生産性の向上こそが高齢化社会を乗り切る道だ[HRPニュースファイル1108]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1669/

文/HS政経塾スタッフ 赤塚一範

◆年金にまつわる議論

「あなたの医療・年金・介護・子育てを守るため、消費増税のご負担をお願い致します、今回の消費税率引き上げ分は全て医療・年金などにあてられます」――これは今年の3月頃に見かけた政府が作成した消費増税の啓発ポスターの文言です。政府は年金制度の維持には消費増税が不可欠だと訴えたいようです。

現在の年金制度に対する国民の態度を見てみると、国民年金納付率は1995年には84.5%あったものが、現在では6割程度にまで減少しています。これは、公的年金の信用が下落していることの表れであり、自分で貯蓄を積み立てる人が増えているのかもしれません。

また、現在の日本の年金システムは現役世代が老年世代を養う賦課方式ですが、賦課方式だと年金の受益と負担に世代間格差が生じるため、自分で資金を積み立てる積立方式への移行も議論されています。

このように、年金問題には様々な議論があります。しかし、実は上記で議論されているどの制度を採用したとしても、少子高齢社会において、少数の若者が多数のお年寄りを支えるというマクロ的な構図そのものはまったく変わらず、問題を解決することはできないのです。

◆ある村の例え

例えば、100人の人間が住んでいる村があるとします。この村の20人はお年寄りで仕事を引退しています。残りの80人が働いています。一人当たり25キログラムのお米が生産できるとすると、村全体のお米の生産は80人×25キログラで2000キログラムです。一人当たりに消費できるお米の量は、2000キログラム÷100人で20キログラムです。

この村で少子高齢化が起ったとします。人口は100人でそのままですが、お年寄りが40人に増えました。村全体のお米の生産は25キログラム×60人で1500キログラムです。一人当たりでは、15キログラム消費できることになります。

少子高齢化により、村で働く人が減り養ってもらう人が増えたので、一人あたりの消費量が20キログラムから15キログラムへと減少してしまいました。

この構図は増税でお年を養う場合、賦課方式もしくは積立方式の公的年金、私的年金を採用した場合でも変わりません。賦課方式と積立方式で違うのではないかと言われる方がいらっしゃるかもしれませんがそんなことはありません。

村の例でいうと村が積立方式を採用した場合が、村の代表者(国で考える場合は政府)がお米を直接、現役世代から引退世代へと渡します。一方、積立方式であれば、お年寄りはある程度の金融資産を蓄え、購買力を持っていると仮定できます。お年寄りはこの金融資産を使い、現役世代からお米を購入するのです。

ここで重要なのは、結局、政府(この場合は村の代表)が強制的にお米を分配するか、お年寄りが自分の金融資産を使ってお米を買い取るかの違いはあるものの、村全体の消費量(豊かさ)や一人あたりの平均消費量は変わらないのです。

◆生産性の向上と資本整備

つまり、生産性が向上しなければ、たとえ増税して年金制度を維持したとしても、賦課方式、積立方式に拘わらず、社会全体は確実に貧しくなるということです。

大切なのは、財の分配方法を延々と議論するのではなく、いかに財の生産性を上げるかといった観点から議論するかです。因みに、年金制度は賦課方式よりも積立方式の方が資本蓄積を促進し、生産性を向上させると言われています。

内閣府の推計によると、2010年に15歳~59歳と60歳以上の人口比は1.8対1であるのが、20年後には1.3対1、50年後にはなんとお年寄りの方が多くなり、0.95対1になるとなっています。これはあくまで推計ですので、必ずしもこの通りになるとは限りませんが、一刻も早い対策が必要でしょう。

現在、JR東海がリニア新幹線を整備しようとしています。少子高齢化だからリニアはいらない、公共投資よりも社会保障へお金を回せという意見もありますが正反対です。少子高齢化だからこそ、社会資本を整備して生産性の向上を図らなくてはならないのです。

また、お年寄りが働きやすい環境づくりのために、資本を投下することも大切です。お年寄りが、養われる側から財やサービスを生産する側にまわることで、社会全体の富が増えるからです。

幸福実現党は、社会資本整備による生産性の向上、生涯現役社会を目指し、国民の皆様一人一人の豊かさを追求して参ります。どうぞご支援宜しくお願い致します。
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【本日のニュースクリップ】
1.マイケル・ジャクソンからインスピレーションを受ける本が発刊
2.STAP現象の検証には小保方氏の参加が不可欠 理研が実験の中間報告
3.米国人「イスラム国」参加で波紋 テロ克服には宗教的真理の広がりが必要
4.【そもそも解説】安倍首相と石破幹事長の「安全保障観」の違いって?



