Yoっち☆楽しくグテを綴る♡ -28ページ目

Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️

いつも群青真紅をご愛読下さり

ありがとうございます🙏✨✨✨


通知をオンにして下さっている場合、ちょいちょい🔔が鳴っているかと思いますが


ハッシュタグ改編をしている為

既存の物語の再投稿をしております

物語自体への加筆はございませんので

既にお読み頂いている章はスルーして下さると幸いです☺️


なにぶんにも

沢山ございますので、暫く🔔が鳴るかと思います💦💦💦

改編終了しましたら再度ご連絡致しますので、うるさいよ〜と思われる場合は、その間の通知をオフにして頂けたらと思います🙏


その前に新しい投稿をしちゃったらごめんねてへぺろ笑いオイオイ


寒気大ハッスルで寒い日が続きますが

健康管理には充分お気をつけ下さいね



では、次の群青真紅でお会いしましょう✨✨✨





今日はフツーにブログです
群青真紅から現実逃避←え、現実なん❓
本来のおバカな私が綴りますのでごめんなさい🙏←先に謝るタイプ



昨日(2月19日)、パートナーと兼ねてから行く計画を建てていた 

ディズニー市に行ってきました🎉

お天気は快晴だったけど
気温が今週イチ低い上に風も強め🌪️

パーク全体がアレンデール王国の真冬なんじゃないかって感じ❄️🥶❄️
少〜しも寒くないわ、、、なんて言ってられないの
めちゃくちゃクソ寒いわ〜💦なの

このバニーの温かそうなオシリにモフりたくなる
気が小さい私はグリーティングで声を掛けられない←え真顔


今回はファンタジースプリングスエリアが、年明けから入場制限が解除になっというので
ラプンツェルのランタンフェスティバルに乗るぞ❗と意気込んではいたけど
スタンバイパスは9時30分過ぎに終了ガーンハッ

だけど絶対乗りたいチュー飛び出すハート

初めて DPA で課金したよ😂
1人2000円
最速でも14時35分からのやつね
夢の国に居ると、金銭感覚も夢単価(笑)
いや、それは夢グループ笑い泣き


本題に戻しまーす😅


時間までを楽しもう😋ってことで
乗れそうなアトラクションにも乗ったりして

ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ
パスタとピザとリトルグリーン饅のセット パートナーはスパークリングワイン
私はホットコーヒー


リバティ・ランディング・ダイナー
ミッキーの顔が歪むたまご😭のおでん


ルックアウト・クックアウト
ロストキッズスナックボックス(レモンティーチキン)
ホットコーヒーと生ビール🍺


『ディズニーいうたらポップコーンやろう💕』←昭和後期ディズニー民😅
ってことで、パートナーが欲しがって買ったダッフィーのポップコーンボックス(笑)
これ、マジ可愛い🩷


私はステラ・ルーをお迎え🐰
パークでは抱っこして回ってた🩷
家に帰ってからも抱いて寝てます🤣🤣なんか知らんけど、気付いたら抱いてるのよね←情緒心配💦

そうそう
ラプンツェル以外で乗ったアトラクションは
アクアトピア
ニモ&フレンズ・シーライダー
ディズニーシー・トランジットスチーマーライン(ロストリバーデルタ)
でした☺️


癒やされたわ✨✨✨








前回の物語
物語の続きが始まります✨✨✨


【父として軍人として】


トーマスが野戦部隊の二次募集に志願してその審査が通った。
合格の通達が邸宅に届くと、ジョンソン男爵家に衝撃が走る。使用人達は通達が来るまでその事実を知らなかった。 
フランシスは嘆き悲しむ事なく、気丈に来るべきものを受け入れた。
従僕や女中達は、律するその姿に胸が詰まる思いがした。そして、主人が出征後に残される夫人と子息を思い心を痛めたのだ。


アンディのお披露目会があった日の夜、トーマスはフランシスに志願の話を打ち明けていた。
フランシスは何も言えず、ただただ涙が溢れ出るだけだった。
「ごめん、、、君に何も相談しないで勝手に決めて。アンディもまだまだ小さいこの時期に・・・」
トーマスは涙が止まらない妻を抱きしめる。フランシスはやっとの思いで話し始めた。
「・・・軍人の妻になったのですもの、、、結婚をする前から、、その妻としての覚悟は出来ておりましたわ、、」
トーマスは小さく震える頬を両手で包んで、健気で美しくまた愛しい顔を見つめる。

