選択の自由が広がる社会保障制度を[HRPニュースファイル905]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1263/

文/HS政経塾1期生 伊藤のぞみ

◆深刻化する人手不足

高齢化が進むなか、介護サービスの担い手をいかに確保するかが社会的な問題となっています。

現在、約150万人の方が介護分野で仕事をしており、今後十数年で、さらに100万人が増えるといわれています。

2012年度の「介護実態調査」によると、離職率は17.0%。施設長をのぞく介護従事者の平均賃金は21万1900円となっており、43.3%が「仕事内容の割に賃金が低い」と回答しています。

介護従事者の賃金を引き上げるためには、介護保険料を増やさなければなりません。すでに、2000年の導入時には、平均2911円だった毎月の介護保険料が、4972円に増加しています。

重くなる保険料負担は、年金の減額以上に高齢者の方々の生活を圧迫します。

◆人手不足に対し、「徴介護制」導入を唱える人も

こういった介護事業の状況にたいして、「徴兵制」ならぬ、「徴介護制」を唱える人も出てきました。国民に対し、介護事業に従事する期間を設け、介護問題に対する意識を高めてもらおうという考えです。

この考えを提唱した古閑比佐志氏は、ドイツに留学していた1998年から2000年当時、軍役の代わりに病院や高齢者福祉施設などで働くことができる「良心的兵役拒否」という制度から、「徴介護制」の構想を考えたそうです。

※参考:日経ビジネスオンライン「『徴介護制度』が問いかけるもの
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140204/259278/?P=2&ST=smart

ただ、「例外を除く、ほぼすべての国民に、一定期間の介護ボランティアへの参加を課す」制度は、国民にさらなる負担を課し、国全体の生産性を下げることを指摘しなければなりません。

例えば、年間で5000万円を売り上げられるような営業マンが、営業の仕事をするのではなく、介護の仕事をしなければならないということになれば、本人や企業に与えるダメージは甚大です。

◆自由な社会における介護保険制度を

「徴介護制」はトータルで考えると、かえって社会の負担を増やす施策となる可能性が高いのです。

多くの人に介護について意識をもってほしいということであれば、介護保険料の納入を現金でなく、勤労で支払えるようにするということも一つの手です。

年金の受給を受けているなかで、時間はあるけれどもお金がない、という人に対して、ホームヘルパーの仕事をしてもらうことで、保険料を免除するのです。

少し、突飛なアイデアのように思えますが、実は、私たちはすでに、日々の生活のなかで、こういった選択をしています。

コンビニでお弁当を買うのか、家で作ったお弁当を持っていくのか。子供を保育園に預けるのか、会社を辞めて自分で育児をするのか。限られた時間とお金のなかで、「良い」と思う選択を、私たちは行っています。

そして、何が「良い」選択かは、その人が持つ価値観によって変わるため、政府が一律に決定できないのです。

幸福実現党は、介護や福祉について厳しいと思われていますが、それは選択の自由を守るためであり、それが個人の幸福につながると考えているからです。

今後とも、選択の自由を広げる方向で、社会保障制度について、それを解決する政策を探求し実現するために努力精進して参ります。
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【本日のニュースクリップ】
1.現代のナチスは日本? 中国? フィリピン・アキノ大統領が「中国はナチス・ドイツ」
2.ソチ五輪に安倍首相出席 北方領土返還と抑止力強化で中国を牽制せよ
3.英紙が中国首脳の資産隠蔽を報道 極限まできた共産党の腐敗
4.【早賢の多次元総研・第5回】アメリカ製UFOより性能が上だった!? かつてのドイツ製UFOの威力



◆現代のナチスは日本? 中国? フィリピン・アキノ大統領が「中国はナチス・ドイツ」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7341

フィリピンのアキノ大統領が4日、米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに答え、南シナ海の領有権を主張する中国を、第二次世界大戦前にチェコスロバキアを侵攻したナチスと重ねて批判した。アキノ氏は、国際社会のフィリピンへの支援を求めている。

アキノ氏は「ヒトラーが第二次世界大戦を起こさないようにと、1938年、ドイツがチェコスロバキアのズデーデン地方に侵攻することを許したことを思い出さなければならない」と指摘した。その侵攻の6カ月後、ドイツはチェコスロバキアのほぼ全域を占領してしまった。アキノ氏は最近、1930年代後半のチェコスロバキアの指導者たちの苦境について書かれた本を読んだ際、自身が直面している中国の侵攻の問題と類似している印象を受けたという。