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◆マイケル・ジャクソンからインスピレーションを受ける本が発刊
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8355

8月29日は、マイケル・ジャクソンの誕生日だ。

マイケルは1958年、アメリカ・インディアナ州のアフリカ系アメリカ人街で、黒人として生まれた。幼少時から音楽活動を行い、ソロデビューしてからは社会現象になるほどの大ヒットを連発。特にアルバム「スリラー」の、全世界5100万枚という売り上げは、今も破られていない。

全世界の人々に喜びを与え、黒人たちの光となった彼の功績は、まさに「キング・オブ・ポップ」と呼ばれるに相応しい。

しかしマイケルの晩年は、あまり幸福に見えなかった。スキャンダル疑惑がかけられ、マスコミから批判を浴びたことは有名だ。2009年に急死した際には、主治医が訴えられ、暗殺説まで持ち上がるなど、悲劇性も残った。

人は死んだら、あの世に還り、天国か地獄に行く。明暗ある人生を送ったマイケルは、どちらか。

大川隆法・幸福の科学総裁はマイケルの死後、霊査を行いその行き先を探った。結果は、晴れて天国。それも、ピカソやベートーベン、モーツァルトなどがいる「芸術家系統の神様の世界」に還っていくところだった。やはり、人々に喜びを与えた人生は、「天使の条件」を満たしたようだ。

さらに大川総裁は2010年7月、マイケルの霊言を行い、エンターテイナーとして成功する方法などを聞いた。この内容を収録した書籍が、今年9月2日から全国の書店で発売される。『マイケル・イズ・ヒア!―マイケル・ジャクソン 天国からのメッセージ―』(大川隆法著)だ。

マイケルの霊は、質問者の様々な質問に答えていく。例えば、「天国でどのような姿なのか」という質問に対し、マイケルは空中にト音記号を描いて、「I' m music itself.(僕は音楽そのものだよ)」と答える。現在の仕事に関しても、「地上で生きているアーティストたちに、インスピレーションを与えること」と語る。他にも、「なぜ若くして亡くなったのか」「芸術の使命」「スターになる秘訣」「未来の音楽」などについて話した。

この霊言の大きな見どころは、マイケルと質問者・聴衆とのやり取りだ。会場の固い雰囲気や、難しい質問にマイケルは「退屈だ~!」と何度も叫ぶ。そうかと思えば突然踊り始め、話の途中で聴衆に「I love you!」と呼びかける。真面目に話しかける質問者には、「歌ってよ」とリクエストして"困らせた"。

そんなやり取りを、あっけに取られながら読んでいくうちに、現実主義で、人の目ばかり気にして、小さなことで悩んでいる自分はどこかへ吹っ飛んでしまうだろう。黒人への差別など、様々な現実を乗り越えながら、「人類史上最も成功したエンターテイナー」となったエネルギーは、それほどまでに強い。

マイケルの曲を聴きながら読めば、とてもポジティブになれて、仕事や生活の愉快なアイデアが浮かんでくるかもしれない。まさに、インスピレーションの源ともいえる一書だ。

【関連書籍】
幸福の科学出版 『マイケル・イズ・ヒア! ―マイケル・ジャクソン 天国からのメッセージ―』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1227

幸福の科学出版 『エクソシスト入門』 大川隆法著
http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=98

【関連記事】
Web限定記事 スーパースターの魂の真実 マイケルは「天使」だった!
http://the-liberty.com/article.php?item_id=107



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日露首脳会談は開催できるのか?![HRPニュースファイル1107]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1667/

文/HS政経塾第2期卒塾生 幸福実現党世田谷区代表 曽我周作

◆混迷するウクライナ情勢

前回7月30日にロシア-ウクライナ問題を取り上げてから約1か月が経過しました。
(「ウクライナ問題と日本の役割」http://hrp-newsfile.jp/2014/1611/)