「でも、、でも、、今は、、、ただただ泣きたいのです!!泣かせて・・」
フランシスは夫にしがみつくと声を上げて泣いた。
聡明な妻は夫が自ら戦場へ行く事を決めた理由も分かっていた。この国が連合軍派遣の要請を受けた事を知った時から、何かしら行動に移すかもしれないと思っていたのだ。
「僕には、僕にしか守れない大切な君達家族がいる。許してくれなんて言えないけど、、、行かせて欲しい。」
「許すも何も・・・あなたがそこまで決意を固めているのは、アンディを守ろうとしてくれている為だと分かっているわ・・」
トーマスはフランシスを更にきつく抱きしめた。抱きしめながら泣いた。


トーマスが野戦部隊に志願した事は、大公からテヒョンの耳にも入った。
「今朝、国王陛下からトーマスが志願した事と、審査が通った事を伺った。」
「では、、もう決定事項なのでございますか?」
「そうだな。トーマスは王宮付きの近衛騎兵連隊所属であるが、陸軍での実戦訓練も演習も経験済みであったので、野戦部隊の要件としては申し分なかったであろうな。」
テヒョンは、アンディのお披露目会の時には、既に心に決めて志願していたのだろうと思った。
ジョングクはあの時、話を聞いて知っていたに違いない。だとしたらトーマスの決意をどう受け止めたのだろう。そんな事を思い巡らせていた。

「トーマスは派遣後、一個中隊の大尉として指揮官を任される。明日任命式で国王陛下から正式に任命を受ける事になっている。」
「連合軍の派遣は、後方支援とはいえ戦場に向かうわけですよね。いつどんな状況に変わるかも分からぬ中、逆に最前線に出なければならなくなることもあります・・・」
「テヒョン、トーマスは立派な軍人だ。全て心得、覚悟をしての志願なのだよ。」
「・・・はい、分かっております、、、」
「お前はジョングクもいずれは、、、という不安を感じているのだろう?」
「父上・・・」

テヒョンはジョングクの名前が出てチクリと胸が痛んだ。
「ジョングクも軍人としての心構えはしているだろう。しかしまだ本人からも国からも何も話は出ていない。なにも無い事に気持ちを囚われるな。」
そんな言葉で諭されても心が揺れてしまう。息子の不安な様子を察してため息をもらしながら、
「お前が大切な婚約者の事を心配するのも無理はないがな・・・」
と言って慰めにならぬ慰めの言葉を掛けた。
テヒョンはふとフランシスの事を思った。夫の志願を知らされて、今どんな思いでいるのだろうか。この事実に直面しているのは、妻であるフランシスなのだ。



任命式の日、軍の最高司令官である国王と、陸軍の連合軍に携わる野戦部隊の第二陣の指揮官達が列席し、指揮官の任命とそれぞれが任される部隊が紹介された。
トーマスは指揮官としてそこにいた。
軍服の胸には男爵の爵位章と共に大尉章も着けられている。
テヒョンは大公と共に国王のそばで式次第を見守っていた。そのすぐ後ろには関係者席があって、フランシスがトーマスの両親と共に任命式を見守っている。
先に派遣された第一陣の野戦部隊は、ほぼ大砲や弾薬等の武器輸送が主だった。英国の武器は他国のものに比べ最新鋭のものばかりだったので、より戦闘状況が大きなP国への派遣を任されていた。
実戦に向けての派遣は、トーマス達第二陣が初めてとなる。

任命式が終わると、テヒョンはすぐさまトーマスの元へ向かった。
「トーマス!」
「テヒョン様・・」
トーマスは今までの陽気さはなく、一人の軍人としての静かな緊張感を湛えていた。
「それほどまでに決意は固いのだな。」
「はい。」
「私は友として、君の決意を止める事も出来ぬし、ましてや喜んで送り出す事も出来ぬ。」
暫く黙って向かい合った。
「だけど、必ず無事で戻ってくるのだ。必ずだぞ!」
トーマスは頷くと、今まで通りの陽気な笑顔を見せて敬礼をした。テヒョンも笑顔を返し抱きしめた。
「さぁ、君の大切な人達が待っている。」

