「フランシス嬢の曾祖母はフランス王妃の女官をしていたそうだ。革命後も逃げずに王妃の側を離れなかった為に捕らえられ、革命裁判で王妃の逃亡に加担した罪で曾祖父共々処刑された」
「なんと・・・」
テヒョンとジョングクは国王の話に言葉が詰まる
「恐怖政治の手が彼女の祖父母や両親にも向かっていったが、なんとかギリギリ脱出出来てここまで逃げられたそうだ」
___フランシス嬢の家系は代々フランス王家の宮廷で勤めを果たしてきたということで、亡命後はこの国の宮廷に推挙された
祖父母はそれぞれ侍従や女官として、宮廷内の管理業務に従事した
そして、トーマスの祖父のように、功績が認められて、後に爵位を与えられることになる___
ジョンソン男爵もフランシス嬢も他の貴族と違っているのは、自国を追われた先祖が新たに築き上げたものに、あぐらをかいていない所だとテヒョンは思った
ジョンソン男爵の【忠誠心】もフランシス嬢のエレガントな【品格】も苦労を重ねてきた家族の、研ぎ澄まされた精神から生まれたものなのだと実感した
「テヒョン、ジョングクが泣いているぞ」
国王が目を細めながらテヒョンに言った
「あ〜・・ジョングクはすぐ感情移入してしまうんだな。ほら、ほら」
テヒョンは自分のハンカチを出すと、ジョングクの涙を拭いてやった
「あ、、す、すみません・・・なんだか、ジョンソン男爵の、、あの素直で、穏和な雰囲気の裏には、、とても強く、揺るがない精神が根付いてると思ったら、、泣けてきて・・・」
「うん、僕もジョングクと同じことを思ってたよ」
テヒョンがそう言って、ジョングクの肩に手を回した
そんな二人を見つめながら、国王が別の話を振る
「今日の練習試合で、騒ぎを起こした娘達がいただろう?」
「はい・・・」
昼間の悪夢のような修羅場が、テヒョンとジョングクの脳裏に蘇る
「騒ぎを起こした者達は、貴族の娘達と富豪の市民の娘達だったそうだ。どちらも顔にえらく傷をつけるほど暴れたそうだが・・・」
国王の表情が重く曇る
テヒョンもジョングクも黙って聞いていた
「私は責任を取らせてどちらにも罰を与えるつもりだ。貴族方にも市民方にも平等な罰をな」
「そうですか・・・発端は私とジョングクにありますが」
「それは関係のないことだ。同じようにお前達を目当てに来ている者達がいたが、騒ぎを起こしたのはあの者達だけなのだから」
しぱらく静寂が続いた
そして、国王がテヒョンとジョングクに向かって問いかける
「貴族と市民とは、この先も分かり合うことは出来ないものなのか?・・・私は今回の揉め事の事情を聞いて、つくづく思ったのだ。いつまでも、貴族が優位な立ち居振る舞いをしていると、爵位という『権力』などは、フランスで起こった事のように、呆気なく失うことになる脆いものだということを」
「陛下・・・」
テヒョンはコニャックのグラスを握りしめる国王を見つめた
テヒョンは国王が、このように葛藤をしている姿を見るのは初めてだった
国を治める統治の立場と、国民の父としての立場の中で、全ての国民の幸福に1番心を寄せている国王であることをテヒョンはよく知っていた
いつも、表向きでは飄々とした態度を見せてはいるが
毎日、怒涛の公務をこなしながら、心の内にはいつでも、どんな立場の者同士であっても、互いに幸せに暮らせる施策を考えている君主だった
「ははは・・今夜はちょっと酔が回ったようだな」
「大丈夫でございますか?」
テヒョンが国王の側に寄りながら声を掛けた
「いや、大丈夫だ。酔いが回ったのは、私の気持ちの方だ。今日は色々と思う所があり過ぎた」
そう言って国王はニコッと笑う
「さ、もう就寝としよう」
国王が立ち上がると、テヒョンとジョングクも揃って立ち上がる
「今夜はお前達と有意義な時間が持てて嬉しかった」
国王がそう言うと、テヒョンとジョングクは深々と頭を下げた
「私も久しぶりに陛下とゆっくり出来て、嬉しゅうございました」
テヒョンの言葉を聞いて、国王はテヒョンとジョングクの肩をポンポンと叩いた
「ではな。ゆっくり休みなさい」
「おやすみなさいませ」
テヒョンとジョングクは食堂を出ていく国王を見送った
王冠👑の画像はお借りいたしました
NHK