その間、ウクライナの上空でマレーシア航空が撃墜された事件についての真相も未だ明らかにならず、ウクライナ東部では激しい戦闘が続いています。

そんな中、この度8月26日にロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が、ベラルーシの首都ミンスクで会談し、ウクライナ東部の情勢について話し合いました。しかし、この会談では事態の打開につながる成果は出なかったという見方が報道されています。

日本にとって最重要の同盟国であるアメリカのオバマ大統領、そしてアメリカ国内の言論も対ロシア強硬論が大勢を占めており、混迷するウクライナ情勢のもと、この秋に開催予定であった日露首脳会談についても開催を危ぶむ声が聞こえています。

さらに、最近ではロシアが制裁への報復として特定の日本人のロシアへの入国拒否や、北方領土での軍事演習を行いました。

◆プーチン訪日の意義

そのため日本国内でも「安倍政権は、今秋にも予定していたプーチン氏の来日招請を延期するのはもちろん、首脳同士の個人的関係を頼んだ領土交渉の戦略も見直すべきときではないか」(8/16産経「社説」)という意見が出たりするなど、日ロ首脳会談の開催について真っ向から反対する声も出ています。

しかし、ロシアのラブロフ外相が25日の記者会見において、プーチン大統領の訪日ついて「ウクライナ情勢は露日関係には関連しない」(産経新聞8月26日)と述べ、訪日の計画には影響はないということを述べています。

これは、ロシアにとってやはり対日関係が非常に重要であり、安倍首相との首脳会談の開催を強く望んでいることの表れではないかと思われます。

ラブロフ外相の発言については「プーチン大統領が訪日できなかった場合、日本側に責任があると示唆する狙いがあるとみられる」(8/27朝日)という指摘もありますが、単に日本側に責任があるとしたところでロシア側にとっては利益が無く、やはり日本との関係改善、関係強化がロシアにとって重要とみるべきでしょう。

特に欧米各国との関係が悪化し、制裁も受ける中で、中国と天然ガスの長期の取引に合意するなど中国への接近が見られますが、ロシアとしても中国の脅威は厳然と存在し、対中国抑止のためにも、そして経済的な理由からも日本との関係強化は非常に重要であるはずだからです。

一方、我が国としても対中抑止のためにもロシアとの関係を良好に保つことは国益に資することであります。本来ウクライナ情勢の混迷さえなければ日露首脳会談は何の問題もなく、日本としても期待感をもって実現できたはずです。

ラブロフ外相の発言を受けて、菅官房長官は「今年2月ロシアのソチでの日ロ首脳会談の時に、大統領の訪日について合意したことは事実だ」としたうえで「日程はなんら決まっておらず、種々の要素を総合的に考慮したうえで判断したい」と述べています。

◆ロシアをめぐるアメリカと日本の対応

やはり気になるのはアメリカのオバマ政権の反応です。ロシアとの関係は重要ですが、かといってアメリカとの同盟関係に深刻な亀裂を生じさせるわけにはいきません。

アメリカのサキ国務省報道官はプーチン大統領の訪日について「反対とは言わない」と述べましたが今後プーチン大統領の訪日に現実味が帯びてきたときにオバマ政権がどのような反応を示すかは予断を許しません。

一部では森元首相が、安倍首相からの親書を持ってロシアを訪問するかもしれないという報道もあります。親書は「プーチン大統領との首脳会談を行う」ということを伝えるものだということですが、公式には発表されていません。

もし、これが現実になったとしても、日ロ首脳会談で期待されるのは北方領土問題の進展です。日本としてはこの問題の進展がなければ対ロ関係を決定的に進めることはできないでしょう。

しかし、本当にそれができるのか。アメリカ国内に対ロ強硬論が吹き荒れるなかでロシアとの首脳会談を行うとするならば成果を出さなければならず、安倍政権にとっても非常にプレッシャーのかかるところであります。

プーチン大統領との首脳会談が行われるとするならば、これは日本の未来にとっても重大な決断になるでしょう。

また一つ重大な局面を迎えた我が国の外交ですが、ロシアについては日本がアメリカとの仲立ちをできることが望まれると思います。難しいかじ取りでありますが、今後ロシアが国際社会の中でどのような立場をとるかが非常に重要です。

ロシアは世界中で懸念される中国の覇権への抑止の最重要のカギを握る国の一つであることは間違いありません。安倍政権にはかじ取りを間違わず、正しい方向に導いていただきたいと切に期待するものであります。
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