トーマスは家族が待つ場所へ向かう。真っ先にフランシスと抱き合ってキスをした。そして両親とも抱擁をする。テヒョンはその様子をずっと見ていた。
こちらを見ている視線に気付いたフランシスがテヒョンの元までやって来た。
いつものエレガントなカーテシーでお辞儀をする。
「ご苦労だな。アンディはどうしている?」
「控室で家の者に見てもらっております。」
「そうか・・・」
なんとなく言葉が続かない。

「アンディのお披露目の時には、お帰りのお見送りが出来ずに失礼を致しました。」
「ははは・・そんな事は気にするな。」
「テヒョン様、、、私はもう落ち着いております。今はトーマスが留守の間、しっかり息子を守り育てる事だけを考えておりますので。」
フランシスはテヒョンが気を使っている事に気付いて自ら話した。
「・・・母は強いな。」
相変わらず察しのいい対応に少し笑う。
「彼は、まだこの国に戦争の火の粉が飛んで来ないうちに、それを打ち消そうとしております。」
それは、家族を守りたい一心であるのだろうとテヒョンは痛感した。

「トーマスは頼もしい父親になりました。」
フランシスは笑顔で言った。夫を心から尊敬し信頼している表情だった。
いつの日か彼女が『戦争など争い事なんて無くなればいいのに、、、その先にあるのは家族や恋人と引き裂かれた人々と、弱い立場の子ども達だけです。』と涙ぐみながら言っていた事を思い出した。フランシス自身がトーマスの決意を受け入れる為にどれ程葛藤したのだろう、、、と思った。
「さて、ではアンディに会わせてもらおうかな。」
「はい。では参りましょう。」

「私もジョンソン家の天使に会わせてもらおうか。」
いつの間にか大公がそばに来ていた。
「まぁ!大公殿下。勿論でございます。ではご一緒に参りましょう。」
任命式の会場からテヒョン達とトーマスの家族が廊下に出た。
するとそこにジョングクが立っていた。
「ジョングク、どうした?今日は軍で勤務中ではないのか。」
テヒョンがそばに行く。
「そうなのですが、トーマスの任命式を見届ける為に、部下に任せて参りました。」
ジョングクは任命式の後、先に会場を出てテヒョンが出てくるのを待っていたようだ。

「これからアンディに会いに行くが、君も来る?」
「いや、そうしたい所ではございますが、残念ながらもう戻らなければなりません。今日は側近としておそばに就く事が出来ませんでしたので、テヒョン様にご挨拶をしてからと思ってお待ちしていたのです。」
「そうだったのか。では待たせてしまったな。」
「いいえ。」
ジョングクは優しい笑顔を向けたが、テヒョンのなんとなく物憂げな表情に、
「今夜、仕事が開けましたら宮殿に参りますので、お待ちになっていて下さいね。」
と耳打ちをした。この言葉にパッと明るい表情に変わる。ジョングクの好きなテヒョンの可愛らしさの一つだ。
『では、これにて失礼致します。』と言ってテヒョンを見送ると司令本部に戻って行った。


アンディがいる控室近くに行くと、赤子の火がついたような泣き声が漏れ聞こえてきた。
「アンディが泣いているわ。」
フランシスが先に控室に入って行く。
トーマスも後に続く。大公とテヒョンはトーマスの両親と共に中に入る。
フランシスが泣きじゃくるアンディをオロオロしながら宥めていた養育係の腕から受け取った。話し掛けながらあやしてみるが、母の腕の中でもなかなか泣き止まない。
「おお!この元気な子がジョンソン家の天使か。」
「はい。アンドリューと申します。」
トーマスが更にアンドリューを引き受けながら大公に紹介した。
「どれ、私に貸してみなさい。アンドリューさぁおいで。」
大公がそう言ってアンディを抱いた。

するとあれほど泣きじゃくっていたのが段々と落ち着いて、暫くするとすっかり泣き止んだ。皆が驚きの声を上げる。
「わぁ!大公殿下の腕の中ですっかり落ち着きました。」
トーマスは目を丸くして驚いた。
「テヒョンはよく泣いた子でな。泣かれるのには慣れている。なにしろ母の腕の中でしか落ち着けないものだから苦労したものよ。」
「あー・・また私の話でございますか、、」
テヒョンはため息をついた。皆がクスクス笑う。
「仕方あるまい、お前が生まれて以降、近しい王族の中で子どもの誕生は無かったからな。」

