NHK籾井新会長はマスコミ改革の旗手[HRPニュースファイル908]

文/政務調査会チーフ 小鮒将人

◆籾井会長の主張は正しい

去る1月25日(土)の記者会見における「従軍慰安婦」についての発言の後、籾井勝人(もみいかつと)NHK新会長へのバッシングが強まっています。

衆院予算委員会でも参考人として呼ばれ、特に朝日新聞や毎日新聞は、会長の歴史観が誤っているかの印象を与える報道をしています。

しかしながら、詳細な事実認定には修正が必要であるものの「慰安婦問題を含めた戦時徴用については『日韓基本条約』で解決済み」という籾井会長の主張は間違っていません。

日韓基本条約は、1965年に日本政府が朴槿惠(パク・クネ)現大統領の父にあたる朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(当時)が締結したもので、日本による総額8億ドルの援助資金と引きかえに、「戦時中の徴用」について韓国側が請求権を放棄しています。

仮に「強制的に徴用された」慰安婦がいたとしてもこの条約で放棄された請求権に含まれており、籾井会長の主張は正しいのです。

一方、この会見では「安倍総理の靖国参拝は、総理自身の信念で行かれた事」「竹島・尖閣問題について明確に日本の領土だと主張することは当然だ」など、日本の国益をはっきりと認識した発言がありました。

ところがこちらについては、ほとんど報道されず、籾井会長の主張する「公平中立」にはほど遠いマスコミの実態が改めて明らかになりました。

◆マスコミの使命とは何か

現代の情報化社会の中で、マスコミの持っている使命は大きなものがあります。個人においては、一人ひとりの幸福を増進させることがその目的であり、国家においては国益にそった報道を行なうことが求められます。

現在、誤った自虐史観のもとで、政治・経済・科学などあらゆる分野で日本の国力が低下しはじめていますが、NHKをはじめ大手のマスコミは、この自虐史観を形成してきた主な原因となのです。

そして残念ながら、この考え方がアメリカなど海外でも「慰安婦像」の設置など反日の動きとなって広まっています。本来はマスコミ自身がその使命に基づき、国益にそった報道を行なっていくのが望ましいのです。

◆NHKの「公共放送」とは国益を目指さない言い訳

多くの方はNHKについて「国営放送」と認識しているのですが、NHK自身は「公共放送」だと主張しています。この違いは一体どこにあるのでしょうか。NHKのウェブサイトには次のように記載されています。

「公共放送は営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行なう放送」

この言葉から類推すると、「国益」を無視してもかまわない、という言い訳に聞こえます。

国家の税金や、国民から徴収する受信料から収入を得ても、放送する内容はどのような形でもかまわない。はっきり言って、国益に反する内容でもかまわない、という言い訳になっています。

その中で注目すべき事として、中国の「国営放送」であるCCTVの日本支局がNHKの渋谷放送センターの一角に所在しているということが挙げられます。

実態としてどこまでの影響があるのかは言えませんが、少なくとも両者の友好関係を維持するためにNHKが中国関係の報道に一定の配慮をしてきた可能性は高いと思われます。

これが「公共放送」という名前の下に公然と行なわれてきたことこそ、NHKは謝罪すべきであり、大手マスコミは批判すべきことであります。

また、「耳の聞こえない音楽家」として知られていた佐村河内(さむらごうち)守氏について、実は耳が聞こえており、作曲も別の人物が行なっていたというショッキングな報道がありました。

実は、この方が世に知られたのは、昨年の3月にNHK特集「魂の旋律~音を失った作曲家」として取り上げられたことがきっかけとなっています。

この番組の取材の中で長期にわたり佐村河内氏と接触していたにも関わらず、彼の聴力があったのを気づかなかったことに対して批判の声が寄せられています。

NHKは、すでにウェブサイトで謝罪の文面は出しているものの、佐村河内氏が広島出身の被曝2世であったことなどから、視聴者の共感を呼びやすい題材として取り上げたと思いますが、こうした報道姿勢こそ、マスコミが批判すべきではないのでしょうか。