アキノ氏は、「フィリピンは、チェコスロバキアのような譲歩はしないと決心している。(中国は)力はあるのかもしれないが、だからといって必ずしも(中国が)正しいわけではない」と、大統領としての決意を語っている。

最近では、各国の中国大使が続々と、昨年末の安倍晋三首相の靖国参拝に関し、現地メディアなどで日本をナチス・ドイツになぞらえて「東方ナチスの礼拝」「ファシストの戦争犯罪人たちを訪れたことは、国連憲章が作り上げた戦後秩序への挑戦だ」などと批判している。また、今回のアキノ氏のインタビューでの発言についても、国営新華社通信が「歴史と事実の両方を知らない素人のような政治家という彼の本性をあらわにした」と非難した。しかし、中国はチベットやウイグルでの虐殺を続け、周辺国を脅かしている。こうした現実を見れば、アキノ氏の発言は実に的を射ている。

東南アジア諸国からは、日本が地域の安全保障を担ってほしいという期待の声が上がっている。フィリピンやインドネシアなどは、拡大する中国へのバランサーとして日本に期待し、日本の憲法9条改正を歓迎している。またASEAN諸国は昨年末に日本で開かれた日・ASEAN特別首脳会議の共同声明は、日本の「積極的平和主義」に期待を表明した。こうした国々の反応を見れば、日本と中国と、どちらが実際にナチス・ドイツに近いかは明らかだ。

先月行われたダボス会議では、中国高官が「国境紛争を起こさずとも、限定的な作戦で尖閣諸島を取ることができ、この攻撃こそが中国や日本、世界に対して誰がボスであるかということを見せつける、シンボル的価値となる」と発言し、会場は凍りついた。さらに、「中国は平和を愛する国」との発言で失笑をかう場面もあった。中国は自らの言動がいかに国際社会から浮いたものか、反省すべきだ。

だが、戦勝国である欧米諸国は、戦中の日本をドイツと同じファシズム国家だったと捉えており、日本が集団的自衛権の行使容認を検討している事に対し「右傾化」などと批判する向きもある。日本は、アジアの平和と安定を守る要になるという自国の立場を、欧米諸国を含め世界に対し、説明し続ける必要があるだろう。(晴)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『フィリピン巨大台風の霊的真相を探る』 大川隆法著
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【関連記事】
2013年12月16日付本欄 日本はアジアの盟主たれ 「日・ASEAN特別首脳会議」開幕
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7071

2013年11月14日付本欄 フィリピンを助け、中国を封じる日米 台風被害のフィリピンに自衛隊1000人派遣
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6926



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あす7日は北方領土の日。先月31日の日露次 官級協議でロシア側は「北方四島は第二次大戦の 結果、ロシア領になった」との従来の主張を繰り 返した。ロシアが北方四島領有を正当化する根拠 としてきたのが1945年2月のヤルタ会談で交 わされた「ヤルタ密約」だ。会談直前に米国務省 は「北方四島は日本が保持すべきだ」との報告書 を作成しながら、ルーズベルト米大統領は一切目 を通さず、逆に事前に入手したソ連のスターリン 首相が熟読し、ルーズベルトが国務省の進言に従 わないことを奇貨として、主導権を握って巧みに 北方領土を奪ったことはあまり知られていない。

(岡部伸)

◇ ◆ルーズベルト無視

国務省はクラーク大学のブレイクスリー教授に 委嘱して千島列島を調査し、44年12月に「南 千島(歯舞、色丹、国後、択捉の4島)は地理的 近接性、経済的必要性、歴史的領土保有の観点か ら日本が保持すべきだ」との極秘報告書を作成、 ヤルタ会談前にルーズベルト大統領とステティニ アス国務長官に手渡した。

ワシントン・ポスト紙の元モスクワ支局長、マ イケル・ドブズ氏が上梓した近著『ヤルタからヒ ロシマへ』によると、スターリンは「盗聴報告の ほか、スパイがもたらす米国の説明文書も目にす ることができた。共産主義の崩壊後、彼の個人 ファイルにはクリール諸島(千島列島)のソ連へ の割譲に反対する44年12月の米国務省作成の 内部文書が含まれていることが分かった。ルーズ ベルトはこうした問題で自国の専門家の見解を読 む気にならなかったが、スターリンはあらゆる微 妙な綾までむさぼり読んでいたのである」。そし て「ルーズベルトが国務省の助言に従わないこと を喜んだ」という。

またスターリンは往年の覇気を失ったルーズベ ルトの病名がアルバレス病(動脈硬化に伴う微小 脳梗塞の多発)で、精神がもうろうとして正常な 判断ができないほど悪化していたことを正確に把 握していた。