アンディは目を大きく開いて大公の顔を見ている。
「この子は頑固なテヒョンより簡単に泣き止んだぞ。」
何やらアウ、アウと大公に話し掛けているようだ。
「ん?ちゃんと挨拶が出来るのだな。うん、賢い賢い。」
大公も話しかけると、にこーっと笑った。
「あらまぁ!私達家族以外の方に笑ったのは、大公殿下が初めてでございますわ。」
フランシスが驚いた。
「どれ、どれ。」
テヒョンがアンディに近付いて顔を覗き込むと、こちらにも視線を移し手足をバタつかせながら笑った。

「あ!私にも笑ってくれたぞ。」
テヒョンが小さい手をそっと握ってあやす。
「おお、、可愛い、可愛い。」
大公親子が顔を並べて、アンディを愛でる様子をトーマスとフランシスが感無量といった表情で微笑ましく見ていた。
「さぁ、そろそろ母の所に戻ろうな。」
大公がフランシスにそっとアンディを託す。そしてトーマスに言った。
「この子に沢山癒されて戦地へ赴くのだぞ。我が子は生きる力だ。そして元気で帰って来い。」
「はい!」

大公はトーマスを抱きしめた。続いてフランシスをアンディごと抱きしめる。
「よく送り出す決心をしたな。」
妻としてのフランシスの気持ちに寄り添う言葉を掛けた。フランシスは言葉にならず笑顔で応えた。
その後、大公はトーマスの両親にも声を掛けていく。
テヒョンはその様子をずっと見ていた。王位継承権をもつ王族として、戦地に赴く者とその家族に敬意を示して労る言葉には、形式張らない心と血が通うものが感じられた。
そして、友情を込めた抱擁はトーマス達の心に力を与えている。大公の飾らずも威厳のある物腰に、真の紳士としての気品を感じ、自分もそうありたいと改めて尊敬の念を抱いた。

「さ、テヒョン参るぞ。」
「はい。」
「本日はありがとうございました。」
ジョンソン一家が揃って大公親子を見送った。
廊下に出て歩いていると大公が、
「この後公務はあるのか?」
と訊ねた。
「いいえ。この後の予定は何もありません。」
「ではちょっと着いてこい。」
大公はそう言ってテヒョンを宮殿内のある場所に連れて行く。
「父上?」
大公は構わずにずんずんと進んで行く。二人がしばらく歩いていくと、軍の司令本部に到着した。入口で警備に当たる近衛兵が大公に気付いた。

「これは大公殿下に大公子殿下!」
直立の姿勢に更に力を込めて敬礼をする。そして中に取次ぐと二人は通された。
「大佐のチョン伯爵は任務に就いているか?」
「はい。只今午後の点呼と騎乗警護訓練の指導に出ておられます。」
「そうか、ではそこに案内を頼めるか?大佐には内密にな。」
「はっ!すぐに手配致します。」
「いきなりで悪いな。」
大公から依頼を受けた執務員は、
二人の為に移動の馬車の手配に走った。
「父上、ジョングクに会いに行くのですか?」
「いいや、見学だ。」

大公とテヒョンは用意された馬車に乗って、宮殿の庭園を抜け官庁が立ち並ぶ区域に繋がる東門を出て行く。東門を出るとすぐに軍に関係する庁舎が多数あって、ジョングクが所属する陸軍近衛師団の庁舎もある。
馬車はジョングクがいる庁舎まで来た。
「大公殿下、今ちょうどチョン大佐の訓練が始まる所でございます。」
馬車を牽いてきてくれた近衛兵が案内を告げた。
「おお、あの騎兵連隊だな。」
庁舎前の練兵場には騎兵連隊の隊員達が、馬にまたがり整列している様子が見えた。
「・・・あの、、本当に大佐にお取次ぎしなくて宜しいのでしょうか?」
「必要ない。見つからないようにそっと見学するだけだ。」
「・・かしこまりました。」
近衛兵は不思議そうな顔をして、御者台に戻った。