◆マスコミ改革を進める籾井会長への期待は高い

現在のNHKは、以上のとおり日本の国益を損ねた放送を行っているにも関わらず、国家の税金が投入され、国民からは受信料を徴収しています。

冒頭に述べたとおり、これまでの籾井新会長の発言は国益に沿ったもので、この方はマスコミの本来の使命を果たすために必要な人材、マスコミ改革の旗手であります。そして、籾井新会長を選出したNHK経営委員会は正しい判断をしたのです。

読売新聞では社主である渡邉恒雄氏が主筆として、折々にその意見を社の方針として公表しています。マスコミ改革の旗手として、籾井会長には、ぜひNHK版の「時事放談」に出演し、新しいNHKをアピールし、本来のマスコミの姿を掲げていただきたいと強く願うものです。

「建国記念の日」特集(2)――「国歌・君が代」
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【本日のニュースクリップ】
1.舛添氏当選 都知事選投開票日前日の大雪が告げた脱原発運動の終わり
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3.対エイリアン、頼れるのは先進国ではなくペルーだけ?
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◆舛添氏当選 都知事選投開票日前日の大雪が告げた脱原発運動の終わり
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7354

9日、都知事選の投開票が行われ、舛添要一氏が当選した。

2020年の東京オリンピックの大成功を訴え、厚生労働相も務めた経験から福祉にも強いイメージを持つ舛添氏が、終始、有利に選挙戦を進めた。
だが、舛添氏有利の報道がされていたとはいえ、投票率は46.15%と、前回の62.6%を大幅に下回った。

これだけ関心が低かったのは、元首相二人がタッグを組んで盛り上げようとした「脱原発」の訴えが不発に終わったことも影響していると見られる。これは、そもそも都知事が国策であるエネルギー政策をひっくり返す権限がないということに加え、投開票日前日に首都圏を襲った大雪とも無関係とはいえないだろう。

8日の都心では暴風と共に、夜まで雪が降り続いて27センチの積雪を記録。これは45年ぶりの大雪とも伝えられている。本欄でも指摘したが、都知事選前日のタイミングで記録的な大雪が降ったということは、電気のありがたさを知り、脱原発がいかに誤っているかを教える「天意」といえる。

東京電力のホームページによれば、8日の電力使用率は95%とのことで、厳しい状況だったことがわかる。通常、電力は常に10%程度の余裕がなければ安定的に供給できないという。97%なら相当逼迫した状況にあることを示し、発電所のトラブルでもあれば大規模停電が起こりかねない。もし、大雪の日が平日だったなら、オフィスや工場などの商業用電力の需要も普段より増えていたはずで、さらに使用率は切迫していたことだろう。

さらに、悪天候にも強い鉄道として首都圏の利用者に信頼を得ていた京急電鉄が、「電力供給が不安定の為、運転を見合わせる」とのアナウンスおよび案内掲示があったとして、ネットで話題になっている。

だが、「電力供給が不安定だったから、運転を見合わせた」という因果関係については、大手マスコミでは報じられていないようだ。さらに、京急電鉄のホームページにも、「積雪ならびに強風の影響により、ダイヤ乱れや運転見合わせが発生し、ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします」との発表がなされ、電力供給が不安定だったことについては触れられていない。

現在の電力供給は、主に火力発電に頼っている。全国に約300ある火力発電所のうち、運転開始から40年を超えた設備は2割にのぼる。火力発電所も老朽化すればトラブルや事故が増える。民主党政権下で40年を超えた原発は廃炉にすることが決定したはずだが、火力発電所なら老朽化しても使い続けるというのはおかしいだろう。

原発を否定することは、寒い冬に凍えず、暑い夏にも快適に過ごせ、文明を発展させるために、さまざまな技術を開発してきた先人の努力を否定することと同じである。

ぜひとも舛添新知事には、東京を繁栄させるためのあらゆる努力を惜しまず、世界一の都市へと導いてほしい。(佳)

【関連記事】
2014年2月8日付本欄【都知事選の見方】20年に1度の大雪は、「脱原発」の間違いを知らせる天のメッセージか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7350

2014年1月22日付本欄 東京が「首都」でなくなる? 「脱原発」の政策には、経済を衰退させる思想が入っている
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7284



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