人権弾圧が続く中国が「国連人権理事国」!?[HRPニュースファイル821]

 ◆12日に、中国が「国連人権理事会」の改選投票に当選

昨日(14日)のHRPニュースファイルは中国共産党によるウィグル人弾圧を批判していました。

しかし、昨今のニュースを見る限りでは、中国の人権弾圧の実態の深刻さは十分に世界各国に認識されておらず、12日の国連総会(193ヶ国)で中国が「国連人権理事会」の理事国選挙で当選する(176票を獲得)など、見当違いの方向に世界が動いている有様が各紙で報道されています。

(国連人権理事会は)「47理事国中14カ国の改選を行い、中国、ベトナム、サウジアラビア、ロシア、アルジェリア、キューバなどが当選した。だが、これら6カ国は国内で人権を抑圧しているとして、国際人権団体などから『理事会の信頼性が失われる』などと反発の声が上がっている」(朝日ネット版11/13)

「中国外務省の秦剛報道官は13日の記者会見で『中国の人権への取り組みが進み、国際社会に十分に評価された』と述べた」(産経ネット版11/13)

 ◆国連人権理事会の実態とは

「国連人権理事会」は、国連加盟国の人権の状況を調査し、改善することを目的にした組織です。

そして、建前としては、理事国に「最高水準の人権状況」を求めているのですが、実際には、人権弾圧を行なっている中国でも、06年以来、理事国であり続けることができました。

中国はアフリカ諸国などへの強い影響力を行使し、多数票を得ることによって、国内で人権弾圧を行いながら理事国の座を守り続けているのです。

その人権機関の貧困な実体については、ジャーナリストの古森義久氏が、2003年の北朝鮮非難決議案の審議を例として、以下のように説明していました。

「この際に委員会加盟の53カ国のうち賛成は28だった。中国をはじめとする10カ国が反対、インド、パキスタンなど14カ国が棄権、そして韓国は欠席という結果だった。日本人拉致という残虐な人権弾圧行為にさえ、非難を抑える国が多数、存在するのが国連の人権機関なのである。しかもその抑える国の筆頭が中国なのだ」(JBPRESS「中国が世界の人権弾圧を監視する不条理」10/30)

近年の国連人権理事会の動きを見ると、2008年と2012年の「普遍的定期審査」では日本に慰安婦問題に対応せよと勧告し、2013年には「国が年間20ミリシーベルトを避難基準としている点に触れ、『人権に基づき1ミリシーベルト以下に抑えるべきだ』」(毎日夕刊5.24)と述べた報告書を出しています。

世界最大規模の人権弾圧が行われる中国には何もできないのに、日本には過去の歴史問題を蒸し返し、必要のない放射能基準を押し付ける国連人権委員会の主張に関しては、その正当性・妥当性を疑わざるをえません。

 ◆国連をあてにせず、確かな抑止力の構築と毅然たる外交を

岸内閣は安保改定で日米同盟の基礎を固めましたが、1957年には建前的に「国連中心主義」を打ち出しており、この方針はその後の日本外交に反映されていきました。(岸首相の本心は日米同盟重視)

そして、日本の公教育のなかでは、基本的に、国連は「よいもの」という前提で教えられてきました。

しかし、前節で述べたように、国連は国際正義の実現のための機関としては機能していません。むしろ、その実態は、第二次大戦後に作られた、戦勝国優位の国際秩序を形成するための打算的な組織に近いのです。(UNITED NATIONSは「国際連合」と訳されるが、元々は「連合国」を意味します)

その矛盾は、「自由主義国(米・英・仏)と社会主義国(旧ソ連・中国)が共に常任理事国としての地位を共有できる」という野合的体質に現われています。

今の中国は常任理事国であるにもかかわらず、国際人権規約のうち、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」(B規約)をいまだに批准しておりません。(98年に署名しただけ。外務省HP参照)

こうした国が人権理事会に名を連ねている国連の正義は、すでに「看板倒れ」となっていると言わざるをえないのです。

そのため、日本は国連を正義の担い手と見なす幻想から目を醒まし、日米同盟の強化と自衛隊の拡充を図り、確かな抑止力の下に、「敵を減らし、味方を増やす」外交を実践しなければなりません。

フィリピンの天災に関して千人規模の自衛隊派遣が決まりましたが、今後、日本は親日国や米国の同盟国を助けることで、「味方」を増やし、世界へ自国の主張を発信しやすい環境をつくっていくべきでしょう。

抑止力を強化しつつ、親日的な国を増やすことにより、やがては、国連総会にて中国の人権理事国の資格停止(投票国の3分の2以上の賛成が必要)を求めなければならないからです。(文責・HS政経塾 遠藤明成)
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【本日のニュースクリップ】
1.フィリピンを助け、中国を封じる日米 台風被害のフィリピンに自衛隊1000人派遣
2.韓国大手紙が反日外交に苦言 国を滅ぼす前に朴大統領は転換を
3.出産してもあくまで「脳死」? その後、臓器を取り出した医者は正気か



◆フィリピンを助け、中国を封じる日米 台風被害のフィリピンに自衛隊1000人派遣
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6926

日本政府は13日、大型の台風30号の直撃で甚大な被害を受けたフィリピンに、自衛隊を1000人規模で派遣することを決めた。国際緊急援助活動としては、過去最大規模だ。