馬車は視界に入らぬようそのまま門の外に静かに停車する。
騎兵連隊の最前列では騎乗しながら指揮棒を振るい、声を張って命令をするジョングクの姿があった。テヒョンは初めて軍務に勤しむ彼の姿を見た。
指示を出す大きく通る声は庁舎の建物に反響し、訓練を受ける騎馬隊の蹄鉄の音がリズム良く響く。
大公とテヒョンは暫く訓練の様子を馬車の窓越しに見ていた。
「どうだ、ジョングクの指揮官としての姿は。」
「あのように堂々と指揮命令を出す姿は初めて見ました、、、」
一緒にいるときとはまるで別人で、自身を律しながら的確に指示を出していく姿は《軍人》としての凛々しさがあり圧倒された。
「惚れ直したか?」
大公はからかうように笑った。テヒョンも笑ったが何も応えなかった。

「さぁ、馬車に我々が乗っている事が知れる前に戻るぞ。もういいか?」
「はい。充分見学をさせて頂きました。」
馬車の中からステッキを鳴らして、御者席の近衛兵に出発の合図を出した。
馬車は静かに走り出すと、宮殿へと戻って行く。
テヒョンは最後までジョングクを目で追った。
「しっかり統率が取れていたな。騎馬隊も一糸乱れぬ動きであった。それに、日頃の隊員達との信頼関係がよく見える訓練だった。指揮官として申し分ない。」
テヒョンは大公の言葉を頷きながら聞いていた。

「父上、ありがとうございます。」
テヒョンは大公がわざわざ、軍人として指揮を執るジョングクの姿を見せようとしてくれたのだと気付いた。
大公自身はここの所、不安に駆られている様子の息子に、その要因となっているであろう《軍人ジョングク》としての姿を見せてやろうと思ったのだ。
窓の外を見ながら笑い、
「あいつの勇ましい姿に、何度も惚れ直してやれ。」
と、言った。


【愚かなること】


夕方、任務を終えたジョングクがテヒョンの宮殿にやって来た。
「お帰りなさいませ伯爵。お待ちしておりました。」
「ありがとう、デイビス。」
ここ最近は、キム公爵家を訪れると〝いらっしゃいませ〟ではなく〝お帰りなさいませ〟と出迎えてくれることに、既に家族と見られている嬉しさを感じた。
デイビスがジョングクを迎えると、早速テヒョンの部屋へ案内した。
部屋の扉をノックすると同時に、いきなり開いたのでデイビスは驚いた。
「あ・・・殿下、チョン伯爵がお帰りになりました。」
「ただいま戻りました、テヒョン様。」
「うん!お帰り。」
はしゃいだようなテヒョンに思わず笑みが浮かぶ。

「ではすぐに紅茶をご用意致します。」
デイビスはその場を離れて行った。
「疲れただろう?さぁ入って休んで。」
ジョングクは部屋に入りながら、昼間の憂いを帯びたテヒョンの表情を思い出し、今のいつもの明るい声のトーンに安堵した。
デイビスが茶器を持ってきて、二人に紅茶を淹れる。それぞれソファに座るとカップを取って一口、二口と飲んだ。
「では失礼致します。お食事のお時間になりましたらまた参ります。」
デイビスは部屋を出た。
暖炉の薪がパチパチと弾ける音が聞こえた。暫くお互いに言葉を交わさないでいたが、今はそれがとても心地良くて落ち着けた。

「さっき、窓の外を眺めていたら君の馬車が見えてね。」
「ああ、それでノックをしてすぐに出て下さったのですね。」
「うん。」
返事が子どものようにあどけない。
「すぐに扉が開きましたので、デイビスがよろめいていましたよ。」
二人で顔を見合わせ笑う。
ジョングクはテヒョンがきっと自分の事を待ちわびて、窓から見ていてくれたのだと思った。そんな素振りは見せないものの、言葉の端々やちょっとした表情にはちゃんと見受けられる。テヒョンの天性の純粋さに、ジョングクの心は癒された。

「実はね、今日宮廷から帰る前に、君が指揮官として訓練を行っている姿を見たんだよ。」
「え?本当ですか?」
「うん。父上と軍の馬車でね。」
「全然気付きませんでした、、、お声を掛けて下さればよかったのに。」
「訓練の邪魔になっては意味がないだろう?」
ジョングクは参りましたというように、笑みを浮かべながら首を振った。
「だけど、、、君はとても凛々しかった。」
指示を出す度に庁舎に反響するジョングクの声や、指揮棒を的確に振りながら隊列を整えていく姿に、すっかり見入ってときめいた事を思い出していた。

