のお家芸である"遺憾外交"が始まった――。

 

中国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に申請した「南京大虐殺文書」が登録されたことについて、安倍晋三首相は、14日に会談した中国外交トップである楊潔篪(よう・けつち)国務委員に対し、「遺憾の意」を表明。その上で、「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てるのではなく、未来志向の日中関係を構築していくべきだ」とした。

 

また同日、自民党の外交部会なども、中国を念頭にした決議文を採択。この中で、「ユネスコという国際機関の政治利用であり、断じて容認できない」「中国側の一方的な主張に基づく申請を、関係者であるわが国の意見を聞くことなく登録した」などと、中国側を非難している。

 

これらを見れば、一見、政府・自民党が中国に敢然と抗議しているように見える。だが、いずれの動きも、歴史的な事実から見た「虐殺」の有無には触れていないばかりか、安倍首相の「過去の不幸な歴史に過度に焦点を当てるのではなく」という発言からも、「虐殺があった」ことをむしろ認めている。

 

これに対し、中国が記憶遺産に申請した昨年から、この問題に警鐘を鳴らしてきた幸福実現党の釈量子党首は、13日に記者会見を開催。ユネスコに「南京大虐殺」文書の登録を取り消すよう訴えている。

 

自民党の"強気な"抗議は、幸福実現党の後追いでしかない。同じ抗議とはいえ、どちらの政党が歴史問題の決着に力を入れているのかは一目瞭然だ。

 

本来、安倍首相は、嘘の歴史で日本を貶める中国に対し、「南京大虐殺はなかった。政治宣伝はやめなさい」と伝えるべきだった。今のやり方では、一昔前に見られた謝罪外交が、遺憾外交に変わっただけだ。それでは、いつまでたっても日本の誇りは取り戻せない。(山本慧)

 


米国とロシアの「代理戦争」へ――泥沼化するシリアに解決策はあるのか

http://hrp-newsfile.jp/2015/2445/

文/HS政経塾2期卒塾生 服部まさみ

◆シリアで何が起こっているのか

シリア内戦から約5年が経過した今、ロシア軍が空爆による介入を強化しさらに泥沼化しています。

複雑な中東情勢。そもそもシリアで何が起こっているのでしょうか。そして、なぜ、ロシアが介入を強化したのでしょうか。米国は?日本は?泥沼化する内戦に解決策はあるのでしょうか。

シリア内戦が始まったのは2011年。「アラブの春」と呼ばれる中東での民主化の動きを受けて、シリアでもアサド政権に対する反政府運動が激化しました。

その運動に対して、アサド大統領はメディアやインターネットの検問を続け、反政府デモを武力で弾圧したことをきっかけに内戦が起きました。

アサド政権による化学兵器の使用などで何十万人もの市民が殺害されています。内戦を止めるために米国やヨーロッパなどの西側諸国が反体制派を支援し、政府軍をイランやロシアが支援しました。

しかし、米国がシリアへの軍事介入の機を逸したために泥沼化。「イスラム国(IS)」の台頭を許し、ヨーロッパへ大量の難民を生み出すことになりました。

◆シリア内戦の「隙」に入り込んだ「イスラム国(IS)」

内戦が複雑化している原因としてイスラム国の存在があります。

イスラム国は、イラクの少数派であるスンニ派で、自分たちに不利な政策を行うシーア派の大統領に反対している者と、シリアのアサド政権に反対している者とが結びついてできた組織です。

シリアの反体制派のグループの一つとして出てきたのがイスラム国でもあります。

イラクとシリアを拠点にし、残虐なテロを行うイスラム過激派組織であるイスラム国が現在、シリア全土のほぼ2分の1を占拠、支配しています。なぜ、イスラム国がここまで勢力を拡大できたのでしょうか。

シリアでは、政府軍と反体制派が熾烈な戦闘を行っており、政府軍も反体制派もお互いを「主要な敵」と位置付けています。

つまり、お互いに主要な敵は「イスラム国」ではないため、イスラム国を一掃する戦力を振り分けていません。その戦闘の「隙」をついてイスラム国は支配地を拡大しているのです。