スターリンは、インテリジェンス(諜報)を駆 使してルーズベルトと米国を丸裸にして、南樺太 同様に「北方四島も日露戦争で奪われた」とルー ズベルトを欺いたのである。

では、なぜルーズベルトは国務省の進言を無視 したのだろうか-。

米軍は日本本土上陸作戦(ダウンフォール作 戦)になると、日本軍の抵抗で50万人の兵士が 犠牲になると推定しており、「背後」からソ連の 参戦を望んだためだ。この当時は原爆が完成して いなかった。

米国は1941年4月、モスクワで日ソ中立条 約を締結した際、スターリンが松岡洋右外相に 「条約締結の見返りに千島列島の譲渡」を要求し た、との日本の外交電報を傍受、解読していた。 北方四島を含む千島列島に領土的野心を燃やすス ターリンの歓心を買おうとしたともいえる。ソ連 に大きく譲歩する合意に再考を促したハリマン駐 ソ大使に対し、ルーズベルトは「ロシアが対日戦 の助っ人になってくれる大きな利益に比べれば、 千島は小さな問題だ」と進言を退けたという。

ルーズベルトの背後で暗躍したのがソ連のスパ イたちだった。ルーズベルト政権には200人を 超すソ連のスパイや工作員が侵入していたことが 米国家安全保障局(NSA)の前身がソ連の暗号 を傍受・解読したヴェノナ文書で判明している。

側近としてヤルタに同行したアルジャー・ヒス もその一人で、ソ連の軍参謀本部情報総局(GR U)のエージェントだった。

ステティニアス国務長官の首席顧問としてヤル タに随行したヒスは、国務省を代表してほとんど の会合に出席し、病身の大統領を補佐した。会談 19日前、米国の立場に関する全ての最高機密 ファイルと文書を与えられ、ヤルタ協定の草案も 作成している。そこで北方四島を含む千島列島引 き渡しのアウトラインを描いた可能性が高い。 ルーズベルトが国務省文書を一顧だにせず北方領 土を引き渡した背景にスターリンの意をくんだヒ スの働きがあったといえる。

◆プーチン氏も踏襲

このヤルタ密約を根拠にソ連は、北方四島を占 領し、現在も後継国家ロシアは「第二次大戦の結 果、自国領になった」と北方領土を領有する歴史 的正当性を主張し続けている。プーチン大統領も 「ロシアが積極的な役割を果たして達成したヤル タ合意こそ世界に平和をもたらした」と評価し、 31日の日露次官級協議でもヤルタ密約をサンフ ランシスコ講和条約、国連憲章の旧敵国条項など とともに根拠にあげたもようだ。

しかし、そもそもヤルタ密約は、連合国首脳が 交わした軍事協定にすぎず、条約ではないため国 際法としての根拠をもっていない。さらに当事国 が関与しない領土の移転は無効という国際法にも 違反しており、当事国だった米国も法的根拠を与 えていない。共和党アイゼンハワー政権は195 6年、ヤルタ秘密議定書は、「ルーズベルト個人 の文章であり、米国政府の公式文書ではなく無 効」との国務省声明を発表。2005年にはブッ シュ大統領が「史上最大の過ちの一つ」と批判し ている。

「ヤルタ密約」が招いたのは北方領土問題だけ ではない。中国、北朝鮮などアジアに共産化を引 き起こした。

8日ロシア南部のソチで日露首脳会談が行われ るが、北方領土問題の原点ともいえる「ヤルタ密 約」を克服して国際的に合法な国境画定ができる かが鍵となりそうだ。

◇ 【用語解説】ヤルタ会談

昭和20(1945)年2月4日から11日、 ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、ソ連 のスターリン首相がソ連領クリミア半島のヤルタ で会談し、ルーズベルトは、スターリンに日ソ中 立条約を破棄してドイツ降伏3カ月後に対日参戦 するよう要請。見返りとして、北方四島を含む千 島列島、南樺太、満州(中国東北部)に日本が有 した旅順港や南満洲鉄道などをソ連に与える密約 を交わした。ソ連は密約を根拠に、終戦間際の8 月9日、満州、千島列島、樺太に侵攻し、北方四 島を占領した。

◇ 【用語解説】北方領土の日

1855(安政元)年2月7日に日露和親条約 が調印され、日露間の国境を「択捉島とウルップ 島の間」に画定したことから、北方領土問題に対 する関心と理解を深め、全国的な返還運動の推進 を図るため同日を「北方領土の日」と定めてい る。

北方領土の日にソチ五輪…「歴史認識」に便乗す る露 東アジア情勢として考えよう