その凛々しい姿を魅せてくれた彼が、今は優しい想い人としてテヒョンの肩を抱き寄せる。目が合うと慈しみを込めた眼差しで見てくれる。
「あの勇ましい姿を見せられて、僕は君をまた好きになった、、、」
「え、、、?」
ジョングクの顔が高揚した表情で見つめると、テヒョンは照れたように視線を外した。
「それは今まで以上に、、でございますか?」
「・・・そうだよ、、凄く素敵だった。」
ジョングクは愛しさのあまり強くテヒョンを抱きしめる。
「うれしいです、、、とても。」
「僕も軍人としての君の姿を見ることが出来てよかった、、、」
二人は引き合うように顔が近付くと、自然に唇を合わせた。


夕食を終えてテヒョンとジョングクは部屋で寛いでいた。
二人でパジャマに着替えながらトーマスの話題になった。
「トーマスが父親になってから変わったな。」
「そうですね・・責任感が人一倍強くなりました。」
テヒョンはガウンコートに袖を通しながら、
「責任感・・・か、なるほどな。」
と言うと、ワイングラスを手に取って暖炉の前のラグに座った。グラス越しに炎を見ていたが、
「君はジョンソン家にいた時には、もう野戦部隊に志願した事は知っていたのだろう?」
と訊いた。

ジョングクは着替えを終えてテヒョンの隣に座る。
「はい。アンディのお披露目会の日に、トーマスから直接話を聞きました。」
ジョングクとトーマスは上官と部下の立場になるわけで、ジョングクに報告をするのはごく自然な事だろう。
「君は正直どう思ったの?」
「そもそもトーマスは近衛兵ですし、フランシスという伴侶がいて子どもも生まれ、幸せな生活を送っていながら、なぜ志願しなければならないのか、、、。最初はそう思ったのです。」
「そうだな、、、」
「しかし、、、」
ジョングクが言葉を切ったので、テヒョンは彼の横顔に視線を向けた。

「その幸せを守れるのは自分だけだと言ったのです。」
「・・・自分だけと?」
「はい。私にはあいつに行くなとは言えません。」
ジョングクはそう言ってテヒョンに顔を向けた。
「大切なものを守りたいという気持ちは私にもあるからです。」
テヒョンの頬に手をかざすと続けた。
「私にも私にしか守れないものがあります。・・・その気持ちはトーマスも同じでした。」
テヒョンの頬に涙が流れる。

軍人としての誇り高い志に涙が自然に流れたのだ。
「大切なもの達が、、身勝手な思想から始まった闘いに巻き込まれないよう、、、自ら立ち向かうのだな。」
戦争の愚かな所は、権力を持つ者の身勝手な思想と、傲慢な政策を無理矢理国民に押し付けることだ。
テヒョンは権力を持つ側の立場として、自国が長年外交に於いて要らぬ争いをしないよう《敬意》と《対話》を重視してきた事を誇りと思ってきた。
だから、今回要請を受けて連合軍として軍を派遣する事に決定した国王の苦渋の決断に心を寄せた。

「国力になる若者が、戦争に取られてしまうのが愚かしい、、、だけど、それでもトーマスの家族への愛情を携えた決意に対して、僕には止める術も権利もないのだ・・・」
テヒョンの嘆きにジョングクは寄り添い支えた。そうしながらも空を見つめ険しい表情になる。
今回の軍事侵攻の元凶となっている、自分と同じ種族のヴァンティーダに対し、胸の内で静かに怒りの炎を燃やしていた。
一番の首謀者が一体誰なのか、、、引き続き査察隊を送り込み、未だ表に現れてこない闇に紛れた張本人の調査は続行中だ。

季節はもう春の陽光が眩しくなる頃だというのに、世界情勢は先の見えない暗雲が立ち込めたままだ。
それでも風穴を開けようと、弛まぬ努力を続ける国王と、同盟を結んだ各国の主君達にテヒョンは感謝の思いが溢れる。
「これほどヨーロッパの国々が一丸となって、共通の敵に対峙したことはなかったな。」
「操られた国も後悔をしているかもしれません。どう考えても国益を損なう事案でしかないのですから。」
「中立国がなぜ簡単に加担したのか、、、そこが分からぬ。」
「大公殿下も仰っていました。」
ジョングクには一つの可能性が頭を過る。ある特有の《術》を思い出したのだ。


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