また、米国など西側諸国から反体制派への武器供与や政府軍への空爆がイスラム国を助けている可能性もあるため非常に複雑です。

◆米国とロシアの「代理戦争」と化している現状

その「イスラム国を一掃する」という目的で今月、ロシアが介入し空爆を行いました。

シリア国内に軍港を持つロシアとしては、地中海沿岸まで勢力を拡大してきたイスラム国をこのまま放置しておくわけにはいきません。

ロシアの国益を守るために「イスラム国を一掃する」という大義名分は理解できます。

しかし、実際にロシアが行っている空爆はイスラム国に対してではなく、反体制派に向けて行っている方が多いといいます。

また、反体制派への支援を強化するために、9日、米国は武器の供与に踏み切ると発表し、米軍が輸送機からイスラム国と戦うアラブ勢力に弾薬50トンを供与しました。

ここで問題なのは、米国もロシアも「イスラム国を一掃する」という同じ目的で武器の供与や空爆を行っていますが、実際は政府軍対反体制派の戦闘が激化し、「代理戦争」を行っている状態になってしまっています。

果たしてこのような複雑なシリア内戦を解決する方法はあるのでしょうか。

◆米国とロシアが協力体制を築く

私たちは米国など西側諸国のメディアが発信する情報に触れることが多く、ロシアが悪者だと考えがちです。

しかし、今回の介入に関しても、プーチン大統領は、まず「イスラム国」を一掃し、次に政府軍と反体制派の停戦を行い(反体制派を一掃する荒技かもしれませんが)、アサド政権を退陣させるというようなシナリオを描いているようにも見えます。

シリアに軍港を持つロシアにとって自国の国益を守るためにそのような長期的な戦略を持つことは普通のことかもしれません。

また、「世界の警察官」を退いた米国に代わり、中東でのリーダーシップを取ろうとしているのかもしれません。

米国もロシアも互いに「正義」を実現しようとしていますが、真のリーダー国家として世界の平和を願うのであれば、自国の国益だけではなく、宇宙船「地球号」の一員としてもう一段、大きな視点から考え行動していく必要があるのではないでしょうか。

シリア内戦の解決のためには、米国とロシアが協力して「イスラム国」を一掃し、政府軍と反体制派を停戦に持っていき、アサド政権を平和裡に退陣させ新政府をつくることを目指すべきです。

◆日本がなすべきこと

米国とロシアが協力体制を築くことは簡単ではありません。しかし、日本が調停役を務めることができれば不可能ではありません。

シリアも日本を尊敬していますし、宗教的にもキリスト教でもイスラム教でもない日本は反発を招くことが少ないため交渉も行い易いはずです。

米国やロシアを相手に日本が調停役を務め、説得するためには、宗教的な思想背景を理解することが不可欠です。

そして、憲法改正を実現し、自分の国は自分で守る「自立した体制」と世界情勢を見誤らないように正確に情報分析を行う「情報機関」を一日でも早く創設することです。

世界は軍事力による勢力均衡(バランス・オブ・パワー)で動いています。だからこそ日米同盟を堅持しつつ、ロシアと友好関係を築くために経済協力ができる日露協商条約を結んでいくことが必要不可欠です。

理想実現に向けた第一歩として、日本政府は、大きなカギとなる日露首脳会談を年内に行い、米国の圧力を回避するために然るべき人物や組織にアプローチすることが重要です。

日本が真のリーダー国家としての使命に目覚めた時に世界は救われるのです。

服部 まさみ

執筆者:服部 まさみ

HS政経塾2期卒塾生

 

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「トムとジェリーの感動の最終回」
ジェリーが大人になった時は、トムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりが来ているのを知ったとき、こっそりジェリーの前から姿を消しました
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中では、ずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは、退屈になるなと思いました。
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、ジェリーにはよくは分かりませんでした。
トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日、ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も小さい猫です。
喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。
そこでジェリーは、穴のあいた三角チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、その猫に罠をかけることにしました。
ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました。
そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます
ジェリーはしめしめと思いました。
いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。
手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。

トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。
かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。

「また喧嘩ができるね」

「望むところさ、
今度こそは捕まえてやるぞ・・・」