フィリピン政府の発表によると、14日朝の時点で台風の被害による死者は2357人で、250万人以上は食料の援助が必要な状態。現地では政府の救出・援助活動が遅れて不満や混乱が広がっており、治安の悪化も問題になっている。各国の救援活動の重要さは増すばかりだ。

日本は、海上自衛隊の大型護衛艦「いせ」や輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」の3隻に陸上自衛隊の部隊や輸送ヘリを搭載して派遣。航空自衛隊のC130も派遣する。14日には自衛隊の国際緊急援助隊の隊長ら3人が被災地に到着して視察を開始した。

また、フィリピン政府の要請を受け、アメリカも原子力空母のジョージ・ワシントンを派遣。同空母の要員約5000人に加えて、災害救助に対応できるヘリコプターを搭載する。また、沖縄の米軍普天間基地からも、MV22オスプレイやKC130空中給油輸送機を派遣する。これは、東日本大震災の際に米軍が三陸沖に「トモダチ作戦」として派遣した艦隊と同規模の支援である。

日米両国が大規模な災害支援を行うのは、フィリピンとの関係が地域の安定のためにも重要だからだ。フィリピン近海には中国が手を伸ばし、南沙諸島などで領土問題を起こしている。しかしフィリピンは1991年にアメリカ軍を追い出して以降、国防は脆弱だ。海軍はフリゲート艦2隻や小型哨戒船を持つのみで、ミサイルの発射能力はない。また、国防費を削減した結果、空軍も2005年から戦闘機を保有していない。

しかし、近海に迫る中国の脅威を受けて、フィリピンはアメリカに海軍の再常駐を要請しており、韓国からも戦闘機を購入する予定。日本からも海上保安庁の沿岸警備艇10隻の供与を受けることになり、軍備や沿岸警備を再構築している。

これまでに日本は、ODAの一環でフィリピンの沿岸警備隊の育成を支援。今年6月には、日比防衛相会談が行われ、海洋分野と国防分野で協力を促進することで一致。海上自衛隊がフィリピンに寄港する回数を増やしたり、交流を増やすことが決まっている。

頼りのアメリカは、国防費の削減などが要因で、長期的にはアジアから引いていくと予想されている。そんな中、フィリピンが次の頼みの綱として期待するのが日本だ。フィリピンは、日本が集団的自衛権を行使することを支持している。日本はフィリピンをはじめとして、中国の脅威にさらされている東南アジア諸国との協力を一層強めていくべきだ。(晴)

【関連書籍】
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【関連記事】
2013年10月10日付本欄 ASEAN諸国が中国を警戒 日本はアジアの盟主として立ち上がれ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6760



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★ <比台風>支援に差 手厚い米、一方の中国 は…

【ワシントン白戸圭一、北京・石原聖】台風 30号で甚大な被害を受けたフィリピンの支援 で 米国と中国の対応に差が出ている。米国は軍投 入を中心とする大規模で迅速な救援活動を実施 するが、 中国は今のところ哀悼の意表明と支援金の発表 程度。人道支援でフィリピンとの同盟関係を強 化し、 存在感を示して中国の南シナ海進出のけん制を 狙うとみられる米国の対応の手厚さが際立って いる。

オバマ米大統領は12日、フィリピンのアキ ノ大統領と電話協議し、米国が支援物資・資金 の見積もりを 速やかに終える必要があるとの認識で一致し た。米国際開発局は11日、2000万ドル (約19億8000万円)の 緊急拠出を決定。米政府は見積もりが終わり次 第、さらに大規模な拠出に踏み切る方針だ。

米軍も続々と被害の深刻なレイテ島に展開。 沖縄駐留海兵隊員約90人の到着を皮切りに、 空からはC130輸送機2機、垂直離着陸輸送 機MV22オスプレイ8機、KC130空中給 油機3機を投入。 海上では空母ジョージ・ワシントンや巡洋艦2 隻、駆逐艦2隻、補給艦1隻を派遣した。

オバマ大統領は先月、フィリピン訪問を断 念。代役のケリー国務長官も直前に訪問を取り やめ、 米国の存在感低下は決定的になった。米側には 訪問中止の負い目もあるとみられ今回の支援は 失点を挽回する機会でもある。

一方、中国の支援は、政府が11日「お見舞 い」を表明し「中国紅十字会」(赤十字)が1 0万ドル(約995万円)の 緊急援助を表明。13日に習近平国家主席がア キノ大統領への電報で、犠牲者への哀悼の意を 示した。

中国とフィリピンは南シナ海のスカボロー礁 (中国名・黄岩島)領有権をめぐり国際仲裁裁 判で 係争中。両国関係は悪化の一途だ。

中国の災害援助のあり方にはネットなどでは 意見が噴出。米国や日本と支援額を比べ 「大国を自称しているくせにケチ」と嘆く声か ら「四川大地震(08年)でフィリピンからの 援助はなかった」と支援不要論まである。

中国外務省の秦剛(しんごう)・報道局長は 13日の定例会見で「できる範囲で人道援助を したい」と述べた。

毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl? a=20131113-00000083-mai-int

【国際】 「中国は大国を自称しているくせにケ チ」 フィリピン台風被害、米国と中国の支援に 差…ネットで意見噴出も 引用元:http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1384367146


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